「目が喜ぶ顔」の話をしよう 〜マッチングアプリde婚活もどき日記15〜
実家の妹と日に1〜2回、LINEでやりとりする。
話題は主に猫写真や猫動画、おすすめアニメ情報の共有である。
昨日、こんなのが送られてきた。
フライパンを寝床にする実家猫へのツッコミももちろんあるのだが、まあそれは良いとして。
「綾野剛……名前は知ってるがどんな人だっけ(テレビ持たない民)」
とググり、
「あれ、『MIU404にメインで出てた、星野源じゃない方の人』じゃん?」
と、初めて顔と名前が繋がった。
結構好みのルックスだが、母と妹は「見たくもない顔」らしい。
わからんもんだな。
(ちなみに、男性芸能人は星野源、嵐の松潤と櫻井くんなら単体でも判別できる。お笑い系の人は特徴が多いからまだもう少しわかる。ただしここ3年くらいでブレイクした人は知らぬ。
それ以外は「最近アマプラで視聴したドラマに出演していた人なら顔はわかると思う」というレベル)
マッチングアプリでは、もちろん顔写真も重視する派である。
他のアプリ利用者さんの記事とか読んでると、「顔写真ナシでも面会OK」という猛者もいるようだが……何が来るかわからんじゃないか???
人間が周辺環境から受け取る感覚情報は、視覚が8〜9割を占めるともいう。
声とかも大事だが、「目が全く喜ばない相手」にときめくのは難しい。
特にアプリだけでの出会いとなると、判定基準の5割は写真によると言っても過言ではない。
プロフィール画像の1枚目には風景や猫写真を設定し、2枚目以降に顔写真を載せてる人が結構いるのだが、どういうつもりなのだろう。
以前なら、「顔写真ナシかー」と判断して、全く見てもいなかったぞ。
「1から10までフリックで消去法」方式に切り替えてからやっとその存在に気づいたぞ。
「↑フリックで消去法」についての記事
何か特別な意図があるなら別だが……「よほど自分に自信がないのだろうか」としか思えない。
まあ確かに、1枚目の写真が好みじゃなければ即ブロック対象だから、ブロック避けになるといえばなるのかもしれないが……そういう戦略……?
それはどうでもいいので、「目が喜ぶ相手」の話をしよう。
「ズバリ、ルックスが好みの著名人は?」
と訊かれたら、
「國分功一郎先生」
と答える。
キャッ、言ッチャッター。
現在は東京大学大学院総合文化研究科准教授、ご専門は哲学・現代フランス思想。欲を言えば、10年ちょっと前(今の自分と大体同年代の頃)のお写真が一番好み。
著作が大学入試問題にもよく出るから、仕事(教材編集)でお名前を見かけることも多く「校正お願いしまーす」と同僚に手渡されたゲラの中にお名前を見つけたら、
「國分先生の文章が載ってるページでミスを出すわけにはいかぬ!」
といっそう気合を入れて校正しているくらいである。
シュッとして、メガネが似合って、涼しげで〜……というのは、要するに「知的なイケメン」と集約できるのかもしれないが。
ここまで知的なイケメンでなくても許容範囲ではあるわけですが、
うーん、いないかな、こういう系統のお顔で離婚経験済みの「良質な中古品」みたいな人。
一般には失礼な喩えかもしれないが、いや別に悪気はなく、素直に「良質な中古品もしくは型落ち品」ってのが好きでしてね。
國分先生のご著書『暇と退屈の倫理学』あたりにも
「現代のわれわれはモノやサービス自体を買っているのではなく、『有名店』や『最新』という観念を買っているのだ」
みたいな文章があったと思うのだが、
衛生面で問題がなく、機能とか性能がそこまで変わらず動作するのなら、むしろ中古品がいいと思うんだよな。
そして、まあこれもステレオタイプに押し込めてしまっているのかもしれないが(もちろんそうでない人もいるとは思うが)、未婚独身男子って、結婚に夢や理想を抱きすぎてる人が多い気がしてな。
「私は他人分の家事なぞ死んでもやらんぞ。一人前の男なら、自分の飯ぐらい自分で炊け」と言いたい派。
(なお、相手が國分先生並みの、目が喜ぶルックスの持ち主であれば例外を適用することとする)
ある程度、現実を知っている人という意味でも、バツイチさん大歓迎である。
たとえ未婚独身でも、やっぱある程度は恋愛や人付き合いの苦味を味わった経験のある人希望。
それでルックスも好みの範囲内なら、言うことないんだがな。
しかし何より、婚活アプリへの課金を惜しまずメッセージのやりとりが続く人……今はこれが最優先事項ではある。
ところで新しく備わったというルビ機能を実験してみたが、箇所によってなぜか反映されない部分がある。何が問題なのだろうか。
追記:読み込み直したらうまく表示された。
読んでくださり、ありがとうございます。 実家の保護猫用リスト https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/25SP0BSNG5UMP?ref_=wl_share