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2021年J1第8節 柏レイソル戦 データプレビュー

執筆:おぐち
サムネイル:AKIRA
編集:タケゴラ

Match Data

鹿島アントラーズ

15位(1勝1分4敗6得点9失点)

直近の戦績
・3/13 リーグ 広島戦(H) △1-1
・3/17 リーグ 福岡戦(A) ●0-1
・3/21 リーグ 名古屋戦(H) ●0-1
・3/27 ルヴァン 福岡戦(A) ○5-1
・4/3 リーグ 浦和戦(A) ●1-2

主な欠場者
山田大樹、和泉竜司、アルトゥール・カイキ、ディエゴ・ピトゥカ

浦和レッズ戦のハイライト動画

柏レイソル

17位(1勝1分5敗4得点10失点)

直近の戦績
・3/13 リーグ 川崎F戦(A) ●0-1
・3/17 リーグ 鳥栖戦(A) ●0-2
・3/21 リーグ 清水戦(H) ●1-2
・3/27 ルヴァン 浦和戦(A) ○1-0
・4/3 リーグ 横浜FC戦(A) △1-1

主な欠場者
高橋祐治、エメルソン・サントス、ドッジ、アンジェロッティ、ペドロ・ハウル

横浜FC戦のハイライト動画

前節の両チームスタメン

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Point1 昨季の雪辱を!!

柏戦直近の対戦成績

2016年 1st第8節 ●0-2(H)
2016年 2nd第11節 ●0-2(A)
2017年 第17節 ○3-2(A)
2017年 第33節 △0-0(H)
2018年 第17節 ○6-2(H)
2018年 第32節 ○3-2(A)
2020年 第13節 ○3-2(A)
2020年 第29節 ●1-4(H)

2017年以降は比較的得意にしていた柏戦だが、昨季は状況が一変した。アウェイでの第13節は相手が退場者を出したため数的優位になったにも拘らず、オルンガに2ゴールを許して89分までリードされるという苦しい展開。土居のゴラッソもあって奇跡的に逆転したが、勝点を落としていてもおかしくない試合だった。

ホームで対戦した第29節はACL出場権を狙う鹿島にとっては絶対に負けられない一戦。ところが、前がかりになったところをシンプルなカウンターで突かれて失点を重ね、終わってみれば4失点の完敗。ホームでのリーグ戦4失点は2011年の第10節ガンバ大阪戦以来という、上位陣追撃には痛すぎる敗戦を喫したのだった。

ここ数年得意にしていた相手にここまで苦戦した要因は単純で、最前線にオルンガという規格外のストライカーが君臨していたからである。後ほど詳しく書くが、絶対的な存在を失った今季の柏は大きな穴を埋めきれていない。聖地カシマでぜひとも昨季の雪辱を果たしてほしい。

Point2 柏キラーに名乗りを上げるのは誰だ?

柏戦に強いイメージ印象を持つ選手を聞かれて最初に思い浮かぶのは土居聖真ではないだろうか?昨季のアウェイゲームでも2得点を挙げており、2018年にホームで大勝した試合でもゴールネットを揺らしている。事実、現在のメンバーで柏戦に強いのは彼だ。しかし、土居は福岡戦で負傷。決定的な仕事をこなすだけでなく、荒木遼太郎やファン アラーノの自由度の高い動きを補完しながらチームの調和を保つ働きが出色だったために、チームとしては痛手だ。

僕としては、そんな土居に代わって柏キラーに名乗り出る選手が出てくることに期待したい。2018年の鈴木優磨はホームでの柏戦で2得点1アシストと爆発したが、勢いそのままにキャリア初の2桁ゴールをマークした。柏戦までで4得点4アシスト、柏戦後に5ゴール5アシストを記録しているので、後半戦爆発したとは一概に言いづらい部分もある。ただ、間違いなく彼にパワーを与えただろうし、結果的には翌夏にベルギーへ飛び立つことになった。

個人的には、上田綺世に期待したい。負傷していたこともあるが直近の五輪代表からは外れており、ライバルとなる鳥栖の林大地は得点を決めてみせた。今までの代表の実績を考えても有力候補だとは思うが、短期決戦となる五輪においては瞬間的な調子の良さも多大に影響する。チームの調子が上がらない中、上田が大車輪の活躍を見せてチームを浮上させる…。そんな夢物語に期待せずにはいられない。

Point3 オルンガロスに苦しむ柏

リーグ戦28得点を決めるような絶対的エースを失った穴は当然ながら簡単に埋まるものではない。2020年のチーム総得点60点なのだから、28得点4アシストを記録したオルンガは実に半分以上の得点に直接絡んでいるということになる。さらに記録には残らない部分で攻撃の起点となるポストプレーや、カウンターの脅威を突きつけることで相手の最終ラインを牽制する役割など彼の影響力は凄まじかった。

今季の柏はまだオルンガ依存症から抜け出せていない。オルンガがいないのに、居たときと同じ戦い方をしてしまっている。例えば最終ラインにハイプレスを掛けられた際の解決策として、前線へロングボールを入れるという選択が見られる。この際のポイントになるのは前線にいるターゲットマンが誰か?という点だが、今季最前線に入ることが多いのは呉屋大翔やクリスティアーノ。決してフィジカルに劣る選手ではないが、DFを背負ってのプレーを持ち味としているわけでもない。

鹿島としては柏の最終ラインのプレス耐性がそれほど高くない点を加味しても、あえて相手にロングボールを蹴らせて空中戦に強い犬飼智也や町田浩樹、関川郁万のストロングを発揮させるというのもありかもしれない。逆に鹿島の前線にはエヴェラウドと上田というリーグ屈指のタレントがおり、彼らにボールを預ければ何か起こしてくれそうな空気を持っている。浦和戦ではボール保持にこだわり過ぎた結果中途半端な位置で失う場面も見られたが、シンプルに前線へ放り込む割り切ったサッカーも大事になってくるだろう。

書いた人

おぐち
茨城県つくば市出身。叔母に連れられて観た、2007年の最終節清水戦でハートを掴まれて鹿島サポに。父方の実家の関係で松本山雅もアマチュア時代から追い掛けているが、気付いたら鹿島と同じカテゴリーになっていたりで焦る。松本山雅の戦術ブログ執筆中。
新井場徹は永遠のアイドル。ジャイールが7番を受け継いだ時には結構怒った。
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