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スロヴェニア音楽日本一!?「小さな部屋から世界と繋がった奇跡」

「アコーディオンの音色は人を幸せにする」安西はぢめですスロヴェニアという国の音楽を弾いているアコーディオニストです。2月の下旬頃からコロナ禍で演奏の仕事はどんどん無くなっていき、また自粛もあり3月に一本ライブを演ったきり8月になりました。仕事は限りなくゼロです。そんな中、始めた事の一つがYouTubeでの動画配信でした。自分が好きな曲を弾いてみたり、レッスン動画を作ってみたり、思い出話しをしてみたり、「自分が存在している事を証明し続ける」という祈るような気持ちの試行錯誤でした。その中の一本に起きた私にとって奇跡のようなお話しです。

どこに出しても恥ずかしくない「清く正しい引き籠り」

YouTubeチャンネルは5年以上前から開設してあったものの、ライブ動画を数本上げたきりで専ら見る側でしたが、自粛期間に入り全く何も仕事がなくなると、自由に使える時間だけが残りました。そこで自分が今まで生徒さんやライブの時にお客様に伝えて来たお話しやレパートリーについて動画でも残して行きたいと思い立ち3月10日に仕切り直しの1本目を上げて、主にアコーディオンを嗜む方や、アコーディオンに興味を持っている方に楽しんで頂けたらと、5〜7日を目安に新しい動画を上げ続けて行きました。動画作りは初めてだったのですが、演奏動画は撮影自体も時間がかかる事、それ以上に編集に大変な時間がかかる事を初めて知り、YouTuberの皆さんの「スゴさ」を知りました。あれは正に「職業」というに相応しい作業量をこなしていると思います。さてさて、自らを鼓舞し悪戦苦闘しながら動画を作りアップし続けましたが、登録者も200人程度、一本の再生数も300回に届けば良い方と言った小規模なものでした。

きっかけはミツバチの歌

ところで、5月20日は「世界ミツバチの日」というのをご存知ですか?スロヴェニア共和国が提唱し国連総会で承認され、2017年に始まった記念日で「ミツバチがいなければ生態系の維持もできなくなるし、食糧生産もできなくなる。ミツバチが生きていける環境が維持できなければ人間も生きていけない。環境問題に意識を高めて行きましょう」というのが "World Bee Day" の主旨です。それに合わせて、世界ミツバチの日を紹介する動画を作りました。その時に初めてスロヴェニア語の弾き歌いで「蜂飼いの歌」というスロヴェニア人なら誰もが知っている曲にチャレンジしました。それがコチラ↓

転機はスロヴェニアから突然に

動画をアップしてから、ほどなくSNS経由で「記事にしたいから質問に答えてもらえませんか?」とメッセージを受け取りました。どんなメディアかよく調べないままに「時間ならある」とばかりに快諾しますと、思いがけずたくさんのご質問を頂きました。それに全て丁寧に答えたところ、ライターさんが過去の活動や、私の日々思っている事などを大変好意的に紹介してくれた記事が翌日ウェブ媒体に掲載されました。実はスロヴェニア では大変メジャーなsilo.netという媒体でした。その記事がこちら(スロヴェニア語)↓

ネット上で広がる情報

ネットニュースで紹介されて以来、一つの媒体で紹介された後も、他の媒体が共有したり、私が紹介されている事がニュースで紹介されたり、まとめサイトにリンクが貼られたり、どんどん拡散されて今も伸びています。そしてDMにしろコメントにしろSNSの友達申請にしろ、たくさんのスロヴェニアの人々が私に興味を持ってくれました。数百再生そこそこのチャンネルなのに、例の「蜂飼いの歌」だけは再生回数5万回を超え、高評価も650を過ぎ、チャンネルの登録者もお陰様で600人を超えました。これは夢にも思っていない出来事でした。そして好意的なコメントもたくさん頂いて本当に元気付けられました。言霊にエネルギーが宿っているのはホントの事だと改めて思いました。視聴者も、スロヴェニアからのアクセスが8割を超えたため、チャンネルの運営内容も大きく舵を切って主に英語での発信に切り替えています(そしてスロヴェニア語も勉強中!)本当に予期せぬ嬉しい出来事に喜んでいます。

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しかも、そのすぐ後に有名な民族音楽のポータルサイトからは特集記事のオファーと、常設ページ開設の申し出がありました。もちろんこれは日本人初。何一つ仕事がなくて、自分が存在している意味があるのかと漠然とした不安と抱えていた私にも、場所を変えれば大きな評価をしてくれる人がたくさんいることを教えてくれたのでした。本当に嬉しかったです。生きてて良かった。

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【ポータルサイト ナロードニャックさんの特集インタビューページ】

【同じくナロードニャックさんによる安西はぢめ紹介ページ】

チャンスは藪から棒

この半年仕事ゼロ、日本では無名のアコーディオン弾きが、部屋から買物以外は一歩も出ない期間に、遠くスロヴェニアの人々の間で広く受け入れられた事は、インターネット社会ならではの奇跡のような出来事です。でも、それ以前からずっと地道な活動を続けていたことと、動画による発信をしていたこと、そして記者の方が取り上げる裁量があるという条件が揃っていなければ紹介される事はなかった訳ですから、きっと人生全てがベストタイミングなのだろうと思います。実感はあまりないものの、現地在住の日本人の方何人かに聞くところによると、たくさん報道番組にも取り上げられて「スロヴェニアで一番有名な日本人」と認識されているらしいとの言葉を頂きました。非公式スロヴェニア親善大使を自称して来た身に、とても光栄に思います。

これからも美しい国スロヴェニア共和国と、その素晴らしい音楽をお届けして行きます。皆さんもスロヴェニアとアコーディオン安西はぢめを宜しくお願いします。

ハッピーアコーディオン安西はぢめ

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