タイトル

N国党と立花孝志が“カルト”的な理由(わけ)

1. カルトの定義

そもそも「カルト」とは、ラテン語の「熱狂」が起源といわれているようです。その基準は「違法行為や人権侵害を行なう集団」という言葉で表される反社会性とされています。

この点は、この note でも藤倉善郎(やや日刊カルト新聞) という方が書かれており、かなり参考になりました。ただし、氏はなんでもかんでもカルト認定するのは早計との指摘もされています。

カルト断定がすぐにできない場合は、「カルト的」「カルトの度合いが強い」などの表現がふさわしい場合もあるようです。

また、日本脱カルト協会が、「集団健康度チェック目録」というものを作成しているので、それを参考にするのもひとつの手段です(リンク先が文字化けする場合は、PCのブラウザならリロード・再読み込みすれば直ります)。

この記事では、カルトの定義を「特定のリーダー・人物を中心とした組織が、ある目的のために、その内部・外部を問わず人々に違法・不当行為を働いたり人権侵害を働く行為が続いている状態」としたいと思います。


2. 刑事罰を受けない限り何をやってもいい

NHKから国民を守る党代表の立花孝志氏は事あるごとに「刑事罰を受けない限り何をやっても良い」と公言してはばかりません。実際に2019年夏の参院選当選直後のAbemaTVに出演したときも堂々とこれを公言し、出演者をあきれさせています(下記のツイート参照)。

おそらく立花孝志本人の言い分としては、「実際に刑事罰を受けていない。何も悪いことはしていない。自転車が歩道を走る程度の微々たる法律違反でいちいち指摘されてたまるか」ということのようです。

もちろん彼の言う通り、私たちの日常生活においてあらゆる法律を全部守って生きていくのは至難の技かもしれません。しかしこれは簡単な論旨のすり替えです。

「刑事罰を受けない限り何をやってもいい」と、「できるだけ法を侵さないようにしよう」とでは、そもそも出発点も生き方も異なります。

もちろん立花孝志本人は、自分はもちろん党のメンバーにも「刑事罰を受けない限り何をやってもいい」ということを許容し認めています。

通常「常識」や「モラル」という言葉で表現されるこれらのことについて、それを「否定」するのが彼らのスタンスです。それは立花孝志氏が自身のYouTubeチャンネルでも「モラルなどこれからもどんどん破る」と公言していましたが、なぜか今検索するとその動画を削除していました。


3. 都議会議員・二瓶(にへい)親子への脅迫

ということは、一般的に我々側から見たときに、N国党や立花孝志氏の行為が「不法行為、不当行為」に見えても、先述のような理屈から、N国党・立花孝志氏にとってそんなことお構いなしです。「刑事罰を受けない限り何をやっても良い」だからです。

例の都議会議員の二瓶親子に対する脅迫もその例です(問題となった脅迫動画は下記のツイート参照)。やっと先日になって息子さんである二瓶文徳氏が警察へ被害届を出したのでマスコミが騒ぎ出し、さすがの立花孝志氏も多少おとなしくしましたが、こうなっていなかった場合、どうなっていたでしょうか。

おそらく私たち一般人が目を覆いたくなるようなことをやっていたと想像できます。

なぜならこうしたYouTube上での脅迫はもちろんのこと、父親の二瓶文隆氏の税理士資格はく奪を喧伝、毎週中央区に行って二瓶文徳氏を中傷するビラをばらまき続けるなど、次々に脅迫・誹謗中傷などの作戦を立て、立花孝志氏自身が自分のYouTubeチャンネルでこうした計画を実行すると明言していたからです。おまけに自分の取り巻き議員たちとにやにやしながら動画をたれ流しています。普通の人が観たら気持ち悪さ・恐怖を覚えます。

これも「刑事罰に問われない限り何をやっても良い、だから脅迫した」という理屈です。


4. 法律をハックしない奴がバカ

彼らの戦術は常に法のギリギリをつくのです。もちろん大多数の人々は率先してこんな事をやりません。

例えば、行列の順番抜かしが気に入らなければ、自分たちも同じように順番抜かしをやれば良いという理屈です。順番抜かし程度では刑事罰に至らないからです。

彼らはそうしたことを率先してやりますし、批判があると、「刑事罰に問われていないから犯罪じゃない、だからそれがうらやましいとか、批判するならあなたも同じようにやればよい。犯罪じゃないからいいんですよ」という理屈を言い返します。

