無題246

れいわ新選組を意識していることがモロバレのN国党・立花孝志大先生

すぐにマウントを取りたがる国会議員

 N国党・立花孝志大先生の動画を長らく見ていると、「大した事ない」と軽口を叩きながらも、内心ではものすごいジェラシーを感じているんだろうなと想像する時がしばしばあります。

 今回はそういう対象である「れいわ新選組」と、自分の党である「NHKから国民を守る党」の比較を大先生自らがやっているYouTube動画の内容に逐一コメントしていきます。

 おもしろいことに、くしくも今日から全国ツアーを開始して北海道の有権者との地道な座談会をやって、地に足のついた政治活動を体現している山本太郎さんと、YouTubeの気持ち悪い動画で炎上させて広告収入を姑息に稼いで、「信者」にだけわかる言語で話す立花孝志大先生。誠実に努力している政治家がどちらかは一目瞭然だと思いますが、これ以上はかわいそうなので触れません。


そもそも比較することが…

 まず、自分の党とよその党の何が違うかを国会や聴衆の前で、相手も交えて議論することは「政策論争」という名のもとにしばしば見かけますが、立花大先生は、YouTubeという自分だけの舞台で、相手も交えずに、そして視聴者もいわゆる「信者」と呼ばれる人々にのみ自説を述べます。身内の前でしか話さないので、そりゃウケが良いわけです。批判が出ない環境下でやっていること自体、政治家として何の尊敬にも値しません。
 ※ちなみに、「信者」という表現ですが、竹島失言のあと、桜井誠氏との対談の中で、立花さん自身がしきりに自分の支持者のことを「信者」という表現で何度も発言していました。ようは立花さん自身が自分の支持者のことを「信者」と呼んでいますし、おまけに「信じれない信者はついてこなくて良い」と言い切っています。

 そして、YouTube上という空間で、わざわざ自党と他党を偏見的に比較して、「わが党はこんなにすごいですよ」とステレオタイプな自画自賛をする党も皆無だと思われます。N国党を除いては。立花大先生が策略家ですごいと持ち上げる方がいますが、こんな恥ずかしいこと、著名な政治家は誰もしません。やはり立花大先生は、政治家としては小物で、炎上YouTuberが向いていると思います。


お金に関してお前が言うな

 この動画の中で立花大先生は、「お金の集め方が違う」と興奮気味におっしゃいます。「れいわは、20億円のお金を寄付で募るが、N国は10億円を借りる」とのこと。そして続けざまに、「お金をもらいきる(ようは寄付でもらう)ことは“忖度(そんたく)”につながる」とぶった切る。そして「N国党は借りるので“忖度”しない」と言います。ここで「信信者」は「おお!」となりますが、私は2点指摘します。

 まず、残念ながら今の支持率ではN国党では10億円もの寄付は集まりません。立花大先生の二瓶親子へのあの脅迫シーンが全国に拡散された後です。そんな金額の寄付金が集まるはずもありません。長野市議選で惨敗した数字がそれを科学的に裏づけています。もうひとつ、借りても借りた相手への忖度が今度は出てきます。そもそも政党の活動資金は、寄付だろうが借金だろうがそれ以前に政党交付金という税金を原資としたお金をもらっています。そういう血税を原資とした金を受け取っている立花大先生がいちいち尊大に「寄付だから、借金だから」と言われても何も納得できません。むしろお前が言うなと言い返したくなります。ましてや「週刊文春」では「立花孝志ひとり放送局の株主の集め方に詐欺的な手法」と報じられています。事実関係はこれから明らかになっていくでしょうが、「李下に冠を正さず」です。

 さらに問題は、立花大先生は10億円の選挙資金を大金持ちから借りると明言しています。そして、「高い利子をつけて返します。政党交付金(政党助成金)からお金を返します」と言っています。

 まず、政党助成法では、政党助成金を借金の返済に使うことを禁じています。違法行為です。これはその昔、舛添要一氏が厚生労働大臣時代(新党改革時代)に問題になった事案です。

 国会議員のくせに法律に対しての造詣も浅いし、すぐに他人と比較して自分が偉いという時点で、政治家としての器の小ささを感じずにはいられません。痛いです。


投票した人に見返り??

