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メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか?

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最新著書『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する<意味>の戦略的デザイン』に関するさまざまなメモを書いていきます。
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#イタリア

『ヴェネツィアの家族』辻田希世子を読む。

『ヴェネツィアの家族』はタイトルからするとイタリア生活記です。ただ、ちょっと違うのですね…

「外部の目が有効」に頼り過ぎない。

どの国のどの分野でも「外部の目が有効」と言われます。特に、最近では日本の地方再生の文脈の…

アートに対する心変わりーイタリアの絵画に関心がもてるようになった。

長くイタリアに生活しながら、イタリアの近世以降・現代以前の絵画にあまり興味がありませんで…

イタリアのデザインとテリトーリオの関係を探る旅―生き方とビジネスへの立ち向かい方…

イタリアのデザインとテリトーリオの関係を探りながら、生き方とビジネスへの立ち向かい方を探…

『世界中から人が押し寄せる小さな村 ー 新時代の観光の哲学』を読む。

「あの人は哲学があるね」とか「あの会社の経営には哲学を感じる」という言い方をよく耳にしま…

時代を追うのは楽しいー振り回されない追い方を探る。

およそ3週間の日本滞在を終え、ミラノに戻ってきました。日本では多くの方たちとお会いしまし…

都市と農村をつなぐ食 ー 農業が社会を変えるとは?

新・ラグジュアリーのオンライン講座でガストロノミーを取り上げたことがあります。ボローニャ大学の博士課程でイタリア料理史を研究する中小路葵さんに講師になってもらったのですが、彼女の以下の指摘がいろいろなところに適用できると思いました。 『南イタリアの食とテリトーリオ ー農業が社会を変える』(白桃書房 木村純子・陣内秀信 編者)を読みながら、上記を思い出しました。中小路葵さんはフランスの宮廷料理を起点としたトップダウン型とイタリアの家庭料理からのボトムアップ型を対比したわけです

ガストロノミーとしての「ラザニア」の楽しみ方

ガストロノミーが注目を集めつつあります。ガストロノミーは料理を中心として文化や歴史などあ…

伊仏の料理から新旧ラグジュアリーを考える場。

「ラグジュアリー」と呼ばれる、あるいは認知されることを多くの視点と長い時間からみることに…

「イタリアデザインを語る場」をつくるー新しい文化のプロセスをリサーチする。

「イタリアデザインを語る場。」というnote内のメンバーシップをつくることにした。昨年末、デ…

国外における「日本らしさ」の意味ーアートキュレーターとの対話。

今週、ある家電メーカーがもつ場所で小さなイベントをやりました。場所は大聖堂近くのミラノら…

「発信」を目標におく- 日本の文化への関わり方の議論から思うこと。

今日、10日間の日本滞在を終えてミラノに戻ってきました。 この10日間、それなりの数の人から…

復刻版をビジネスのコアにおく企業の存在感が増している - 「デザインプロダクト」を…

先週、「デザインプロダクト」を巡るためにイタリア各地を旅をしました。もう25年以上、毎年、…

日常生活で流通するロジックに「美」を持ち込んでいるか?

山縣さん 往復書簡の復活、大歓迎です。 美学と詩学とアントレプレナーシップの関係を探求していくのは、山縣さんの「使命」のようなものですから、第一歩、良かったです。 あれだけ、いつも自己紹介で「経営学には興味なく、文学に生きたかった」と散々言っておいて、経営学と文学を結びつける研究をしなかったら、これは罪です! 笑。 (もう、こういう発表をしはじめたので、そろそろ自己紹介であの部分は削除して良いのでは、と思っています。これからは、「えっ、それだけ昔からの強い関心があった