月刊アルバムレビュー 2022年10月号①
まだ、2022。
①Dry Cleaning / Stumpwork
ロンドンのスポークン・ワード・ポストパンクバンドの2枚目だが、今回は少し歌っている?1stに比べると少し内向的な作風に。相変わらずどこに連れていかれるかわからないギタープレイとサウンドが心地よい。ジャケは最悪すぎるけれど。
②Drugdealer / Hiding In Plain Sight
新旧問わずアメリカンロック好きはみんな聴くべき傑作。Kate Bollingerをフィーチャリングした”Pictures of You”は言うまでもなく、その他にも70〜80年代前半のロック、AORの濃厚な香り漂う楽曲ばかり。
③SYLVIE / SYLVIE
こちらも古き良きアメリカンロックを鳴らす新プロジェクトの快作。カレン・カーペンターを彷彿させる歌声は9月号でも取り上げたMarina Allenによるもの。アルバムでは2曲しか歌っていないが、その2曲が抜群に良い。サブスク配信してないっぽいので久々にCDを買いました。
④Leah Weller / Freedom
Paul Wellerの娘のデビューアルバム。インディソウルや80年代にお父さんが手がけていたようなブルーアイド・ソウルなポップソングの中、ダビーなイントロの”Stranger”が私には特に響いた。
⑤Sobs / Air Guitar
シューゲイザー、ギターポップ、そしてアヴリル・ラヴィーン。シンガポールのインディロックバンドの2ndアルバムはここ30年ぐらいのオルタナを狂おしいほどに凝縮したアルバムになっている。爽快な胸キュンメロディの連打はThe Bethsとも並ぶと個人的には思った。アヴリル・ラヴィーンの”Anything But Ordinary”のカバーも必聴。
⑥ドレスコーズ / 戀愛大全
経験したりしなかったりした懐かしい夏を思うためのアルバム。めずらしくシンセを前面に出したポップなサウンド。古いロックへの憧憬はそのままに、ミスチル(コステロ)、スピッツ、「恋する惑星」などなど90年代へのオマージュが随所に見られる。初期ドレスコーズを少し甘めにしたようなギタープレイが最高。
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