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KenyaのCOFFEEプロデューサーDanielさんとZoomで話す機会があったので共有します。

画像元:https://typica.jp/kenyacof/

日本のコーヒー生豆インポーターTypicaさんのオンラインイベントでゲストスピーカーとしてお話しさせていただき機会がありました。
なかなか貴重な体験だったのでここに記しておきます。
KenyaのエクスポーターKenyacofの記事はこちらから。

最初にオンラインイベントの前に質問を考えておいてほしいと言われて考えたのが下記の内容です。全部は聞けなかった。もっと聞きたかったです。

僕の質問内容

1. New Murarandia Coopなどのファーマーの暮らし向き。教養、食事、ヘルスケアetc...
2. テクノロジーを使ったFintech系などのスタートアップなどが都市部では盛り上がってきてるが実際にファーマーの生活にもこういったテクノロジーは浸透してきているのか?
3. 「テクノロジーを用いてケニアのコーヒー生産量を増やそう」としてますが生産量が増えて利益が上がった後に次に考えている事は?
4. コーヒーガン、ファーマーズ・ハブ、情報を生産者にSMSでの共有、などテクノロジーをアグリテック 的に取り入れてるが実際のファーマー達のテクノロジーへの反応はいかがでしょう? 日本は土地柄もあるけどテクノロジーを取り入れた農業に懐疑的な人も多い印象なので。
5. 気候変動、温暖化の影響により農地が高地へと移動したりしてますか?実際に新しい害虫がでるなど気候変動の影響で困ってることはありますか?
6. 今後ファーマーとKenyacofの情報共有プラットフォームなども運用しますか?そこに消費者と繋がれる仕組みなどがあれば素敵だなと思うのですがどうでしょう? 実際に栽培したコーヒーがどこで飲まれてどんなフィードバックがありどんな物語が紡がれているのかを共有できる世界ができたら消費者側も「1杯」のコーヒーに紡がれたストーリーをより身近に感じれるのかなと思ったりします。

印象に残った言葉

話の中になぜKenyaはWashedが多いのか?むしろほぼ全て。
という内容がありました。そこで「何故ですか?国政や決まり事があるんですか?」
と聞いた所、そういった部分もあるけど一番はファーマー(生産者)がWashedにしてくれって言うんだよ。と言ってた言葉がすごく印象的でした。何故ならKenyaのWashedは高く売れてNaturalは安い。だからファーマーは自分たちにも多くお金が入る様にWashedにして販売してほしいそう。

Danielさん曰く「Money! Money!」とファーマーは言う。と笑いながら言ってました。

ここが面白いと思った!お金は大事!

めちゃくちゃリアルな言葉だと感じました。ファーマーは決して美味しいコーヒーを世界に送り出したい!とは思っていないということ。Danielさんにようにマーケティングやエクスポートなどをしている人は美味しいコーヒーを世界に送り出す!という気持ちはありますが、現場で働く農家の人たちは必ずしもそうじゃないという部分は凄く温度感ありました。
みんながみんなじゃないとは思う。しかしこれが現場のリアルな声なのだと思いました。

そもそものケニアのコーヒー産業の構造

これも話の中で気になったので質問しました。ダイレクトトレードという言葉は実は僕たちが思うほどダイレクトではありません。
それは様々な社会的構造などが絡みます。複雑です。
生産から精製、販売出荷までやれる農家さんは多分ほとんど世界中にはいないと思います。でーっかい会社や組織がやってるのは別で。
アフリカとかは特に?なのか小規模農園が多いです。印象的にも。
なので構造として

ファーマー(生産者)→現地のファーマーとエクスポーターやウォッシングステーションを繋げる仲介業者→ステーション、エクスポーター→世界のインポーター→地域のロースター→みなさん。

みたいな構造になってるそうです。この”仲介業”をする人たちの名称を忘れました。思い出したい。マーケットエージェンシーとかだった気がします。

アグリテック はケニアを含めたコーヒー生産と世界を変えるのか

今回KenyacofのDanielさんはテクノロジーを取り入れていくのに前向きで挑戦もしています。僕個人としてはテックは取りいれられる部分には取り入れた方がいいと勝手に思ってます。
実際、都市部やアフリカの近代化が進む地域ではフィンテックなど金融系のテクノロジーも凄いスピードで進化しているそうです。
アフリカの各国や地域でさらなる貧困や格差が生まれています。

こういった現実がある中でアフリカは世界はどう変わっていくのでしょう。

日本もそうです。先進国と思ってたら実は貧困格差がひろがる国になってきてます。この先の理想の世界、明るい世の中を考えていく上でアフリカの成長、日本の衰退は決して無関係じゃありません。

コーヒーを通して考えてみましょう。もっと自由に。もっと温度感をもって。

Yutaro

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