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真夜中のHey!Say!JUMPにもらい泣き(沼落ちの瞬間)

この文章は岡本圭人さんが脱退する以前の頃から下書きをしては、全方位的に失礼のないよう、勘違いが少ないよう見直して書き足してあれこれしている内に、あれよあれよと一年以上経ってしまったので、いい加減そろそろアップしてしまおうと言う、にわかの独り言です。その点ご理解頂いた上でご覧ください。

【冒頭余談】
2021年4月9〜11日にかけて行われたHey! Say! JUMP 初の配信ライブ、初日しか見られなかったのですが「満足>値段」でありました。昨年来、各エンターテインメント界隈は感染症対策に心を砕き、そしてオンラインでコンテンツをお届けする試行錯誤を続けて来ました。「お届けする」などという表現を使ったのは、フィールドと規模は随分違いますが私もアコーディオンや、二胡など中国の民族楽器を弾いて生演奏というエンターテインメントを提供する側だからです。私の周辺で見聞きする限り、現段階では配信のチケットやサポート(いわゆる投げ銭的なもの)などは頭打ちで、収益化が難しいと見做されているような話しばかりを聞いていたので、この「配信ライブ」も正直半信半疑で見たのですが、素晴らしく没頭できる世界観でとても良かったです。ライブパフォーマンスと事前に作り込んだ映像によって淀みなく、畳み掛けるように続く演出に引き込まれました。三日間通しで見たいなと思ったくらいでしたが、仕事の都合で見られなかったのが残念でした。何より熾烈なチケット争奪戦や抽選に参加しなくて良いと言うのが手軽でした。

さて、その時間を共有した人にしか味わえないという、見逃し配信やアーカイブなどがない点においても正に「ライブ」という訳ですが、期間限定の繰り返し視聴などができるようだったら、間違いなく何度も見ていたと思います。どのくらいの方々が見ていたのか数字は分かりませんが、収容キャパの制約がないという配信のメリットもプラスに働いたのではないでしょうか。個人的には、CDショップのジャニーズコーナーに行ってもアウェイ感から「地方に住んでる姪っ子に何か頼まれて訳わからないままに買い物に来た親戚のおじさん」設定を発動してしまう私としては、自宅で寛ぎながら見られるのは良かったかもと思いました(いつもお世話になっているタワレコ新宿店のスタッフの皆さん、いつも素晴らしい接客をありがとうございます!!)。おじさん2時間スタンディングはキツいし。これがヲタク用語で言うところの「茶の間」でしょうか。あー、円盤にならないかな(追記・この配信を見てからついにファンクラブ入りました。そして先日のファンクラブメールによると、完全受注生産品としてこのライブのDVDが購入できることになりました→もちろん即買いしました。その後、お陰様て2023年元日、2024年元日と東京ドームに行けました。もちろん着席エリアでございます!笑

フォトブックなどもついていて、なんか「サービス大盛り」です

【それは突然おススメに】

【本題】さて、ある晩寝付けず真夜中に、携帯でSNSを覗いていたら「おススメ」にジャニーズの人気アイドルグループHey! Say! JUMP の2019年コンサート「Parade」の台湾公演の動画が流れて来ました。Hey! Say! JUMPはデビュー15年を目前にしている、立派な中堅もしくはベテランに数えられる男性アイドルグループです。もちろん存在は知っていましたが、皆とても若くしてデビューしているので、私にはその当時の「子どもたち」という印象が強く、同世代の若いファンが応援しているグループだと思っていた節がありますし、いくつもあるジャニーズのアイドルグループの一つとして認識しているだけでした。ご承知の通り、今やそれぞれに実力を備えた素晴らしいプロフェッショナル集団として多角的に芸能活動をしていらっしゃいますね。いやー、今まで本当にすみません、自分の不見識と凝り固まった先入観を反省しました。そんな彼らは海外での人気も高く台湾には以前もコンサートを開催しに行った事があったようです。この「おススメ」に上がって来た、数分に切り取られ違法アップロードされた動画はそんな背景での台湾のコンサートの最後を飾る一曲でした。

