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自分の楽器に詳しくなろう

前回はイイ音についての考え方という内容でしたが、では実際音を出すに当たってどうしたらいいかということで、色々と話していこうと思いますが、今回は自分の楽器の特性を知ろう!という話で行きたいと思います。

昨今では様々なスタイルのバンドが活躍してますが、やはりバンドといったらギター、ベース、ドラムが主流ではないでしょうか。

そのギター、ベース、ドラム、そもそも楽器はただでさえ高価ですから、何本も所有するなんて中々できる事ではありませんし、ドラムセットなんて揃えても置き場所や叩ける場所の確保がなかなか難しいですから、自前の物はキックとスネアという人も沢山おられると思います。
特に初めての一本、一台を手にしたときの気持ちといったらそりゃあもう様々な感情や思い入れがあることでしょう。そんな皆さんの自慢の愛器、是非余すことなく使いこなしていただきたい。

まず音を出す話の前に、皆さんが普段弾いている楽器、どのくらい自分でメンテナンスをしていますか?
エレキギターやエレキベースは楽器から送られてくる信号をアンプやエフェクターで加工して音を作りますので、そちらにばかり気が行きがちですが、いくらアンプやエフェクター等にイイ音を作る条件がそろっても、楽器自体に適切な調整がなされていないとその効果を十分に発揮できませんし、場合によってはプレイに支障が出でくることもあります。
ドラムは生音が全てなので、チューニング、ヘッドやスナッピーの管理、ペダルの調整等メンテナンスは言うまでもなく欠かせません。
ただドラムの話はとても深いのでちょいと一旦置かせてもらいますが、ギターやベースで意外と無頓着にされがちなのが以下の項目です。

■ネックは反っていませんか?
■ブリッジやナットが減りすぎていませんか?
■弦高が高すぎたり低すぎたりしていませんか?
■オクターブチューニングは合っていますか?
■ピックアップの高さは適正ですか?


弦高は弾きやすさ、楽器の鳴りに影響します。
ピックアップは弦の振動を電気信号に変える大事なマイクなのでその高さ(弦との距離)はアンプから出る音に影響します。

オクターブ・チューニングは、所謂フレット音痴を調整するチューニングです。本来は弦を張り替える度に調整しなきゃいけないくらい大事なんです。弦のゲージを替えたり弦高を変えたりしたならもちろん調整しなければなりません。

ネックが反っていると弦がびびったり、オクターブチューニングが合わなくなったり、弦高に…と、すべてに影響が出てきます。
ナットの減りやブリッジの減りも同様、特にブリッジは弦が切れやすくなったりしてきます。

そんなわけで、エレキギターやエレキベースはボリュームとかトーンとかP.U.セレクター以外にも様々な箇所にいろいろと調整できる機能が付いております。
ではどうすればいいのか?ということですが、


まず自分で調べてみましょう!


教則本やギター雑誌を見れば大体のことは書いてあるし、インターネットでもその手の解説が詳しく乗っているサイトはたくさんありますし、なによりも自ら求めた知識は必ず身につきます。

(例えばギターについてはこのサイトにとても詳しく書いてあるので、興味のある方はぜひ覗いて下さい↓
http://www.j-guitar.com/ha/hajime/index.html )

「なんじゃそりゃ!」と思われるかもしれませんが、楽器によってキャラクターも違えば調整する場所も微妙に違うし、何よりも弦高調整やピックアップ調整は弾き手の好みによるので、コレが正解というのはないんです。だからどう調整したら一番プレイしやすいのかを自分自身で出来るようになった方がいいと思います。というか最低限オクターブチューニングくらいは自分で出来るようになりましょう!

ただ、ネックの反りやナット、ブリッジ、フレットの減りは知識や経験が無いまま調整に挑むと二度と戻せなくなったり、最悪の楽器の破損を招く結果になりかねないので、おかしいなと思ったら楽器屋さんや、楽器に詳しいバンドの先輩等に相談することをお勧めします。

そうやって楽器を触って音を出してというのを繰り返して自分の楽器の特性というのを掴んでいく。これを知ってると知らないとでは差は歴然ですね。
まあ知らなくても音は出せるしバンドも出来ます。実際自分のギターに載ってるP.U.がシングルなのかハムバッカーなのかすら知らない人も少なくありません。
でも、どんな楽器で、どんなゲージの弦が張ってあって、どんな音がして、どんなクセがある。
ソレをおさえた上で『こういう音を出したい』っつって、アンプのチョイスをしたり、エフェクターのチョイスをしたり、はたまたピックアップを交換したり…という風にしていくとより愛着が湧くし、むしろそのクセをに強みにして、組み合わせるアンプやエフェクターをチョイスしてみてはいかがでしょう?

『高音域が鋭い特性のギターだから、丸めな歪み方をするエフェクターをチョイスしてみる』

とか

『基の音が太いからエッジの効いた音がするアンプにつないでみようかな?』

という感じで、クセを活かせる使い方を考えてみてください。今現在使っている機材だけでもセッティングの仕方にその考えを反映させて設定し直すだけできっと音は変わってくるんじゃないかなと思います。

別に楽器博士になる必要はないんです。自分の使ってる楽器にだけ詳しくなればいいんです。
ではまた。

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