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2021年J1第5節 アビスパ福岡戦 データプレビュー

執筆:おぐち
サムネイル:AKIRA
編集:タケゴラ

Match Data

鹿島アントラーズ

11位(1勝1分1敗5得点5失点)

直近の戦績
・2/27 リーグ 清水戦(H) ●1-3
・3/3 ルヴァン 鳥栖戦(H) ○3-0
・3/10 リーグ 湘南戦(H) ○3-1
・3/13 リーグ 広島戦(H) △1-1

主な欠場者
アルトゥール・カイキ、ディエゴ・ピトゥカ


サンフレッチェ広島戦のハイライト動画

アビスパ福岡

12位(1勝1分2敗6得点8失点)

直近の戦績
・2/28 リーグ 名古屋戦(H) ●1-2
・3/3 ルヴァン 札幌戦(H) ●2-3
・3/6 リーグ 清水戦(A) △2-2
・3/10 リーグ 横浜FM戦(H) ●1-3
・3/13 リーグ 徳島戦(A) ○2-1

主な欠場者
奈良竜樹、杉本太郎、ジョルディ・クルークス、ジョン・マリ

徳島ヴォルティス戦のハイライト動画

前節の両チームスタメン

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Point1. 福岡相手には過去1敗のみ

直近の福岡戦対戦成績
※リーグ戦のみ

2000年 1st第3節 ○1-0(A)
2000年 2nd第9節 △1-1(H)
2001年 1st第11節 ○2-0(A)
2001年 2nd第11節 ○4-1(H)
2006年 第10節 ○4-1(H)
2006年 第26節 ●1-2(A)
2011年 第8節 ○2-1(A)
2011年 第24節 ○6-0(H)
2016年 1st第17節 ○2-0(H)
2016年 2nd第8節 ○2-1(A)

通算のリーグ戦成績は鹿島の17勝、福岡の1勝、1つの引き分け。勝率にして89%、と圧倒的な成績を誇っている。唯一の敗戦も15年前で、直近は4連勝中と得意にしている相手と言っていいだろう。

2016年の2試合は、ホームゲームでは1stステージ優勝を決め、アウェイゲームでは3連敗中と泥沼にハマりかけていた状況から脱出するなど、サポーターの印象も良いかもしれない。波に乗るためにもしっかりと叩いておきたい。

Point2. 昇格組に優しい鹿島

直近のJ1昇格チームとのリーグ戦対戦成績

2013年 甲府 △0-0(H)、●0-3(A)
2013年 湘南 ○1-0(H)、○2-1(A)
2013年 大分 ○3-2○(A)、○3-1(H)
2014年 G大阪 ○2-0(A)、●2-3(H)
2014年 神戸 ●2-3(H)、△0-0(A)
2014年 徳島 ○1-0(H)、○5-0(A)
2015年 湘南 ●1-2(H)、●1-2(A)
2015年 松本 ○3-1(H)、●0-2(A)
2015年 山形 △2-2(A)、○3-0(H)
2016年 大宮 △0-0(A)、●1-3(H)
2016年 磐田 △1-1(A)、○3-0(H)
2016年 福岡 ○2-0(H)、○2-1(A)
2017年 札幌 ○3-0(H)、○2-1(A)
2017年 清水 ○3-2(A)、○2-0(H)
2017年 C大阪 ●0-1(H)、○1-0(A)
2018年 湘南 ●1-2(A)、○2-1(H)
2018年 長崎 ○2-1(H)、○2-1(A)
2018年 名古屋 ○2-0(H)、●2-4(A)
2019年 松本 ○5-0(H)、△1-1(A)
2019年 大分 ●1-2(H)、○1-0(A)
2020年 柏 ○3-2(A)、●1-4(H)
2020年 横浜FC ●0-1(A)、○3-2(H)

昇格チームと言うと、心のどこかで”勝てそう”と思ってしまう方も多いのではないだろうか。筆者も例に漏れずそのクチである。しかし、実際のところはどうか。昇格プレーオフが導入された2013年以降にJ1昇格を果たしたチームとの対戦成績は25勝13敗6分勝率にすると56%と五分に近い。

さらに、昇格チームとの顔合わせになるリーグ戦最初の試合成績だけに限るとどうだろうか。22試合で12勝6敗4分、勝率54%。こちらも思った以上に圧倒できているわけではない。

戦力的にはJ1でも上位にあたる鹿島に対して、昇格チームは守備を固めてカウンターでの一撃を狙ってくることも多い。また、鹿島の強みを消しにくる展開も予想され、難しい試合になる可能性は高い。それでも、優勝するチームは必ずと言っていいほど自分達のリズムではない試合をものにする。タイトルを狙うためにも、勝利が至上命題だ。

Point3. 古巣対戦となる金森健志

昨季までサガン鳥栖に在籍し、今オフに九州のライバルチームである福岡へ電撃移籍した金森。福岡で生まれ育ち、地元の筑陽学園高校を卒業して福岡に加入した彼にとっては勝手知ったる土地への凱旋になる。

鹿島には2017年~2019年夏まで在籍し、50試合5得点。ストライカーとして期待されていただけに、数字上は物足りなく感じてしまうが明るい性格で印象的なゴールも多かった。
個人的には、2018年アウェイ柏戦で決めた先制ゴールは鹿島でのベストゴール。ACL決勝を控えているチーム事情もあり、完全ターンオーバーで臨んだ一戦で急造チームを勢いづかせる得点だった。利き足ではない左足の振りの速さ、得点後のチームメートからの手荒い祝福からは金森の選手としての特徴だけでなく誰からも愛される人間性も垣間見える。

そんな金森だが、今季は例年以上にキレがありそうだ。開幕戦で途中出場から相手のオウンゴールを誘発するなど、周囲の雑音をかき消す活躍を見せると、以降はリーグ戦3試合連続で先発出場。前節の徳島ヴォルティス戦ではPKで今季初ゴールも記録し、波に乗っている。

フアンマ・デルガドやブルーノ・メンデスをはじめとした前線の強力な助っ人に気を取られ、スルスルとエリア内に侵入する金森のケアを怠るようだと恩返し弾をもらう可能性もある。今季の活躍には期待したいが、鹿島戦だけはおとなしくしてもらいたいものだ。

書いた人

おぐち
茨城県つくば市出身。叔母に連れられて観た、2007年の最終節清水戦でハートを掴まれて鹿島サポに。父方の実家の関係で松本山雅もアマチュア時代から追い掛けているが、気付いたら鹿島と同じカテゴリーになっていたりで焦る。松本山雅の戦術ブログ執筆中。
新井場徹は永遠のアイドル。ジャイールが7番を受け継いだ時には結構怒った。
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