それは「White Love」というとても美しいメロディが耳に残るロマンチックなナンバーの、ストリングを配したじっくり聴かせる感じのバラード調のアコースティックアレンジでした。聴き慣れたオリジナルのバージョンに比べてもかなり静かな上に所々リハーモナイズ(メロディはそのままで、伴奏の和音を変える事。同じメロディでもかなり印象が変わる効果があります)されていて、聴衆も静まり返り集中して聴いています。コンサート終盤でメンバーも汗びっしょりで髪の毛が一見して濡れているような状態。ファンの皆さんも一緒に、メンバーと全員で作り上げた良いコンサートだったに違いありません。「しっとりしてて素敵なアレンジだな」とぼんやり聴いていたら、一度ブリッジでテンポを上げた後、最後のサビ前にストンと静かにストリングの伸ばしだけになった上、拍の余分があって「あれ???知ってるのとサイズが違う」と思ったら、サビのメロディから日本語ではない歌唱が始まって、しんと聴き入っていた聴衆がドッ!とどよめいて、その後は沸き起こる場内の歓声がもの凄く、一瞬の空白の後、私も釣られて更にその世界に引き込まれました。

ところが、何と歌っているのかが分からない。歓声もあり、歌詞がハッキリ聞き取れなくて「あーぁ、コロナで人と話さない間に、ついに中国語も全然分からなくなっちゃったのか」と思ってガッカリ呆然としていたら(言い忘れましたが、私は中国語学科卒業で中国駐在経験もあり、一線を離れて長いものの普段の会話ではあまり困らない程度分かるのです)、ところどころ「〜イーハウエービライ」「〜ジッエーラン」(注)などと語尾が切れ切れに聴こえて来て「ふぁぁぁぁ!?これ、台湾語だッ!!!」と分かった瞬間、鳥肌が立ち、台湾の聴衆の歓声と頭の中がシンクロして高揚のあまり飛び起きてしまい、思わずベッドに正座する真夜中の3時。と、その刹那、中島裕翔さんの「一起唱吧!(一緒に歌おう!)」が絶妙なタイミングで耳に飛び込んで来て真夜中に感動直撃で涙がボロボロっと溢れて来ました。うーん、この不意討ちには参った。まさかそんなスイッチ押されると思ってませんでしたもん。そりゃー台湾のファンたち心の底から嬉しかったと思いますよ、ホント(中島さんの煽りが絶妙だったので、今でもWhite Loveを聴くと例の場所で中島さんの声で「一起唱吧!」が聞こえて来ます)日本では「中国語で熱唱!」みたいな報道しかなかったと思いますけど、ここでは「台湾語」というのが何よりも代え難いのです。今でこそ台湾人のアイデンティティの大きな柱の一つでもある「台語」(同義で幾つかの言い回しがあります。いわゆる「台湾語」はいわば方言ですが、学校教育や公の場で使われる「国語」とは意思の疎通が出来ないくらい音が解離しています。)は、公的には使用を禁じられていた過去もありますし、日本も無関係ではない台湾の苦難の近現代史を振り返る時、数多の悲劇を産んで来たのが他ならぬ「中国語」だった事も脳裏を過ります(ぜひ台湾の近現代史をダイジェストで良いので読んでみてください)。恐らくは台湾のファンの方の投稿につけられたハッシュタグに「 #驚喜台語Verなんてのもありました。漢字の様子でお分かりかと思いますが、本当に嬉しいサプライズだったと思います。例えが合ってるか分かりませんが、来日アーティストが、沖縄公演ラストに突然うちなーぐちで歌い出したようなものです。そりゃーファンは喜んで盛り上がらないはずがありません。

(注)ここで触れた台湾語(台語、閩南語etc.)には統一された表記法が存在しない為、便宜上カタカナを採用しています。私が学生時代テキストに使ったのは筑波大学、樋口靖先生の台湾語会話明治大学 王育徳先生の台湾語入門でした。今はもっと様々な教材や研究が充実している事と思います。ご興味の方は少し深掘りしてみてください。