 そしてこの動画では、れいわに比べてわが党に投票した人には実益がついてくると断言します。おいおい、「投票したら実益がついてくる」??公職選挙法上大丈夫なのか??

 立花大先生いわく、NHK集金人の撃退シールがもらえる、NHKと裁判になっても無料で裁判を支援するという実益が投票した人にもたらされると言っています。完全に投票の見返りのように聞こえます。ただ、気になるのが、普通の感性では、いずれの見返りも不要です。欲しくもありません実益ではなく害悪と感じます。しかし立花大先生は真顔でカメラ目線で「N国党に投票してよかったなあという実感がわきます」と言います。

 そして、れいわの政策にケチをつけます。たとえば、最低賃金のこと。時給1,000円を1,500円にすることについて、「今のれいわの2議席でできますか??」と偉そうに発言します。「おい、お前の党も威張れるほど議席ないぞ!NHKのスクランブル化をどうやって実現するんだ??」とすぐに突っ込まれます。もちろんYouTubeという場で、信者しか視聴していませんから、そのようなまともなツッコみすら入りません。

 原発問題についても、今現在わが国の原発が再稼働しているのかいないのかといった一般市民でも知っている人がいるようなこと(少なくとも原発の地元の人は知っているでしょう)について、現職の国会議員が平気で「知らない」と言います。もうオワコンです。

 このように立花大先生は自分のことを超棚上げして、他人をすぐにディスります。そこが器の小ささ、とてもペテン師的な空気を漂わせています。


自分を褒めて他人をけなす

 なんのエビデンス(証拠)も挙げずに、「手前味噌ですが、N国党は実力があります。これからの時代に合った政策で長続きします。れいわは実力もないし、長続きしません」と言います。なんのエビデンスもなくいきなりです。ここまできたら詐欺と言われても仕方ありません。いくら自民党と共産党が対立していたとしても、自民党総裁はこんな子どもの喧嘩のようなことを公衆の面前で発言しません。当然ダサいし、頭を疑われるからです。

 多少は参院選の時の得票数の話をしていますが、れいわや立憲民主をけなすことが主眼で、科学的な立証になっていません。それを言うなら、自民も、維新も、共産もすべての政党の数字的趨勢を語る必要があるからです。自民ですら野党に転落した時期があります。だから立花大先生のギャンブル的予想屋話はマユツバにしか聞こえません

 そういう意味でも立花大先生はご自身でも常々おっしゃっていますが、政治家には向いていません。


私が受信料を踏み倒しているから、もうスクランブル化はできたようなもの?!

 この動画の中で最大に笑わせてくれるのが、こういうくだりです。

 「NHKのスクランブル放送が実現されなくても、国会議員の私がNHKの受信料を踏み倒しています。(国民の)みなさんにも受信料を踏み倒すことをお薦めすることによって、実質的にスクランブル化と同じ利益が提供できている」「“私は法律を破れないのでNHKの受信料を払います”という人もいるでしょうが、N国党があることによって、大勢の人が自信をもって不払いができるようになっている」とドヤ顔をして主張されています。

 まぁ国会議員が放送法64条に違反して堂々と破れと、自分だけでなく国民をも扇動します。そしてあまりにお馬鹿さんなのが、放送法64条を破れと主張しながら、片方で、放送法4条違反だといってマツコさんや東京MXテレビを延々と攻撃し、1万人の集団提訴をするとまで言っています。もう頭がお花畑状態です。

 令和元年の初秋。私たちはこんな人物に税金を浪費されていることを覚えておきましょう。

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地方議員が居ないれいわ新選組はダメ、自民党は困らない

 立花大先生の妄言はさらに続きます。「N国党は地方議員が大勢いる。れいわ新選組には居ない、だからN国党がすごい」と言います。

 しかし、N国党の新宿区議は、9月2日、居住実態が無いと当選を取り消されています(松田美樹)。そして、9月19日には、居住実態報道について名誉棄損だと争っていたN国党・立川市議(久保田学)が敗訴しました。この1ヶ月間に2人もそういった事態に至っています。

