ワンピース1132話感想
感想というか、寝れなくてぼんやり浮かんだ妄想を書く。
リプリー
「リプリー」という名前が出てきた。たぶん初出。
僕は即座にこう思った。リプリーの元ネタはあの映画かな。そう、みんな好きな『エイリアン』のエレン・リプリー……ではなく、みんな大好き『太陽がいっぱい』のトム・リプリーである。
エルバフ編では太陽(神)がいっぱいなので『太陽がいっぱい』から名前を引っ張ってきたのだ。
長居してはならない
最後のコマに「この地に長居してはならない」ドン!! とあって、1132話が終わるわけだけれど、これはいったいどういう意味か。
エルバフの巨人は300年ぐらい生きるという設定のはずだ。つまり人間の3倍近く生きることになる。ということは時間の感覚が違うのではないか。彼らにとっての1ヶ月なんて人間にとっての3ヶ月の可能性がある。1ヶ月滞在したと思っていたのに実際には3ヶ月が経っている。そういう事が起こるのかもしれない。それは彼らの感覚の問題だけではなく、実際に時間の流れが違うのかもしれない。
そして(作中時間で)3ヶ月経って外に出てみると、その間にバギーが海賊王になっていた、なんてことになってしまうかもしれない。そのニュースを島を出てすぐに受け取る。
自分の感覚とズレて大きく時が経ってしまう、浦島太郎現象に陥ってしまうかもしれないので、長居してはならない。
夜
ところでワンピースには不夜島としてエニエス・ロビーというのが出てきた。あそこは夜が来ない、常に昼の島であった。地球で言うところの白夜のようなことだ。それのもっと極端なバージョン。
それなら、その逆の極夜の島もあっていいのではないか。昼が来ない、常に夜の島。あるいは日照時間が短い島。
それがエルバフなのではないかと思った。夜が長い、昼が来ない、だから太陽を求める。
エルバフは北欧神話が元ネタみたいなことがネットに書かれているけれど、北欧の冬は日照時間が短い。説得力のある考察だと勝手に思った。
そして、太陽を求めるがゆえに太陽の動きを操ったりできるのかもしれない。そうなると他の地域の気象等に影響出て来るはずだけれど、そんな異常な描写は恐らくなかった。
ということは、時間の流れを操っているのかもしれない。
太陽が出ている時間の流れをゆっくりにして、太陽が出ていない時間の流れを速めるとか。時間の流れが違うのかもしれないと上に書いたが、長居してはならなくて3倍の時間が経ってしまうのなら、時間の流れをゆっくりにする方向にしか操れないのだろう。
そしてそれをできるやつが太陽神なのかもしれない。あるいは宝樹アダムの能力の可能性もある。
対の能力
上の考察妄想で、3倍の時間が流れて島の外に出たらバギーが海賊王になってしまうというのを書いたが、そうなったら少年漫画的にそれはどうなのと僕は思う。直接争いもせずにエルバフが楽しくて(かはともかく)長居してしまったがために先を越されたなんて、少年漫画の主人公としてダサすぎる。
だからそんな展開にはならないだろう。と思いたいが、そうなった場合に、その状況を打破する方法がある。
それは過去に戻ることである。
そんなの反則やと思うかもしれないが、ワノ国編では未来に飛ばす能力者がいたことを忘れてはならない。それなら対をなす能力として過去に飛ばす能力者がいてもおかしくない。
常に昼の島があるのだから常に夜の島がある(はずだと思いたい)。
同様に、対になっている要素はあっていい。
未来に飛ばす能力が出てきたワノ国編では、光月家が物語の中心にいた。トキトキの実の能力者は光月トキ(旧姓:天月)だった。月だ。
そしてエルバフで物語の中心にいるのは太陽神。太陽だ。
月と太陽、対になっている要素だ。月の人が未来に飛ばすなら太陽の人は過去に飛ばすに違いない。
ワノ国編では「世界を夜明けに導く」というフレーズが出てきたけれど、エルバフ編では「世界を終わらせる」というフレーズが出てきた。対になっている。つまりロキが過去に戻す能力者? (パスパス(pastpast)の実の?)世界を終わらせるというのは過去に戻せば、今の世界をなかったことにできるから。
Brag Men
今の世界をなかったことにできるということは、今の世界は全て嘘になる。
過去に戻れるなら何でもありのチート能力やんけ、そんな嘘みたいな話があるか。
『太陽がいっぱい』でアラン・ドロンが扮するリプリーは、他人になりすまして悪いことをする。つまり嘘をついている。
これらはすべて嘘つき達(Brag Men)につながる。
が、辞書を引いてみるとBragというのは「自慢する」という意味だとわかる。自慢するから大袈裟に話すということになり、それがホラを吹くにつながり、嘘つきということになる。完全なる嘘ではなく、話を盛りすぎているから真に受けないでくださいねぐらいの意味な気がする。
だからこういうぼんやりと浮かんだ妄想も真に受けないでください。
僕はリプリーと聞いて『太陽がいっぱい』が浮かんだという事が言いたかっただけです。真相は来週のジャンプを待て。
それまで太陽がいっぱいを観ろ。
マット・デイモンが主演のリメイク版も観ろ。