〜以下歌詞引用(台語の歌詞はサビの部分のみのようです)〜

「White Love-台語Ver.」 歌詞 by 孫以恩

若有一天會實現
咱兩人永遠做伙的彼個夢
妳就是唯一願望
妳是我的從今以後的未來
最後一擺的戀愛
我的愛乎妳一個
獻予妳全心全意的一個人
我的心愛妳到底
我愛妳 遮愛妳
全世界只有妳一人
我愛妳 遮愛你
妳是我永遠註定的命運
上愛的故事

公式チャンネルにアップされた「White Love」MV

【プロアイドル集団Hey! Say! JUMP】

歴が浅い私は知らない事が多いので、後で色々検索してツアーの名前が分かったので、まずはディスクを買って来ました(違法アップロードのお陰で本物に辿り着いたのはたまたまです。モラルを守って制作物を買うのはとても大切。そしてファミリークラブにも入会しました。推しには課金。人生は勢いとタイミング)↓

コイツの2枚目に台湾公演のドキュメンタリーが付いていて、例のシーンも見られました!

頭から見ていくと中島裕翔さんは先日テレビで英語劇にも挑戦して評判だった通り英語もかなり自然だし、学生時代第二外国語で中国語を選択していたという伊野尾慧さんの中国語も、決してカタカナ・丸暗記ではない話っぷり。発音も声調もなかなかのもの。何より自己紹介に始まり、MCやオーディエンスの煽りなど、皆さんきちんとコミュニケーションを成立させていることに感心しました。さすが(個人的にはYellの前に各メンバーが口々に「有没有タオル?」と会場のファンに声を掛けてるのが最高でした。なんか良かったなぁ

そして、コンサートの締めのメッセージは絶対エース山田涼介さんからでした。日本語で「また台湾に必ず戻って来るのでそれまで待っていてください」とアナウンスした後に指でハートを作って「ゴアアイリー」と台湾語でとどめ。もちろん場内どーんとどよめく大歓声。さすが。ご存知の方が多い、いわゆる中国語の「我愛你(Wo ai ni)」ではなく、台湾語での最後の一言は、先ほど触れた通り何より心に直接触れるプレゼントだったと思います(声調・発音などから総合的に判断して台語で間違いなかろうと思いますが違っていたらすみません)最後まで、現地のファンに届く心憎い演出でした。ちゃんとツボを押さえたブレインがいるんだろうな、ジャニーズ事務所、さすがです

さてさて、Hey! Say! JUMPの皆さんを見ていて思うのは、本当に「プロ集団」だという事。最近では髙木雄也さんはミュージカルに新境地を拓いていますし、知念侑李さん主演のお芝居も好評上演中ですね。そしていざという時に頼りになる八乙女光さん薮宏太さん二人の安定したお兄さん感は、グループの要という感じがします。その凄さを垣間見た真夜中の数分間でしたが、感動したお陰でその晩はあれこれ考えてしまい、目が冴えて全然眠れなくなりました。真夜中のHey! Say! JUMP、それにしても凄いなぁ

【悲報】あちこちでグループや新曲を推し過ぎて「あれ?もしかして安西さん弾いてるんですか?」と言われることが何度もありました。残念ながら、推してますが弾いてません。でも、もしもコロナ禍を乗り切って音楽家でいられ続けたその時に、全然フィールド違いではありますが、いつかアコーディオン奏者として、この素晴らしいプロ集団と一緒にお仕事できる日が来たり、携わることができたら夢のように嬉しいことでしょう。

体調を崩されている八乙女くんの回復と、メンバー全員の健康をお祈りします。お忙しいとは思いますが、これからも身体に気をつけて活躍してください!

自担の色を見つけてついニヤニヤするくらいにはなっておりますw

最後までご覧くださってありがとうございます。音楽家としての私にスタバ一杯おごる積もりでサポートしてくだされば嬉しいです。これからもアコーディオニスト安西はぢめをどうぞ宜しくお願いします←2023年現在募集を終了しております。ご支援くださった皆様ありがとうございました!!

✅投げ銭はnoteのサポート、またはこちらまで⬇️
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いつも温かいサポートをどうもありがとうございます。お陰様で音楽活動を続けられます!