 このようにロクでもない地方議員しかいないのに、それを堂々と主張するところにN国党のペテン師ぶりが発揮されています。

 そしてれいわ新選組が頑張っても、立憲民主党や共産党が議席を減らすだけで、自民党は困らない、と指摘します。科学的にいうと、半分あたっていて、半分外れています。堂々と言うほどの事ではありません。また、先の参議院選挙の結果だけでサンプリングはできません。あと何回か選挙を経ないと統計学的に「こうだ」とは言い切れません。さらに、果たしてN国党の得票数程度で他党のことを偉そうに指摘できるのかということです。阪神タイガースの監督が、よそのチームの読売ジャイアンツのことを偉そうに指摘などするはずもありません。

 自分のことを超棚に上げて他人のことをことさら偉そうに指摘する、それが立花孝志参議院議員大先生です。有権者はぜひ覚えておきましょう。


ディスったあげくに、フラれていると告白ww

 そして、もっと笑わせてくれるのが立花孝志大先生。これだけれいわ新選組をディスっておきながら、「実は、山本太郎さんに8月からずっと対談を申し込んでいるが断り続けられている・・・」と告白。大爆笑しましたww

 本当に立花孝志大先生は幸せです。なぜ「断られるのか」自分でまったく気づいていません。

 ジャイアンはなぜ自分のコンサートがみんなから嫌われるかなど一切考えません。みんなが俺のコンサートを待ちこがれていると思い込んでいます。立花孝志大先生の頭の中もまったくこれと同じモデルです。

 付け加えると、立花孝志大先生が参議院議員会館の部屋をYouTubeスタジオにして広告収入のためにユーチューバーごっこしているとき(今回の動画の時)、冒頭に書いたように、山本太郎氏は北海道で全国遊説を開始して、稚内で有権者と対話していたのです。

 そしてホリエモンとの対談、メンタリストGaiGoのYouTubeを引き合いに、自分の党を絶賛して、れいわ新選組は誰も支持していないかのように自慢します。まず、ホリエモンも、メンタリストGaiGoも、政治的にN国党の支持を明言したことはありません。立候補予定もなければ、資金援助の申し出もしていません。単にYouTubeのチャンネル登録者数・再生回数を増やすために立花大先生が利用されたに過ぎません。たぶんそんなところでしょう。

 なぜ自分が嫌われるのか気づかず、そしてどんどん支持を失っている現実が直視できない政治家、そんな現実が分析できない政治家に国家の安全保障など絶対に任せられません。


お父さんが家を出ていく?!

 立花孝志大先生は、もうひとつ山本太郎氏を批判しています。税金についてです。れいわ新選組の「金持ちから税金を取る政策」をさかんにディスっています。金持ちから税金を取ると貧乏人はより貧乏になると。

 そしてその例として、「お父さんが一生懸命働いてお金を稼いでも子どもがお金ばっかり使うとお父さんは家を出ていきますよ。だから金持ちに課税してはいけません」と力説します。もう、聞いているこちらの頭の中が「???」です。

 長野市議選で、N国党の候補者は落選しました。数字の分析をすると、参院選の時の長野市内の得票数から6~7割も減らしています。実に3分の1から4分の1にまで減っているのです。

 これがなぜなのか考えられない、想像できないのがN国党党首・立花孝志大先生です。他人のせいにばかりして、自分が脅迫したことや、私人逮捕や抗議の名の襲撃など、イメージダウンの元凶が自分だという分析ができないのでしょう。

 そういう政治家を国会議員にした有権者は本当によく考えるべきです。民主主義も代議制民主主義も万能ではなく瑕疵はあります。今回はその瑕疵の顕著な例(=立花孝志とN国党)が出ているとしか思えません。あせってとんでもない行動やテロらないことを願うばかりです


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