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コロナ慣れ? 今こそ「セルフケアで免疫力アップ」を

 昨年3月31日にインド政府AYUSH省により発表されたコロナウイルス危機における免疫力強化のガイドライン。私たちの先生であるアーユルヴェーダ・ドクター浅貝先生と生徒さんらの翻訳チームがいち早く日本語訳してくれて、私も昨年の今頃Instagramでそこに書かれていたセルフケアを日本でも出来そうなものに絞り投稿していました。

インド大使館による日本語訳もあり、今もAYUSH省のサイトのトップページにはこれらのセルフケア法がわかりやすいイラスト付きで出ています。

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 日本でも現在コロナの変異株からの危機的感染拡大が懸念されています。昨年からセルフケアに注意関心を向け、生活に取り入れている方も増えていると思いますが、ちょっとした”コロナ慣れ”からの緩みも心配なところです。

そんなことからInstagramでアップしていた『COVID19の危機の時期にアーユルヴェーダの免疫力を高めるセルフケアの方法』を今回このnoteブログにもアップしようと思いました。公開されていた情報に加え、それぞれのスパイスやセルフケア法の効果・効能について、Instagramの投稿からコピペ&再編集しています。

SNSだとどうしても大量の情報に埋もれたり、流れてしまって必要と思ってくれる方の目に留まらないこともありますので、例えおひとりでもこのブログを見てくれた方のお役に立てたらと思います。

I. 一般的な対策

1. 1日を通してお白湯を飲む。

2. ヨガのアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)、瞑想を少なくとも1日30分行う。

3. 料理に下記のスパイスを料理に使うことをおすすめする。

・Haldi(ターメリック)
・Jeera(クミン)
・Dhaniya(コリアンダー)
・Lahsun(ガーリック)

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お白湯はもっとも簡単でお金もかからず誰でもできるのでおすすめです。東洋医学でも「病は胃から」といわれ、たとえ頭痛ひとつとってみても消化不良がその原因だったりもします。お白湯で胃腸を整え、消化力を良い状態にしておくことがさまざまな不調を寄せ付けないためにも良い方法です。

🌿クミンの効果・効能:消化促進、抗酸化作用、健胃作用、芳香をよくする、味覚をよくする、子宮浄化 etc.

🌿コリアンダーの効果・効能:消化促進、健胃作用、利尿作用、味覚をよくする、眼精疾患に良い etc.

免疫力を上げるというより日々の生活の中で消化力を高め、免疫が下がるのを防ぐことが大事ですね。

II. アーユルヴェーダによる免疫力促進法

1. チャワンプラシュ(chyavanprash)を10g(小さじ1)摂取する。(*糖尿病患者はノンシュガーのものを)

*このアーユルヴェーダのサプリメントはとても栄養価の高く、滋養強壮に良いものですが日本ではなかなか手に入らないため海外のサイト(iherbなど)などを参照してみてください。

2. ホーリーバジル(tulsi)、シナモン(dalchini)、黒コショウ(kalimirch)、乾燥ショウガ(shunthi)、レーズン(munakka)を煮出したハーブティーを1日1〜2回飲む。お好みでジャガリー(jaggery)などの未精製の砂糖及びレモン汁を加えてもOK。

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3. ホットミルク150mlに小さじ半分のターメリックを入れたゴールデン・ミルク(ターメリック・ラテ)を1日1〜2回飲む。

🌿ターメリックの効果・効能:抗菌・殺菌作用、抗酸化作用、抗炎症作用、肌をきれいにする、子宮をきれいにする。外用で傷、毒、痒み etc.

