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2021年ルヴァンカップGS第1節 サガン鳥栖戦 データプレビュー

執筆:おぐち
サムネイル:AKIRA
編集:タケゴラ

Point1 負けパターンにハマるな!

直近の鳥栖戦対戦成績

2014年 リーグ第3節 ○3-0(A)
2014年 ナビスコ杯GL第2節 ○3-1(H)
2014年 リーグ第34節 ●0-1(H)
2015年 リーグ1st第4節 ○3-1(H)
2015年 リーグ2nd第5節 ○3-0(A)
2016年 リーグ1st第2節 ○1-0(H)
2016年 リーグ2nd第6節 ●0-1(A)
2017年 リーグ第9節 ○2-1(H)
2017年 リーグ第28節 ●0-1(A)
2018年 リーグ第4節 ○1-0(A)
2018年 リーグ第34節 △0-0(H)
2019年 リーグ第13節 ●0-1(A)
2019年 リーグ第20節 ○2-1(H)
2020年 リーグ第9節 ○2-0(H)
2020年 リーグ第22節 ○2-0(A)

直近10試合の対戦成績は鹿島側から見て6勝1分3敗。目下3連勝中と鹿島にとって相性は決して悪くない。またホームゲームでは現在6試合負けがなく、昨年はクリーンシートを達成するなど選手のイメージも良いはずだ。

ただ、一つ興味深いデータがある。2014年以降、鹿島は鳥栖相手に4度敗戦を喫しているがそのスコアはいずれも0-1。大敗したことがないと言えば聞こえは良いが、見方を変えれば負けパターンが決まっているとも考えられる。鳥栖の堅い守備ブロックを攻めあぐね、一発に沈む展開には要注意だ。

鳥栖からすれば勝点1でも持ち帰りたいはずのアウェイゲーム。守備意識を高くゲームに臨んでくることが予想される。自分たちで難しい試合展開にしないためにも、早い時間帯の先制点がカギになりそうだ。

Point2 ルヴァンカップの初戦は苦手

ルヴァンカップのグループステージ初戦成績

2002年 広島戦(H) ○1-0
2004年 FC東京戦(A) ○2-1
2005年 清水戦(A) △1-1
2006年 大分戦(H) ○4-1
2007年 新潟戦(A) ●1-3
2012年 神戸戦(H) ○2-0
2013年 FC東京戦(H) ●2-4
2014年 FC東京戦(A) ●1-3
2016年 甲府戦(H) ●1-2
2020年 名古屋戦(A) ●0-1

ルヴァンカップ(※旧:ナビスコカップ)のグループステージ初戦は直近10試合で4勝1分5敗と成績だけを見るとほぼ五分。しかし、4勝しているうちの3つは10年以上前の話で近年は4連敗中と大の苦手としている。

しかし、相性が悪いことには変わりはないが、背景には触れておきたい。そもそもACLに出場する場合はグループステージを免除されており上記の成績には含まれていない。そしてACL出場枠は概ねJリーグの成績上位チームもしくは天皇杯王者に与えられてきた。少し穿った見方だが、ルヴァンカップのグループステージを戦っている年=リーグで上位に入れなかった翌年とも捉えることができる。

前年度成績が思わしくなく、何かしらの変化を加えたチームが序盤で噛み合わないのは良くある話。その結果が上記のような初戦の成績に繋がっているかもしれない。昨季の主力がほぼ全員残留し、ベースを維持した状態で臨める今季に関しては例年とは違った結果に期待したい。

Point3 鳥栖相手には白崎凌兵起用されがち

今季の巻き返しが期待される白崎凌兵。実は2019年の加入以来、鳥栖戦にはすべてスタメンとして名を連ねている。昨季も負傷離脱で先発はわずか4試合しかなかったにもかかわらず、うち2試合が鳥栖戦だったという不思議な縁の持ち主だ。

さらに白崎自身鳥栖戦を得意としており、2019年のホームゲーム、2020年のアウェイゲームと2得点をマークしている。いずれもエリア内で決めたゴールで、得点感覚にも優れた彼の良さが出たシーンだった。相性の良い鳥栖相手に活躍して好スタートを切りたいところだ。

ちなみに鹿島の歴代で鳥栖相手に最も点を決めているのは金崎夢生で、合計4得点。そんな彼は鳥栖に移籍した後の2019年、鹿島相手にゴールを決めており、両チームに在籍してゴールを決めた唯一の選手として記録されている。

対する鳥栖の要注意人物は豊田陽平鹿島相手に通算7得点をマークしており、特に試合終了間際に決勝点を叩き込まれた2019年のアウェイゲームはまだ記憶に新しい。4月で36歳とキャリアも晩年に差し掛かり、かつてのような爆発力は鳴りを潜めているものの、ストライカーとしての嗅覚は錆びついていない。一瞬の気の緩みも禁物である。

書いた人

おぐち
茨城県つくば市出身。叔母に連れられて観た、2007年の最終節清水戦でハートを掴まれて鹿島サポに。父方の実家の関係で松本山雅もアマチュア時代から追い掛けているが、気付いたら鹿島と同じカテゴリーになっていたりで焦る。松本山雅の戦術ブログ執筆中。
新井場徹は永遠のアイドル。ジャイールが7番を受け継いだ時には結構怒った。
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