ピーマンには肉を詰めろ
最近長女が粘土にハマっている。100均で安い粘土を買ったらすごく楽しそうに遊んでいたのでちゃんとした粘土を買ったのだ。
「お米のねんど」という乾きにくい粘土で12色がセットになっている。こんだけ色があると子どもの横で遊んでいる大人もけっこう楽しい。
娘はまだ2歳なので自分で造形して何かの形を作ることは出来なくて基本的にずっとコネコネして遊んでいる。
ただいろんな色を使いたい気持ちはあるようで1色だけでなくいろいろな色の粘土を出して遊んでいる。でも色の使い分けも出来ないので最終的には全部の色が混ぜられてコネコネされていく。
それでたくさん色が混ざった粘土はなぜか最終的に全部茶色になるのだ。2.3色だとまだ元の色を彷彿とさせる色合いになるのだが、4色を超えてくるとなぜか全部茶色に近くなる。
子どもが茶色の粘土を目の前にして連想するのは100%うんこであろう。ご多分に漏れずうちの娘も茶色の粘土を持って「うんこ!うんこ!」と喜んでいる。この前なんか色んな色を混ぜて作った茶色粘土に、もともと茶色の粘土を混ぜてうんこ度を高めていた。
子どもって本当にうんこが好きだ。まぁ自分の身体から出てくる謎の茶色い物体に興味がそそられないわけがないか。
そんな娘を隣で見ていると大人としては粘土がうんこになる前に、ちゃんとそれぞれの色を保っているうちに何か作りたくなってくる。
昨日は目の前にまだうんこになる前の緑の粘土が転がっていたため、なんとなくピーマンを作って娘に渡した。
するとなぜかピーマンを見ながら「お肉!お肉!」と言う。「お肉?ピーマンだよ」と言ってもなお肉だと主張する。どういうことだろう。
ピーマンと肉、といったらピーマンの肉詰めしか思い付かないのでとりあえず作ってあげた。
これを渡したら一応納得したようだった。確かにピーマンの肉詰めを食べさせたことはあるけどそんなに頻繁に出ているわけでもないし、めちゃめちゃ気に入って食べていた記憶もない。急になんでピーマンを見てお肉!と言い始めたんだろう。
あ、でも確かにピーマンの元の形状がここまで残った料理って肉詰めくらいしかない。他の料理だともっと細かく切ってしまうし。丸ごとに近い形状のピーマン=ピーマンの肉詰め、という認識だったのだろうか。だとしたらピーマンについて多くを知らない子どもにしか出来ない発想で面白い。娘の中では丸ごとに近いピーマンには肉を詰めなければいけないのだ。
本当の答えは娘のみぞ知るわけだが、まぁ何はともかく、茶色をうんこ以外のものとして認識してくれてよかった。
「うんこを塗りたくったピーマン」なんて最悪だからな。
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