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eSports観戦のすすめ Vol.2 VALORANT

初めに

皆さんこんにちはeSports観戦おじさんのアヌコスと申します。
今回から私が知っている限りのeSports観戦の楽しめる方法についていろいろご紹介していこうと思います。
これを見てもっと大会観戦を楽しんだり、
まだあまり興味のない友人や知人にeSports観戦の楽しさについて説明していただけたらいいなと思っています。
今回は第二弾ということで現在日本で世界大会が行われているValorantについて紹介しようと思います。
良ければスキとフォローよろしくお願いします。


Valorantとは

VALORANTは人気ゲーム制作会社Riot Games(ライアットゲームズ)から配信されている FPSゲーム です。 対戦するマップはそれぞれ特徴がある9つから選択され、攻撃側5人と防衛側5人の計10人のプレイヤーで個性豊かなスキルを持ったエージェントを操作し、攻撃12ラウンド、守備12ラウンドの中から13ラウンド先取することを目指して戦います。
(ソフマップ様のサイトより引用)はエージェントといわれ、世界中の様々な地域から参戦しています。

個性豊かなキャラクター

Valorantには個性豊かな様々なキャラクターが居ます。キャラクターはエージェントといわれ、世界中の様々な地域から参戦しています。
エージェントの中にはそれぞれ

自分からサイト*に飛び込み(エントリー)敵をキルをするデュエリスト

エントリーの際に味方をサポートするためにスキルを入れるイニシエーター

守りの際に強力な定点の罠を設置するセンチネル

敵が来そうな位置にスモークを置いて敵が入れないようにするコントローラー

の4種類から構成されています。キャラは合計で21種類おり、それぞれが違うスキルや必殺技を持っています。

楽しい観戦の仕方

Valorantは現在現在日本のeSportsシーンにおいてトップクラスに人気のあるゲームです。
現在行われている世界大会のMastersTokyoでは、平日昼間からにも関わらず1万人以上の方がオンラインで観戦し、会場もほぼフルで入っています。

こんなValorantは観戦するにあたってただゲーム画面を見るだけではなく、選手に注目したり、キャスターやウォッチパーティーをしている好きな実況者の反応を見たりするのも面白いです。
中には毎度おなじみになっているやり取りなども存在するのでここを抑えれば100倍とまではいかないけどもっと面白くなると思います。

もっと面白くなる用語集

soulcusチャレンジ成功(失敗)

今回の大会でもLoud所属のtuyz選手が成功してしまいましたね…
この言葉はValorantの中でも少し特殊なので詳しく解説します。

まずsoulcusというのは現在TeamLiquidに所属しているsoulcus選手から来ています。
このチャレンジは少々特殊で、次に紹介するナイフキルが成功した場合は失敗で、逆に失敗した場合は成功になります。
詳しくは下の動画をご覧ください

soulcusチャレンジとは相手の後ろを取った際に、複数キルを得るためにわざと敵選手を泳がせる行為です。
その際に相手選手が振り向いてキルされたり、弾を外して逆にキルされると成功となります。

tuyz選手のsoulcusチャレンジ(2023tokyo DAY5)

ナイフキル

ここではナイフ(近接武器)でキルすること全般を指します
ナイフには少し特殊な判定があり、体の正面からナイフで攻撃を受けた場合

右クリックが50ダメージ、左クリックが75ダメージとなります。

ですが側面と背後から攻撃した場合のみ右クリックが75ダメージ、左クリックが150ダメージとなり一撃できるすることが可能になります。

その為大会ではしばしば「魅せプレイ」のために行われることがあったり、
びっくりナイフキルや弾がメインとサブ両方無くなってしまって仕方なくナイフで突撃することがあります

ACE

valorrantの中で最も盛り上がるといっても過言ではないのがこのACEです。
ACEは別名オールキルといい、1人で相手チームを全員倒すと専用の音声エフェクトが鳴り響きます。

大会の中でもめったに起こらない出来事であり、4キルをもぎ取ってその後選手がACEを取れそうな状況になると会場からはACEコールが巻き起こります。

フリックショット

魅せプレイの一種であるフリックショットは、自分の視点にあっていない相手をキルするときに、素早く照準を合わせてキルすることを言います。

Valorantの中でも花形といわれるほどに見ていて楽しいプレイであり、複数キルをもぎ取れた際には盛り上がること間違いなしです。

1shot2kill

このゲーム唯一の胴体1発キルが出来るオペレーターという武器ではしばしば相手が重なると2人同時にキルすることが出来ます。

13-0club(別名mixwellチャレンジ)

