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よふかしのうた

俺は上手くやれていた 多分
正しくあろうと努力した
やりたいこともなりたいものも無かったから
せめて正しくあろうと思っていた
それ以外の価値観を知らなかった。

『よふかしのうた』第2夜:大きめの蚊

以上は、当漫画の主人公(夜守コウくん)の台詞になります。
(というわけで以下、多少のネタバレがあるかもしれません。)

これ読んだ瞬間、ハッとしすぎてやばかった。
自分が中学生の時にこの漫画を読んでたら、
ここまで来る前に自省できてただろうななどと思ってしまった。

私本当にこの通り、主人公(以下、コウくん)のように
今まで来てしまったなあと思っていたところだったんですよ。

やりたいもなりたいもない、
というか前回記事で申し上げた「面倒くさい」が根源かなあと思う。
何も考えてこなかったわけじゃないけど、
その考えにこだわって周りに意見するのは面倒が勝っちゃったから。

面倒くさいから正しい方、とりあえず多くの周りが喜ぶ方
ってだけで進路とか決めてきた。高校も大学も就職先も。

ゆえにコウくんとかその幼馴染たちの「見せかけの優等生感」も
非常に理解できてああああってなる。

だから今、
休職して普通とか無難から外れて正しいも何もなくなった今、
自分のためだけの選択ってできなくて、詰んでる。
今までそんな選び方してきたことがないから。

中学生時点で(こんな生活違う、吸血鬼になりたい)
と思うきっかけに出会えたコウくんが羨ましいと思う反面、
もし、自分がそうなっても、吸血鬼になんて突飛な願望抱けなかっただろうなと悲しくもなる。

結局、自分の小ささというか狭さ?が浮き彫りになる。

なーんてまあいつも通り、
ネガティヴフィニッシュみたいになってますけど、
この物語はこんな暗い共感だけじゃなくて
シンプルに夜の街を歩く楽しさにも共感できるから好き。

私も夜を散歩するの好き。
イレギュラーをいってる背徳感みたいな心地よさもあり、
日中とは全然違う様相の綺麗さ?みたいなのもあるから、好き。

あープロフィールには文学的カルチャーとか書いてるけど、
最近もっぱらサブカルばっかり、嘘ではないんですご容赦ください。

というわけで少しのよふかし投稿でした〜。

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