たくさんの効果効能が期待できる素晴らしいスパイスなので、お料理にも積極的に使用していきたいですね。私は喉の痛みがあるときや外から帰ってきたときに岩塩とターメリックを混ぜたぬるま湯でうがいをしています。

Ⅲ. かんたんなアーユルヴェーダ 健康法

1. 経鼻法(プルティマルシャ・ナスヤ)

鼻腔内にごま油やココナッツオイルやギーを朝、夕に塗ります。

※オイルでかゆみや赤くなる症状が出る方は使用をお控え下さい
※ごま油は焙煎された茶色い物ではなく、白ゴマ油(太白ごま油)を使用します
※塗布したあとは軽く吸い込むようにします。その後口の中にオイルが降りてきたらティッシュなどに出します

🌿ナスヤの効果・効能:ドーシャの増大を防ぐ。また、身体すべての感覚器官や
脳に強さを与える。あご、歯、頭、首、肩、腕、胸部は強靭となりシワ、白髪、抜け毛、シミを予防する。(チャラカ・サンヒターより)

ジャラネーティ(鼻うがい)で上咽頭のケアをすると感染症の予防になるので、その後にこのナスヤを行うケアもおすすめです (*鼻うがいの後はしっかり鼻をかんでくださいね)

2. カヴァラ(オイルうがい)

ゴマ油やココナッツオイルをテーブルスプーン1杯口に含み2〜3分左右に動かし、(*飲みこまないように注意します)その後吐き出し、ぬるま湯で口をすすぎます。
これを1日に1〜2回行います。

 ※ごま油は焙煎された茶色い物ではなく太白ごま油を使用します
※吐き出す時はそのまま排水口に流すと詰りの原因になりますのでティッシュなどに吐き出しましょう

カヴァラは口の中に含んだオイルを動かすオイルうがいです。ガンドゥーシャというオイルうがいは口の中でオイルをしばらく保持する方法です。唾液が分泌され、口の中で保持するのが難しくなったら吐き出します。

🌿ガンドゥーシャの効果・効能:あごと声が強くなり、顔面の発育も良くなり、食べ物の風味を良くする。喉の渇きで苦しまなくなる。唇のひび割れ、虫歯がなくなる。知覚過敏にもならず、固いものでさえ噛むことができるようになる。(チャラカ・サンヒターより)

また、口臭、顎の硬直を取りのぞき口腔に清涼感をあたえ、唾液腺を刺激することで食欲も増し、口腔内の不要な物質を取り除く効果があるとも報告されています。

Ⅳ. 空咳が出る / 喉の痛み

1. 新鮮なミントの葉やアジョワン(または)キャラウェイシードを入れたお湯を沸かし、その蒸気を1日1回吸引する。

フレッシュミントの葉がない場合ミントのエッセンシャルオイルを1〜2滴でも代用できると思います。鍋でボイルして蒸気を吸引、または洗面器などに熱湯と材料を入れ、タオルなどを頭から被りその蒸気を吸う蒸気浴も良いと思います。

2. 咳やのどの炎症があるときはクローブの粉末に天然の砂糖や蜂蜜を混ぜ、1日に2〜3回摂取する。

🌿クローブの効果効能:殺菌・駆風作用、軽い局部麻酔作用吐き気、口臭、喉の炎症に

*どちらも症状が続く場合は病院で受診してください。

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以上のセルフケア法は、

「予防的ケアに基づくアーユルヴェーダの広範囲に渡る知識は、健康な生活を維持するための日々の養生法(ディナチャリア)と、季節の養生法(リトゥチャリア)から派生しています。アーユルヴェーダの古典では、自己に対する意識(アウェアネス)と免疫力を高め維持することで達成できる調和の単純明快さが強調されています。」 

原文にあるとおり、アーユルヴェーダが自然界を観察し自分自身を観察し、そしてその両方の調和が大切だということを私たちに教えてくれています。

アーユルヴェーダの聖仙たち、そして師弟たちはいずれ来るこの危機を知っていてこの知識を伝承し守り続けてくれていたのだと思います。

この智慧を後世に残すことが私たちの大切な使命です。そのために、与えられたこの命をみんなで守りましょう。

ご紹介してきた対策はインド全土の著名なアーユルヴェーダDr.らにより個人の感染に対する免疫力を上げる可能性があり得るものとして推奨されたものです。

”免責事項:上記で紹介した情報は、コロナウィルス感染症の治療法ではありません。”(AYUSH省サイト原文より)

サロンでは、このガイドラインをベースに簡単にできる免疫力をアップのためのセルフケアを実践形式で学ぶワークショップや、様々な各種講座を開催していますので、アヌクローシャのサイトもチェックしてみてくださいね。


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