2021年J1第21節 柏レイソル戦 データプレビュー
Match Data
鹿島アントラーズ
7位(9勝5分6敗33得点21失点)
直近の戦績
・6/16 天皇杯 YS横浜戦 ○8-1
・6/20 リーグ 仙台戦(H) △1-1
・6/23 リーグ 大分戦(A) △0-0
・6/27 リーグ 札幌戦(H) ○4-0
・7/7 天皇杯 栃木戦 ○3-0
主な欠場者
山田大樹、町田浩樹、上田綺世
栃木SC戦のハイライト動画
柏レイソル
16位(5勝2分14敗20得点31失点)
直近の戦績
・6/19 リーグ 広島戦(A) ●0-1
・6/23 リーグ 浦和戦(H) ●0-2
・6/27 リーグ 湘南戦(A) ○4-2
・7/3 リーグ 横浜FM戦(H) ●1-2
・7/7 天皇杯 京都戦 ●1-2
主な欠場者
大谷秀和
横浜F・マリノス戦のハイライト動画
前節の両チームスタメン
今季対戦時のハイライト動画
Point1 漂う撃ち合いの予感
直近のアウェイ柏戦の対戦成績
2014年 第11節 ●0-1
2015年 1st第6節 ○3-1
2016年 2nd第11節 ●0-2
2017年 第17節 ○3-2
2018年 第32節 ○3-2
2020年 第13節 ○3-2
今節の相手である柏は、前半戦の対戦では上田綺世と白崎凌兵のゴールで2-1と競り勝っており、またアウェイでの試合は直近3連勝中と相性が良いと言える。
ただ、気になるのはその3連勝の時のスコアが全て3-2であること。昨季も前半で相手が退場者と負傷者を出し鹿島が優位な状況に立ちながらも、オルンガの2ゴールで2度リードを許すなど苦しい戦いを強いられている。安定した戦いを望む鹿島にとって撃ち合いの展開は避けたいところだが…。
Point2 試されるセンターバック陣
今季の低迷ぶりからやはり昨季得点王のオルンガの穴は大きいように見える柏だが、直近の試合ではその穴を埋めるかもしれない選手が登場している。
それが新加入のブラジル人ストライカーであるペドロ・ハウル。ケガで離脱していたが、復帰戦であった前々節の湘南ベルマーレ戦で移籍後初ゴールを含む2ゴールを挙げて、調子は上昇気味。192cmの長身とフィジカルの強さを活かしたキープ力に加え、サイドに流れてチャンスメイクも出来る万能型である。
柏は攻撃時はこのペドロ・ハウルをシンプルに活かすボールを供給することが多い。そうなると必然的にマッチアップする犬飼智也や林尚輝の仕事は多くなってくるだろう。ペドロ・ハウルと2トップを組むであろうクリスティアーノや瀬川祐輔、細谷真大もフィジカル面に特長を持っているだけに、彼らを抑え込めるかどうかは守備の安定に直結してくる。特に町田浩樹不在で先発の可能性が高い林のパフォーマンスには注目だ。
Point3 相手に後ろを向かせる攻撃を!
浦和レッズ戦から3バックを導入している柏。ハーフラインあたりからプレッシングをしつつも、後ろの人数を担保することで守備の安定性を保つのが狙いとみられる。このシステム下での特徴は人への意識が強いこと。相手のサイドハーフにはウイングバックが、サイドバックにはインサイドハーフが、とそれぞれのマークが定められており、各々自身のマーカーには激しく寄せに来る。
その反面、マークが外され後ろ向きで守備をしなければならない時はかなり守備の安定性が怪しくなるのが柏の弱点。上記の動画の京都サンガF.C.の同点ゴールのシーンでも、左サイドから中央に入ったパスで受け手を潰し切れずに、前を向かれて展開された流れから最終的にシュートまで至られている。前半戦の対戦でも上田綺世のゴールシーンはボールを運ぶファン・アラーノに後ろ向きでの守備を強いられたところから、最終的には上田の裏抜けを許してしまっているのだ。
鹿島はこうしたシーンを今節も再現性を持って作り出したいところ。ペナルティエリアの幅でパスを引き出して前を向けるプレイヤーが、荒木遼太郎、白崎凌兵、土居聖真に和泉竜司と鹿島には揃っている。彼らの動き出しで柏守備陣を惑わせ、打開の糸口としたい。
書いた人
タケゴラ
東京都出身。ANTLOVERS MAGAZINEの一応編集長。アントラーズとは2000年に出会って以来、20年超のお付き合い。好きが高じてアントラーズのマッチレビューを書くようになり、2020シーズンは全試合投稿。実体は丸の内OLとの一説も。フルーツサンドは正義。
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