これはゲーム内において13本選手となるこのゲームで、相手に1ラウンドも取らせずに勝利することを指します。
このゲームにおいて最も難しいチャレンジであり、Tiar上位競技シーンの成功例は片手で数えられるほどしかありません。
別名の由来は当時G2にいたmixwell選手がGanbitに13-0で敗北したことが由来となっています。
今回のMastersTokyoではFnaticがPRX相手に12-0で折り返し、世界大会の舞台で13-0が起こる可能性がありましたが、ぎりぎりでPRXがとどまり13-0club加入とはなりませんでした。

大会フォーマット

Valorantには
1.世界大会
2.各地域のナショナルリーグ
3.各地域の2部リーグから勝ち上がったチームが戦うリーグ
4.各地域の2部リーグ

の4つが存在します。この記事を読んでどんな大会が気になるかどうか決めて、アーカイブをチェックしたり、切り抜きを見てみたりしてみてください。

①世界大会

Valorantには毎年世界大会が2~4回開かれています。
世界大会には2種類(3種類)あります。

それはMasters,Chanpions,Opningmatch(2023のみ)
の2種類あり、それぞれ優勝賞金や開催規模などが違います。

Masters
Mastersは毎年2~3回解されている世界大会です。
2023年度は1回開催されます(MastersTokyo)
優勝賞金は約100万米ドルで、紫を基調としたトロフィーが優勝チームに与えられます。

Chanpions
Chanpionsは毎年1回開催されます。
ChanpionsはMastersと違い年1回しか開催されないため、Chanpionsで優勝したチームが今年の世界王者という考え方が一般的です。
優勝賞金は昨年(2022)で約100万米ドルで、そのほか限定スキンの購入でプレイヤーが支払った額が出場しているすべてのチームへ配布されます。
配布された賞金は約1600万米ドルでした。

また、決勝の前には毎年Chanpionsのために作られた楽曲のライブパフォーマンスがされています。

動画は2021年のもの

②各地域のナショナルリーグ

各地域のナショナルチームはAmericas,EMEA,Pacificの3つのリーグからなっています。
それぞれのリーグごとに10チームずつRiotへの貢献度、金の健全運営など様々な基準をクリアした世界トップクラスのチームが参加しています。

日本はAsia地域なのでPacificリーグに
ZETA DIVISIONDetonation FocusMe
の2チームが参加しています。

それぞれのリーグで勝ち上がった上位3チームがMastersとChanpionsへ参加します。

また、それぞれのリーグでMastersへと上がれなかったチームはLCQ(Last Chance Qualifier)という敗者復活戦のようなもので勝ち上がれば出場することが可能です。

出場チーム、選手一覧は

こちらページをご確認ください

③各地域のアセンションリーグ

こちらはVCT: Ascensionsという名称でそれぞれの国別のリーグを勝ち上がってきたチームが出場し、それぞれの地域のナショナルリーグの1つのイスを争います。
日本からはPacificの椅子をかけSCARZが出場します。
これに勝てばナショナルリーグへ参加することができ、Mastersへの出場権をかけたリーグに参加することが出来ます。

④各地域のチャレンジャーズリーグ

各地域にはそれぞれの地域の名を冠したリーグが存在します。
例:日本の場合はValorant Challengers Japan
そのリーグは毎年2~3回開催され年間最後の大会で優勝したチームが日本代表として③のアセンションリーグで戦います。
チャレンジャーズリーグは大体3つのエリアに分かれており
・メインステージ参加チームを決めるBO3シングルエリミのオープンクオリファイア
・OQから上がってき8つのチームが戦うリーグのメインステージ
・メインステージから上がってきた上位6チームが戦い、アッパーファイナルからオフラインでの開催となるプレイオフ
に分かれています。

各地域と日本の注目チーム

①EMEA地域

EMEAチームは今まで世界大会で合計5度の優勝を誇るなど強いチームが集まっています。今回はEMEA10チームの中からChanpionsに出場が確定している3チームを紹介しようと思います。

①FNATIC

現在世界大会2連勝(LOCK//IN São Paulo,Mastars Tokyo)している現世界最強チームです。
以前の形式の世界大会から世界大会常連チームで、2021年度も決勝に進出している名門チームです。
注目選手はBoaster選手、chronicle選手の2名
Borster選手は世界一のIGL(インゲームリーダー)と呼ばれながらLOCK//INまで1度もトロフィーを取れなかった無冠の帝王と呼ばれていましたが、Leo,chronicleの2名を補強した後のLOCK//INから国際大会無敗の記録を作っています。

chronicle選手は個人として唯一3大会で優勝するなど優勝請負人ともいえるでしょう。
Ganbit時代からその強さは健在で印象に残るプレイを数多くする選手です。