法律をハックする能力がある自分たちは賢い、優れている。それをやらない、利用しない人がバカだといわんばかりです。

そういう事を常に考えて生きているのがN国党・立花孝志氏とその取り巻きメンバーおよび支持者たちです。こういった点にとても「カルト的」な空気を感じずにはいれません。

少し冷静に考えればすぐにトンデモ論だと解ります。私たちは通常、刑事罰に触れないために生きているわけではありません。ほとんどの人はそんな事、日常生活の中で考えてもいません。

誰しもが家族や親友たちと幸せに過ごしたいと願って暮らします。そのため法律に抵触しない事はもちろんのこと、法の範囲外でもさらに周囲の人々に愛情や親切、礼節を持って接します。

相手が大切だからです。
遵法精神はもとより、そもそも人として心地よい対応をするように努めます。普通は。


5. マツコ・デラックスと東京MXテレビへの突撃

多くの人々の価値観と真逆のことを言うだけでなく、実行するN国党と立花孝志氏が異常に見られてしまうのは、ある意味当然の帰結です。もちろん彼らは異常ではなく先進的だと思っているでしょう。

だから「世間から異常視されることは先刻承知で、その上で戦略的にやっている」と言われても、そんな事は彼らの勝手な言い分であって、わかってやっているからといって認められることとは別です。

やる事なす事の全てが承認欲求の塊で、N国党および立花孝志氏に同意すれば攻撃しないが、同意しない人々、反対する人々、批判する人々を徹底的に叩く、追い込む、それも「弱いところから叩くのが戦略だ」と公言します。

二瓶親子への脅迫はほんの一例です。

業務妨害にも問われかねない、マツコ・デラックスさんと東京MXテレビへの毎週の突撃も異常でした。もしあれが正当ならなぜ今も続けていないのでしょうか。負け惜しみを言いながら現在は取り止めています。そして1万人で両者を集団提訴する話も打ち上げただけで沈黙しています。結末からさかのぼると、結局炎上目的の嫌がらせであったとしか思えません。

2019年9月15日に行われた長野市議会選で自党の候補が落選したら「田舎だから癒着がある」とエビデンス(証拠)も示さずにデタラメなことを風説しています。

ほかにも、かつてネット上の掲示板に“テロ予告”を書き込んだり、NGT48山口真帆さんへのセカンドレイプに当たるような所業もありました。

全国から募集すれば、おそらくもっともっといろんな所業が報告されるでしょう。 https://togetter.com/li/1391082

これらの積み重ねを見ると、“反社会的”だとか“カルト的”だというイメージがわいてくるのは自然な流れです。

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6. やっぱりカルトではないか?

繰り返しますが、法の範囲内か違法か、犯罪か犯罪でないかで、我々の生活の全てなど決まりません。法律を超えた他者への思いやりや気遣い・親切などにより日常の社会は成立しています。

人の評価や噂、世論とはまさにそれらの産物であり、法律で決まるものではありません。

すでに述べてきたように、N国党と立花孝志氏のやっていることは、こちら側から観るとは私たちの日常生活にある日突然土足で踏み込んできて、安寧をかき乱すようにしかイメージできません。

多くの市民の側から見たとき、そういう反社会性・異常性・恐怖心を感じたとき、やはりそれをカルトと呼ぶでしょう。

NHK改革が必要という議論は理解できます。しかしそれと手法の問題はまったくの別問題で、目的が正しいからどんな手段でも良いというかつての戦中の大本営のような戦略には閉口します。やっぱり「気持ち悪い」という表現がぴったりです。

そしてそれは芸術の価値観の違いなどとは全く別次元のことで、実際に脅迫の被害届が出されたり、一部では自社株への出資金の集め方に疑問が出てきたり、政党助成金を借金返済に充てるのではないかとも風聞されています。

だからN国党は「カルト」、少なくとも「カルト的」にしか評価できないのです。

道徳や倫理観は人それぞれです。しかし実際に被害が出ているような政治活動に対しては、単なるポピュリズムでは済まされません。

ちなみに、筆者は数年前から立花孝志氏のYouTube動画をウォッチしてきました。2019年の参院選挙後のにわかではありません。中には共鳴する意見もありましたが、意見の中身はともかく、やはりその手法や手段に異常性があり、それは「弱小政党だから仕方ない」とか、いかなる理由であってもまかり通らないと思います。

有権者の冷静な判断と投票行動に期待します。


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「あんち新聞」では、いまの日本を見たときに、これは「ヤバいな」「ええ!」という事象について、それをあくまで「アンチの立場」から論説していく記事です。Twitterやっております。お気軽にフォローしてください。 https://twitter.com/matukowomamoru
コメント (1)
借金を返済しなくても不法行為だが違法では無いと言ってる党首に金を貸した党員らはよく理解できてないんだろうな。
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