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2021年ルヴァンカップGS第3節 北海道コンサドーレ札幌戦 データプレビュー

執筆:おぐち
サムネイル:AKIRA
編集:タケゴラ

Match Data

鹿島アントラーズ

リーグ 12位(3勝2分4敗11得点12失点)
ルヴァン グループ1位(2勝0分0敗8得点1失点)

直近の戦績
・3/27 ルヴァン 福岡戦(A) ○5-1
・4/3 リーグ 浦和戦(A) ●1-2
・4/7 リーグ 柏戦(H) ○2-1
・4/11 リーグ 札幌戦(A) △2-2
・4/17 リーグ 徳島戦(A) ○1-0

主な欠場者
山田大樹、和泉竜司、アルトゥール・カイキ

徳島ヴォルティス戦のハイライト動画

北海道コンサドーレ札幌

リーグ 16位(2勝2分5敗15得点16失点)
ルヴァン グループ1位(2勝0分0敗8得点3失点)

直近の戦績
・3/27 ルヴァン 鳥栖戦(A) ○5-1
・4/3 リーグ 福岡戦(A) ○2-1
・4/7 リーグ FC東京戦(A) ●1-2
・4/11 リーグ 鹿島戦(H) △2-2
・4/16 リーグ 横浜FM戦(H) ●1-3

主な欠場者
中野小次郎、ガブリエル、小柏剛

横浜F・マリノス戦のハイライト動画

前節の両チームスタメン
※リーグ戦

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前回対戦のハイライト動画

Point1 開幕3連勝は過去1度だけ

鹿島の2012Jリーグヤマザキナビスコカップ戦績

グループリーグ
第1節 神戸戦(H) ○2-0
第2節 大宮戦(H) ○1-0
第3節 札幌戦(A) ○2-1
第4節 横浜FM戦(A) ●2-3
第5節 新潟戦(A) ○1-0
第7節 清水戦(H) ○2-1
準々決勝 C大阪戦
第1戦(H) ○2-1
第2戦(A) ○3-0
準決勝 柏戦
第1戦(H) ○3-2
第2戦(A) △2-2(A)
決勝
清水戦(N) ○2-1

長い鹿島アントラーズの歴史の中で、リーグカップのグループステージ開幕から3連勝を達成したのは一度しかない。厳密には1993年にも3連勝しているのだが、初戦のV川崎戦が延長戦含めても1-1と決着がつかずにPK戦の末に勝利しているため、この試合はドロー扱いとしている。唯一3連勝を達成したのは2012年。決勝では柴崎岳の2ゴールで清水に競り勝って優勝を飾った年だ。

そして偶然なのか、3連勝を達成した2012年の第3節の相手は今回と同じく札幌。今年はプレーオフステージがあるレギュレーションや、ホーム・アウェイの違いこそあれど、優勝した年と状況が似通っているのは不思議な運命を感じてしまう。

リーグ戦で首位川崎と早くも勝点21差をつけられている状態を考慮すると、このルヴァンカップが最も現実的に手が届きそうなタイトルになるだろう。クラブ創設30周年で4年遠ざかっている国内タイトル奪取を必達目標としている以上、ジンクスにも乗っかって勢いをつけてほしいものだ。

Point2 カップ戦では3連勝中

リーグカップでの鹿島の札幌戦戦績

1997年 準々決勝
第1戦(A) ○2-1
第2戦(H) ○7-0
2012年 グループリーグ
第3節(A) ○2-1

近年リーグ戦では苦戦している札幌だが、カップ戦に限れば今まで全勝だ。ただ、苦戦し始めたのもここ数年の話で、最後に対戦した2012年頃は非常に得意な相手だった。データとして心許ない気もするので、もう少し違う角度から見てみたい。

鹿島のリーグカップグループステージ3戦目の戦績

2002年 名古屋戦(H) ○3-1
2004年 神戸戦(A) ○3-0
2005年 C大阪戦(H) ●1-3
2006年 大分戦(A) ●0-1
2007年 甲府戦(H) ●0-1
2012年 札幌戦(A) ○2-1
2013年 新潟戦(A) ○2-1
2014年 仙台戦(A) ○2-1
2016年 名古屋戦(A) ○3-1
2020年 清水戦(A) ○3-2

鹿島がスロースターターというのはよく言われたもので、こうしてデータと照らし合わせてみてもどうやら3試合目くらいから調子が上がってくるようである。直近リーグカップの3試合目にあたるゲームは5連勝中。すべてアウェイゲームの成績という点は気になるが、データ上では追い風であることには間違いない。

Point3 宮澤裕樹と鹿島アントラーズ

宮澤裕樹、地元北海道出身の31歳。室蘭大谷高校で高校選手権出場の実績を積み、2008年に札幌へ加入。2010年から背番号10を背負い、現在は主将も務める名実ともに札幌の顔と言える存在だ。Jリーグ通算で400試合以上に出場しているリーグ屈指のワンクラブマンでもある。

そんな彼は高校時代、全国的に注目を集める存在だった。当時のポジションはFWで、「北海の爆撃機」という異名が付くほど。U-17やU-18の世代別日本代表にも選出されており、J1クラブも複数獲得に動いていたと言われている。

その一つとして当時名前が報じられていたのが鹿島アントラーズ。2007年といえば悲願の10冠目を獲得して新たな黄金期を迎えようとしていた時期だが、FWに関して言えば興梠慎三や佐々木竜太に次ぐ世代の選手の獲得を考えていたタイミングでもある。実際に2009年には大迫勇也が加入しており、高卒のストライカーという枠で宮澤がリストアップされていても不思議ではない。

そんな縁を持つ宮澤と鹿島の運命が再び交錯するのは、これまた何かのめぐり合わせか、2012年のナビスコカップ。彼がボランチにコンバートされて主力として定着し、札幌のJ1昇格に貢献した翌年だった。当時のピッチに立っていた鹿島の選手は土居聖真と遠藤康しかいないことを考えると時代の流れを感じる。9年ぶりにカップ戦の舞台で相まみえる宮澤と鹿島。キャリアの円熟期を迎えてもなおピッチに君臨する札幌のキャプテンには要注意だ。

書いた人

おぐち
茨城県つくば市出身。叔母に連れられて観た、2007年の最終節清水戦でハートを掴まれて鹿島サポに。父方の実家の関係で松本山雅もアマチュア時代から追い掛けているが、気付いたら鹿島と同じカテゴリーになっていたりで焦る。松本山雅の戦術ブログ執筆中。
新井場徹は永遠のアイドル。ジャイールが7番を受け継いだ時には結構怒った。
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