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仕事ありきのコミュニケーション


管理人さんに会った時の事。


「最近よく外に出かけてはるね。お仕事?」
と聞かれた。

「ええ、まぁ。。」と私は曖昧に濁したのだが

ああ、まただなぁ。と、心底気分が落ちた。



これって、メンタル疾患で療養している自分にとってはすごくしんどい会話なのだ。



大人の会話って、ほとんどがこれ



"なんの仕事をしているか"



ほっとけーーーー!!!!!笑



バイトを何度クビになったか。



何枚の履歴書を書いては返され、
破り捨ててきたか。



何度、うつ病+パニック障害と知られると、
進んでいた話を断られてきたか。

何度、何度、何度

仕事に関して、やりたい事に関して

希望を失ってきたか。


とりあえずのところ、私は現時点の生活で

明日の飯には困ってはいないのだ。


生きることができるように生活を工面している。


今はなにより


休むこと 


を最優先したいのだ。



大人のコミュニケーションって


仕事をしていること 


が前提ではじまる。


子どもの頃なんて、

・何色が好き?

・何をして遊ぶのが好き?

それだけで十分だったのだ。


もう、それで、ええやん。笑



外に出て、仕事をしていること


が大前提の価値観は

うつ病やメンタル疾患があって療養している人を、さらに追い詰める。


特に希死念慮が強い人や
自殺未遂を繰り返すほど追いつめられている人
にとっては、

あと一歩を押してしまいかねないのだ。



逆に考えて


私が
もし自分がうつ病×パニック障害に
なっていなくて

難なく仕事ができていたら


仕事ありきのコミュニケーションを


何も考えず


他人にしていたのだろうな。



人知れず辛い思いを抱えている人の傷に


塩を塗りたくっていただろうな。


メンタル疾患になって


いろんな状況や立場の人の視点を


考えるようになった。


世の中の常識を


疑うようになった。



確実に、価値観や視野が広がった


まだ、今は「病気のおかげ」と言えるほど


この病気と上手く付き合いきれていないのだが


いつか、そう、言えたらいいな。



なんの仕事をしているか


なんて肩書きを気にせず



ただ、生きてる人


として


自分のアイデンティティを確立できたらいいな。












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