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2021年天皇杯2回戦 Y.S.C.C.横浜戦 データプレビュー

執筆:タケゴラ
サムネイル:AKIRA

Match Data

鹿島アントラーズ

リーグ 8位(8勝3分6敗28得点20失点)

直近の戦績
・5/22 リーグ 鳥栖戦(A) ●1-2
・5/26 リーグ C大阪戦(H) ○1-0
・5/30 リーグ 川崎F戦(A) ●1-2
・6/2 ルヴァン 清水戦(A) ○1-0
・6/6 ルヴァン 清水戦(H) ○2-1

主な欠場者
山田大樹

清水エスパルス戦のハイライト動画

Y.S.C.C.横浜

リーグ 12位(2勝3分5敗6得点12失点)

直近の戦績
・5/16 リーグ 宮崎戦(H) ●0-2
・5/22 天皇杯 流通経済大戦(N) ○3-2
・5/30 リーグ 岐阜戦(A) ○2-1
・6/5 リーグ 鳥取戦(H) ○2-1
・6/13 リーグ 八戸戦(A) ●0-3

主な欠場者
なし

ヴァンラーレ八戸戦、流通経済大学戦のハイライト動画

両チームの予想スタメン

画像1

Point1 Y.S.C.C.横浜ってどんなチーム?

鹿島が今回対戦するのはYS横浜。公式戦では初対戦となるクラブである。

YS横浜が設立されたのはJリーグが開幕するよりも前の1986年。Y.S.C.C.というのは「横浜スポーツ&カルチャークラブ」の略である。地域密着のスポーツクラブとして活動を続けており、Jリーグには2014年のJ3初年度から参戦。他にもフットサルチームがFリーグディビジョン1に参加するなどしている。

今までJ3での歴代最高順位は2014年の12位。しかし、これは12チームで争っていたため最下位となっており、実質的な最高順位は2019年の18チーム中13位だ。今季は第11節まで終わって、15チーム中12位。開幕から7試合勝ちがなく苦しんでいたが、第9節のFC岐阜戦で4バックから3バックに切り替えるとその試合で初勝利。前節はアウェイでヴァンラーレ八戸に敗れ連勝がストップしたが、この試合ではスタメンを大幅に入れ替えており、中2日で臨むこの天皇杯に照準を合わせてきている。

YS横浜にとって、天皇杯はこれが3年ぶり9回目の出場。これまでは1回戦突破が最高成績であり、2回戦を突破したこと=格上のJ1、J2クラブに勝ったことはない。ただ、2014年には川崎フロンターレを相手に延長戦までもつれ込む接戦を演じており、見くびって戦うと痛い目にあうだろう。今大会では神奈川県選手権で専修大学、桐蔭横浜大学を破って天皇杯出場を決めると、1回戦では流通経済大学に3-2で競り勝ち、関東大学リーグのチームに3連勝でここまで駒を進めてきている。

Point2 J3クラブ相手には全勝

鹿島の直近の天皇杯2回戦戦績
※会場は全てカシマ

2009年 アルテ高崎戦 ○1-0
2010年 アルテ高崎戦 ○6-0
2011年 筑波大学戦 ○2-0
2012年 筑波大学戦 ○7-1
2013年 ソニー仙台戦 ○3-0
2014年 ソニー仙台戦 ★2-2(PK1-2)
2015年 琉球戦 ○3-1
2016年 富山戦 ○3-0
2017年 FCマルヤス岡崎戦 ○5-0
2018年 Honda FC戦 ○6-1
2019年 北陸大学戦 ○3-1

2年ぶりの天皇杯出場となる鹿島。現在のレギュレーションではJ1クラブは2回戦からの登場となっており、今大会も鹿島はここからタイトルを目指すこととなる。

J3が発足した2014年以降、鹿島が天皇杯でJ3クラブと対戦したのは2回戦での2試合のみ。2015年にFC琉球と、2016年にカターレ富山と対戦しているがいずれもしっかりと勝利を収めている。

だが、7年前にはJFL所属のソニー仙台FCを相手にPK戦まで持ち込まれた末、PK戦では5人中4人が失敗するという体たらくで不覚を取り、相手にジャイアントキリングを許している。実はここ10年の天皇杯で鹿島は3大会において下部カテゴリーの相手に敗れて姿を消しており、格下=楽勝というイメージは禁物だ。

Point3 タイトルを知る3人

第96回大会以来5大会ぶり優勝を目指す鹿島。その第96回大会では2017年の元日、大阪で行われた決勝で延長戦の末に川崎フロンターレを破って優勝を決めた訳だが、その時にピッチに立っていた選手はすでにもう3人しか鹿島にはいない。永木亮太、土居聖真、遠藤康の3人だ。

この3人には今大会も優勝に導いてもらう役割に期待がかかるのは間違いない。永木や遠藤はリーグ戦では出場機会を減らしているが、ミッドウィークに入り連戦となることの多い天皇杯において、彼らの力は必要不可欠。土居も天皇杯では4大会連続でゴールを記録しており、そのゴールを奪った試合では全てチームが勝っている。今節も勝利に導く土居のゴールが欲しいところだ。

書いた人

タケゴラ
東京都出身。ANTLOVERS MAGAZINEの一応編集長。アントラーズとは2000年に出会って以来、20年超のお付き合い。好きが高じてアントラーズのマッチレビューを書くようになり、2020シーズンは全試合投稿。実体は丸の内OLとの一説も。フルーツサンドは正義。
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