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浪曲体験

浪曲のワークショップにいってきた。
これは川崎視覚障害者情報文化センターのイベント。
以前ジャズ講座に参加したときもそうであったが
全体的に年齢層が高い高いとっても高い。
そして
大抵はヘルパーさんと一緒にきているひとばかり。
私は今回病院の後にはしごをしたのだけれど
おやびんが心配して送り届けてはくれたが
帰りは知り合いの人を見かけたのでわたしのことを頼んで仕事にいった。
私といえばいつでもこの講座の帰りはこっそり誰かのあとをつけて駅までたどり着き
駅に着いてしまえばまぁ。なんとかなる。みたいなところがあったのだが。
今回は場所やらイベントの内容もあいまって
義母ちゃんのしりあいがわんさかいらした。あちゃあ。
浪曲はよくわからない。
イメージとしては江戸っ子だってね寿司悔いねぇ。
くらいだわ。
最初にこの案内を見たときは全く興味の出なかった私が2回目に案内を見たときには
腹式呼吸をやったあとに
みんなで浪花節をうなってみましょう。
みたいなことがかいてあって。
なんだかここのところいろいろ閉塞もしていた私。
知っていることがある。
私。声出すのが好きなのだ。
それはもう。なんでもいいの。
歌出なくても朗読でも。
発声練習でも。大道芸でも、
とにかく声出すのが好きなんだ私。
それは知ってるの。
だからやってみよう。
浪曲ちっとも知らんけど
三味線はきになるし。
なんか大きい声だせそうだし。
ということでいってみたわけです。
講師は沢ゆきえさんという人で三味線は沢村まゆみさん。だったかな。
やった演目は「からかさ桜」
みんなでヨガマットで寝転んで発生練習したあとに
この演目の最初のほうだとおもわれる
一節をプロンプしてもらいながらうなりあげるというもの。
生のおしゃみつき。
先生がやってみせたあとに
「やりたいひと!」と周りをみる。
ここ、日本人、なんだか手があがらん。
先生がおもいきりうまいからなんか気推されているのもあるかも?
まだ一番手ってのりかたがわからんよね。
どうしよかな。でもさ。私ってここだとおもいきり若輩者。
「誰もいないならしめいしまーす。そこの赤いシャツの」
と八六歳の赤いシャツをきているじいちゃんが
「うなるのはトイレだけなんだが」とかなんとかいいながら
にこにこでてくる。
左耳がきこえないから右でプロンプしてね。とヘルパーさんに教わりつつ
先生がプロンプ。
なんとなく形になっている。
やっぱ浪曲知っているというお年頃なのだろうか。
この「からかさ桜」の一説でも
まず、啖呵があって、
そのあと朗々と歌い、その後リズムにのって揚々と歌い、また啖呵になる。
という見事な構成でありつつしかも笑いをとるシーンなの。
すげぇ。おもろい、やりたい。
と実はなっていた。
しかも三味線の人はのど自慢のバンドの人みたいに
リズム感のないじじばばの浪曲にきちんと逢わせて
演奏と愛の手いれている。この人もすごい技の人だとあとから感心した。
1番手が終わってから
「次は女性にやってもらおうかな」っていうので
もう、そこで張り切って手をあげちゃう私。
だってやりたかったんだもの。
すごく面白いシーンだったんだ。
元々の節がよくわからんがとりあえずの雰囲気でやってまう。
きもちよくやるためのワークショップなので先生も褒めることしかしないし。
やりたい放題でっせ。
やりきったら
「なにかされてますか?」といわれたので
朗読を少し。なんていってみる。
だって、歌はもう。お話にならん暗い先生の声の幅はすごかった。
ただ、声の大きさとか張りとかについては
この中では私は思いきり若いし突出していてもおかしくはないだろう。
最後の笑わせるところはどうしても演技したくてたまらなくて面白がった私です。
この後もいろいろな人がでてきた。
朗々とうたう部分がうまい女性が二人いた。
その方々は詩吟やっていたり民謡やっていたりのひとだった。
でもね。朗々とうたったあとに
急にリズムがよくなってはしゃぐようにうたうところになると
みんなリズムがとれなくなってまう。
これは年齢的なこともあるけど
全体的にも三味線と息が合わないと難しいところなのでは内科と感じた。
三味線も素敵だったな。
そして、みんなでもう一度一緒にやって
「さいごにもう一度やりたいひととかいます?」と
先生がいっている。
うーむ。やりたいきはする。ちょっと身をのりだしている。
でも、この中では若者。
周りはみんな義母ちゃんのお友達がわんさか出しどうしよかなぁ。
とまよいつつ
うずうずしていたのがばれたらしく
先生が私のところまで迎えに来てくれた
よし、ここは2回目だから最初より絶対面白く上手にやりたいぞ
先生のプロンプと三味線をよく効いて
張り切ってうなりました。
すっごくたのしかった。
先生ありがとう。
私のうずきをくんでくれて。
やっぱ。声だすのがすきです。
帰ってから「からかさ桜」を検索したら
笑えるだけでなく感動できるいい話だということもわかった。
2部は先生のライブでした。
デビュー曲が「風の演歌節」という曲で
damにもカラオケあるらしいよ。
そのカップリング曲と
あとは都はるみや美空ひばりあと、「岸壁の母」もやっていた。
もともと日本の曲はちっともきかないR&Bとかきいていたひとなんだって。
まぁ、そうなのよね。聴いていたうたとやっている歌って違うこともある。
それはよくしっております。
国元武治のライブなんかはみたことがあったけど
浪曲にきちんと触れたのはまぁ、ちょっととしても
とてもいい機会でした。
録音してなかったのが残念

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