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本の話

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恥辱

恥辱

まえがき 今年もこの季節がやってきた。

 今年も発症してしまった。

 ハヤカワepi文庫の季節。

2024 今年はジョン・マクスウェル・クッツェー『恥辱』である。

 Disgrace / J.M.Coetzee (1999)
 鴻巣友季子 訳

 もちろん僕はクッツェーがどんな作家かは全然知らなかった。
 書店に行くと『ポーランドの人』という彼の最新作が売っているのが目につく。白水社のツイ

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