野菜の位置付けーニューヨークと他地域を比較してみて

人々がリモートワークではなく、オフィスで仕事をしていた頃、街で働くニューヨーカーのお決まりランチといえばサラダランチ。

代表的なお店はこちら。

*人種にも触れていますが、ニューヨークで過ごしていて人種によってつく職業にいまだに私は偏りがあると感じたので記入しています。全ての人がそうなわけではありませんので、ご了承ください。あくまで個人の「全体的な印象」です。(2019年まで)

Sweet green:ニューヨーク発祥、野菜は契約近郊農家から仕入れたものを使用、価格は他社に比べ1−2ドル程度高め(ビーガン使用にしないと$13くらいは最低でも)、一番白人受けがいい感じのビジュアル

CAVA:個人的には一番お得感がある。(ボリューム)ファラフェルやソースがハマス(ひよこ豆)ベースだったりと味濃いめ、少しエスニックが入っている感じ。イスラム系、黒人系の方に比較的なじみ深そうな味やビジュアルイメージが特徴的

CHOPT:アプリケーションなどとも連携し実は割引価格で食べられることが多いお店。正直お肉などの量もお店によってバラバラ、野菜の質もあまりよくない印象

Just salad:マイボールを購入すると割引があるエコを差別化ポイントとして押し出しているお店。CHOPT同様のイメージだがそういったこだわりを大切にしたい人や自分のゼロウエイストライフを続けたい人に受けている

Digg inn:ニューヨーク発祥、唯一サラダがごちゃ混ぜにされないお店。主食、肉+魚(グリルサーモン)、野菜2種。難点は野菜の味付けが濃い

各社自社アプリの拡充に走るタイプと連携タイプに戦略が別れており、結果としては自社アプリを拡充させているブランドの方が受けている印象。

日本よりも確実に浸透しているのはなぜか。私が考える理由としては、日本よりもテイクアウト、単品で一つのプレートに出てくるという料理がそれまでも普通で、「野菜さえ大量に食べていればヘルシー」という考え方が満映しているからだと思う。個人的にはそんなに油まみれのドレッシング、味付けをしていたらすごいカロリー高いことは気にならないのかとよく感じた。

日本は一汁三菜のような見た目を好み、ごちゃ混ぜにされていると価値が下がる。食生活の文化背景から、いくら海外のトレンドといっても意識高い系にしか広がらないのだと感じた。

野菜なんて火を通していなかったら食べられないバングラでも経済が発展しこういうお店ができたらどうなるのか。正直流行ると思う。なぜなら彼らの食事には油が多く使われているメニュー(カレー)があるし、ファーストフード→ヘルシーの順をたどると思うので、その流れからすると可能性は高い。

個人的にはだからこそ文化人類学がマーケットエントリーストラテジーには役立つのだと思う。

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