②TeamLiquid

TLは2000年創立の昔からある名門チームです以前は現Karmine CorpのScreaM選手が率いていましたが組織改編、先ほど紹介したchronicle選手が所属していたGanbit(M3C)よりnAts選手とRedgar選手を獲得しました。
注目選手はnAts選手とRedgar選手の2名
nAts選手は世界最高のラーカーとの呼び声も高い選手で、エリアコントロールからの正確無比なAIMはクリップを量産しています。

続いてはRedgar選手、nAts選手と同じくGambitで優勝を経験した実力派のプレイヤーです。現在TLではキャプテンを務めており、EMEAリーグ優勝に貢献しました。

③FUT Esports

3番目はFUTです。FUTはリーグから頭角を現してきたチームで、国際線にはあまり出場していません。注目プレイヤーはMrFalinとqw1の2名
互いに2021年からFUTに入っているプレイヤーで、息の合ったプレイングが魅力のチームです。

②Americas地域

2つ目に紹介するのはAmericasです。Americasは北中南米地域からそれぞれのトップチームが集まっています。
ここからもChanpionsで出場が決定している3チームを紹介します。

①LOUD

Americas1位通過のLOUDは昨年のMastersで優勝を経験しているチームです。LOCK//INでは決勝でFNATICに敗北し2位となりましたが過去を含めてみても直近5大会で決勝進出は3回と最強の呼び声も高いです。
以前下位に沈んだ後はChanpionsで優勝するなどChanpionsでの活躍も期待されます。
注目選手はAspas選手。
世界最強デュエリストの呼び声高い選手ですが、今回のMastersTokyoではあまり調子が上がらなかった様子。Chanpionsではいかに暴れてくれるかに優目です。

②NRG

優勝経験のあるOpticからチームごと獲得したNRG、そこにこれまた世界優勝したFPXからardiisを獲得して世界優勝を狙います。
MastersTokyoでは台風の目となったEDGに敗れましたがポテンシャルは世界でもトップクラスです。
注目プレイヤーはFNS選手とardiis選手の2名
FNS選手はIGLとしてFNATICのBoaster選手と並んで世界最強とも評されており。
その正確無比なコールは言葉が通じない日本人でも惚れ惚れするようなコールをします。

続いてはardiis選手です。
ardiis選手は以前FPXでMastersを優勝しており、世界でもトップクラスの選手です。以前はyeyと並んでチェンバーの名手といわれていました。
MasetrsTokyoでは一度チェンバーが出ましたがまだ強化前だったため今後もっと出てくる可能性があり、強くなる可能性を秘めています。

③EvilGeniuses

MastersTokyoに国際大会初出場ながら各地域の1位を倒し、決勝戦まで進出したEG

コーチ自らがTier2の余り物の選手を集めたというこのチームは。
今大会2つめの主人公とまで称されるようになりました。

リーグ戦を1勝3敗でスタートしたこのチームは、ポッターコーチの解任案まで飛び交っていました。ですがここからDemon1の加入から戦勝を重ね見事Americas3位となりました。

このチームの注目選手はDemon1選手とヘッドコーチのポッターコーチ

Demon1選手はリーグに途中参加ながらチームとばっちりはまり、チーム連勝のかなめとなりました。
また、Masters東京には当時ビザが取れず参加が出来ない方向でしたがぎりぎりで合流、そこから何度もクラッチをして決勝へと勝ち進めました。

続いてはポッターコーチです
一時は成績不振の影響で内部資料からポッターコーチの解任論が出ていました。
そこから決勝まで進出、決勝後には手が届かなかったようにトロフィーを後にするポッターコーチがとても印象に残りました。

次回はトロフィーを取ってほしいと切に感じました。

③Pacific地域

今まで1度も世界大会優勝経験がないPacific
日本代表のZETAやDFMなども所属するリーグですが、世界を見ても優勝候補と呼ばれるチームが存在します。
ここからもChanpionsへと出場する3チームを紹介します。

①PaperRex

PRXは別名WGAMINGとも称されるほどにガンガン前へ進んでいくチームです。2022年にはMasters2で決勝へと進出するなどあと一歩のところで届かないが多いチームです。

