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2021年J1第32節 川崎フロンターレ戦 データプレビュー

執筆:タケゴラ
サムネイル:AKIRA

Match Data

鹿島アントラーズ

7位(15勝5分9敗49得点29失点)

直近の戦績
・8/28 リーグ 横浜FM戦(A) ○2-0
・9/1 ルヴァン 名古屋戦(A) ●0-2
・9/5 ルヴァン 名古屋戦(H) ●0-2
・9/11 リーグ 福岡戦(H) ●0-3
・9/18 リーグ G大阪戦(H) ○3-1

主な欠場者
山田大樹、ブエノ、犬飼智也

ガンバ大阪戦のハイライト動画

川崎フロンターレ

1位(21勝6分1敗61得点18失点)

直近の戦績
・8/28 リーグ 札幌戦(A) ○2-0
・9/1 ルヴァン 浦和戦(A) △1-1
・9/5 ルヴァン 浦和戦(H) △3-3
・9/14 ACL 蔚山現代戦(A) ★0-0(PK2-3)
・9/18 リーグ 徳島戦(A) ○3-1

主な欠場者
谷口彰悟、車屋紳太郎、大島僚太

徳島ヴォルティス戦のハイライト動画

前節の両チームスタメン

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今季対戦時のハイライト動画

Point1 7年ぶりのカシマでの勝利を

鹿島の直近のホーム川崎F戦の戦績

2014年 リーグ 第32節 ○2-1
2015年 リーグ 1st第17節 ●2-3
2016年 リーグ 2nd第16節 ●0-1
2017年 リーグ 第12節 ●0-3
2018年 ルヴァン 準々決勝① △1-1
2018年 リーグ 第29節 △0-0
2019年 ルヴァン 準決勝② △0-0
2019年 リーグ 第31節 ●0-2
2020年 ルヴァン GS第2節 ●2-3
2020年 リーグ 第27節 △1-1

鹿島が今節、中3日でホームに迎えるのは川崎F。昨季王者で今季も開幕から首位を走っている。

そんな川崎Fに対してとにかく分が悪い鹿島。公式戦では3年間勝ちがなく、カシマスタジアムでの試合に至っては2014年以来勝ちがないといった有様だ。その2014年の試合は、優勝争い生き残りを懸けた一戦。鹿島は前半に遠藤康のミドルで先制すると、後半には赤﨑秀平が追加点。川崎Fの反撃を1点に抑えて勝利を飾り、優勝争いに望みを繋いだのだった。

7年ぶりの歓喜をホームカシマで味わうことは出来るのか。

Point2 捕まえる守備で粘れ!

この試合のポイントの一つが、鹿島は川崎F相手にどこまで守備で粘れるのかということ。今の鹿島に先制されても追いついて逆転できるパワーがない訳ではないが、そもそも鹿島の今季リーグ戦の逆転勝ちが2試合のみということや、川崎Fが今季リーグ戦で先制した試合は無敗ということを考えても、やはりそう簡単に先制点を許してしまう展開は避けたいところだ。

展開としてはおそらく川崎Fがボールを保持する時間が長くなる。前回対戦では上田綺世と小泉慶を前線に並べてキックオフ直後は積極的な前プレを敢行した鹿島だが、今節はそこまでの強度でプレスはしないはず。そうなると、いかに中盤から後ろで鹿島の守備陣が川崎Fのアタッカーたちを捕まえられるかがカギになってくる。

注目は鹿島のボランチだ。三竿健斗もディエゴ・ピトゥカもレオ・シルバも人に強いし、マーカーがはっきりしていればガツガツいくことができる。逆に言えば、彼らが人を捕まえることが出来ないと守備はかなり怪しくなってくる。川崎Fのインサイドハーフは強度高く、広範囲に動いて攻守の潤滑油となれる面々が揃っている。彼らを鹿島のボランチがどこまで捕まえられるかが、今節のポイントの一つとなる。

Point3 スペースを突いて、作り出せ!

鹿島が今節狙う攻撃の形として最も理想的なのは、前回対戦で上田が奪った同点ゴールのような形だろう。中央で荒木遼太郎が前を向いてボールを持てるスペースと時間を作り出して、前線のアタッカーが勝負できる状況に持ち込む。この形をいかに作れるかが、今節の鹿島にも求められてくる。

とはいえ、川崎Fにボールを持たれる時間が長くなってしまえば、こうした形を作るのはどうしたって難しい。そんな中で、いかに相手陣内中央で鹿島のアタッカーたちがボールを持てる時間を作るのか。注目したいのはファン・アラーノだ。前節のG大阪戦、アラーノが右サイドにシンプルな裏抜けを繰り返してボールを引き出すことで、鹿島は何度も相手の裏を取って押し込むことに成功していた。今節狙いたいのはその再現だ。バランスを取りつつも、高い位置を取ってくる川崎Fの左サイドバックの裏にアラーノを走らせて、ボールを供給。ここから直接ゴールに迫ることは出来なくても、相手を押し込むことが出来れば、中央でボールを持てる可能性は高まってくる。ここの流れが上手くいけば、鹿島の攻撃はペースを掴めるはずだ。

書いた人

タケゴラ
東京都出身。ANTLOVERS MAGAZINEの一応編集長。アントラーズとは2000年に出会って以来、20年超のお付き合い。好きが高じてアントラーズのマッチレビューを書くようになり、2020シーズンは全試合投稿。実体は丸の内OLとの一説も。フルーツサンドは正義。
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