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センター論:1 水平から垂直へ

12/1、関東でイベントをやりますが、そこで私が作った新しいボディーワークnew balancingを初公開します。

new balancingは、身体調整という側面も有りますが、どちらかと言うと手技によるタッチや動作を通じて身体を再教育していくもの、ボディー・エデュケーションとして広めていきたいと考えています。

ですので今後、人数を集めて、やり方や理論を教えるワークショップや教室も開催していく予定です。

今回は、new balancingの根幹にあたるセンターについて書いてみようと思います。

人間はセンターと水平軸が直交する生き物

センターについて定義することは、とても複雑で難しいのですのが、ここでは仮に肉体という物質の中心軸、体軸としておきます。

生き物の進化の道筋を考えると、センターの発達についてわかり易い。

例えばアメーバのような原始的な不定形な生物でも食べ物の方向へニョーと体の一部を伸ばしていく。

そこに『前後』という方向性が芽生えます。

さらに進化していくにつれ、食べ物を捕らえるために体の前方向に口、後ろ方向に排泄器という基本形が生まれ、そこから手が生えたり、足が伸びたりと様々な形に進化していくわけですが、そういった足や手などの付属品を取り除いてしまえば、ほとんどの動物は前後方向に伸びた口から肛門までの管という構造をしています。

また、地球上にいる限り物体には力学が平等に働きますが、物体は長軸方向に移動するのが最もエネルギー的に効率がいい。

ですので生き物が移動するには胴体という大まかな長方形の長軸方向に移動するのがエネルギー効率がいい。

すなわち前方向の移動に適したように多くの生き物は発達します。

それに伴い、センターも肉体の水平、前後方向へと発達します。

ところが、生命全体の歴史から見れば極々つい最近、諸説ありますが今から350万〜200万年前、人類というセンターを完全に垂直方向へ立てた種が突如として地上へ現れます。

今まで数十億年かけて、
「前へ!前へ!」
と進化してきたのに、いきなりセンターを90度方向転換して、
「上へ!天へ!」
向いた種が出現した。

これは不合理極まりないのです。

先程も言ったように、物体は長軸方向に動かすのが最も効率的です。

また、今までの進化の歴史の中でも長軸方向の移動に適するように体は発達してきた。

即ち、人間が前へ身体を移動するためには、天へ向かう垂直方向の運動エネルギーを前という水平方向に転換しなければならない。

これは例えれば電車がま横に移動するくらい不合理な事をやっているのです。

さらにもう一つ言うと、人類は持っている身体資源の量に比べて「動きが鈍すぎる動物」です。

人間くらいの体の大きさの脊椎動物で、人間並みに遅い動物は見つけるのが難しいくらい。

実は人間と同じくらいの体重、骨格、筋肉量の身体資源を持った動物はチーターがほぼそれにあたります。

逆に言うと、人間は垂直方向にはチーター並みの運動エネルギーを生み出すポテンシャルを秘めているのです。

水平方向への移動の速さという、おそらく自然界においては最重要のアドバンテージを手放してまで人類が手にした垂直のセンター。

これにより人類は三次元的な身体座標軸を手にしました。

ですが人類はせっかく手にしたものを使いこなせるほどには、まだ進化しきって無いのです。

。。。。。少し長くなりそうなので、今回はここまでで一旦終わりにします。
このシリーズ、しばらく続けます。
次回は、センターの精神面での働きについても話します。


※12/1のイベントで、new balancingがモニター価格で受けられます。
new balancingはセンターの開発を目的に作られた新しいボディーワークです。
お申込みは↓

イベントHP
女神の時代 goddess era
https://peraichi.com/landing_pages/view/goddessera

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