今年はPacific最強とも呼ばれたDRXを破って優勝しましたが肝心のMastersではPacificMVPとなり、今年日本のSengokuGamingから移籍してきたsomething選手がビザ問題で出場できないなどの問題が発生しました。

しかし10日しか練習してないというストリーマーのCGRS(シガレッツ、シージーアールエス)ががっちりハマり世界3位となりました。

注目選手はf0rsakeN選手とCGRS選手の2名

F0rsakeN選手はもともとPRXでデュエリストを担当していましたが、デュエリスト専のsmth選手が移籍してきたため、ロールをフレックスへと変更。
現在はIGLも担当しており、AIM良し、ロール幅広い、IGLとしてコールも考えるなど文字通りに万能の選手となっています。

続いてはCGRS選手、先ほども述べたようにもともとはPRXのストリーマー兼サブメンバーとなってましたが、Smth選手の代役として国際大会に初出場、PacificMVPの代役という中でとんでもない重圧だったと思いますが見事その役割を完璧に果たしました。
特にEDG戦のラスト1on1で勝ち切った後のガッツポーズは心が震えるほどにかっこよかったです。

ガッツポーズはこちら

②DRX

毎回の大会で優勝候補に名が上がるDRX
今回の大会ではグループリーグは突破しましたがその後に敗北、
最近ではトロフィーから離れているため、Chanpionsでの無双が期待されているチームです。

注目選手はMako選手とFoxy9選手の2名

Mako選手は世界最高のスモーク使いといわれており、クラッチしてもスーパープレイを出しても表情が変わらないことが多い選手です。
ルックスからファンが多くよくかわいいなど言われたりしています。

続いては今年加入のFoxy9選手です。
今年に日本のRigniteから移籍加入したFoxy9選手
デュエリストの起用となった本選手ですがリーグ序盤から出場し、DRXの連勝に貢献しました。
Mastersではあまり活躍で来ていませんでしたが、初の1万人規模の会場だったため緊張が表に出ていたのではないかなと思っています。

③T1

Pacific最後のチームはT1です。
ZETAと争いあって勝利し、そこからGENGを倒し見事Pacific3位でMastersへと出場する権利を獲得しました。
Mastersではグループリーグで敗退してしまったものの、まだValorant歴が浅いメンバーが多く、今後成長の余地がとても多く残っているチームだと思います。
注目選手はMunchkin選手
以前日本のCRで活躍し、2021年にはMastersで勝利を経験している選手です。
元々ロールがあってないイメージでしたが今はロールがあってからは爆発している印象が強い選手です。

日本の注目チーム

日本からは前回のVCJsplit2の上位チームを紹介しようとおもいます。
これを見たあなたは国際戦だけでなく国内戦にも注目してみてほしいです。

①SCARZ

1チーム目はSP2で優勝し、現在アセンションリーグという来季のPacificリーグへと進出を決める大会に日本代表として出場しているSZです。
SZはSP1はFLに負けて3位でしたが、RCからAllenを獲得し日本一位に輝きました。

SZは日本チーム唯一英語でチームコールを行っているチームという点も注目ポイントです。

②Jadeite

JadeiteはSP1の予選でSZに敗北しメインステージ進出はかないませんでした。
しかしSP2に予選突破し、メインステージをなんと一位通過
決勝でSZを待ち構え2-3の大接戦の上敗北してしまいました。

このチームは元SGのArt a.k.a.茨城忍者選手が中心となりとても色が強いチームです。その為ファンもとても多いです。

追記
Jadeiteはmuto選手を除くコーチを含めた全員が契約満了に伴い脱退となり、muto選手は制限付きのFAとなりました。
JadeiteのValorant部門自体はそのまま存続になりますが、選手の新たな活躍に期待したいです。

③FENNEL

SP1で優勝後、SP2ではSP1の時に決勝で下したSZに敗れ3位となってしまったFLは何といっても選手の個の能力が強いのが魅力です。
特に元NTHのJoxjoは世界大会進出チームでIGLをしていたなど折り紙付きの実力があります。
また、コントローラー役のSyouTaはリーグ入りを熱望されるほどの実力者です。

最後に

ここまで8000字にも上る記事を読んでいただきありがとうございました。

実は原案を思いつき書き始めたのはPacificの決勝前というのにもうMastersTokyoが終わってしまって。期を見逃したかな?なんて思ったりしてしまいました。

次回は何を書こうか未定ですが、良ければコメントでリクエストください。

高評価とフォローよろしくお願いいたします。

Anukos


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