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長野に移住して8ヶ月目。奇祭到来。

こんにちは。株式会社Antiphaseのタノモクです。
長野に移住して8ヶ月が立ちました。

雪も溶けて暖かくなってきました。
筍や山菜など苦味が美味しい季節。
もう春だと思ったら4月に雪が降ったりと天候の変化に驚いています。

「地元の方から5月まではスタッドレスタイヤを交換してはいけない。」
と言われていたのでこの優しい心遣いに感謝しています。
まだスタッドレス交換しなくてよかった。
とはいえ、4月の雪は長野でも珍しいらしく貴重な体験ができました。
(寒いのでもう降りませんように)

家のオーナーさんから頂いた筍
土地の食材を頂ける幸せ

珍しいと言えば、諏訪地域には日本三代奇祭の一つ「御柱祭」があります。
なっっっがい丸太に男性が乗って急勾配な坂道を勢いよく滑走する祭りです。
寅年と申年にやるそうで今はまさに寅年。
4月から御柱祭の開催が始まりました。
2ヶ月という期間、御柱祭の行事が行われ最終的には
諏訪大社に建てられます。

移住した時に地域の方から
「もうすぐ御柱祭があるから楽しみだね」
と言われたのを思い出しました。
地域の方やお店の方とおしゃべるをすると決まって御柱祭のお話。
車を運転しているとあちらこちらに御柱祭の旗が見られます。
今の時期スーパーに行くと必ず御柱祭の記念商品があったりと街中で御柱祭を盛り上げています。

御柱祭のお土産がどっさり

ただし、参加できるのは諏訪の人のみです。
観光客は参加できず、街の人だけが行う行事。
しかも街の人でも町行事に参加できる権利を持つ「区民」と呼ばれる人しか参加できません。
区民は町に積極的に関わる人達です。
私は「准区民」という登録をしたので御柱祭に参加できないのです。
残念だと思いながら諏訪を愛する人たちが大切にしているなんだなと感じています。

毎回けが人と死者が出るそうですが、それでも必ず開催されています。
普段、寒い地域でのんびり家で過ごす人たちが6年に一度開催する奇祭。
「熱狂」という言葉がよく似合います。

普段の生活の中で何か貯めていたものを爆発させる。
という感覚がすごく好きです。
すごく文化的だなと感じます。

同じ毎日を暮らしていると変化がなさすぎてストレスを感じます。
このままでいいんだろうかと思う反面、変わらない環境に居心地の良さを感じたり。
この矛盾といつも戦っています。
たまに向き合ってみたり向き合わなかったり。

うまく矛盾を消化できればいいんですが、
毎回そんな事ができたら苦労しません。
ロボットのように無感情で同じ作業をできるわけもなく、
むしろ同じ作業をするほど葛藤しています。

我が家は巣ごもりが得意で外に出なくても生活ができます。
私もパートナーもリモートワークなので外に出る必要性がほぼないのです。
ご時世なのでなるべく家にいるようにしていますが、同じ生活をしていると心の虫がムズムズしてきます。
定期的に温泉に行って発散させていますがすべてが解決するわけにはいきません。
体と心のケアは何より大切ですが、どこか新しい刺激を求めている感覚があります。

この刺激を開放するのがイベントであり諏訪地域でいう御柱祭なのかもしれません。
人によってバランスは違えど刺激が必要で
刺激があるからこそ、日々の日常が楽しめるのかなと感じました。

季節を感じるのは心地よい刺激

そういえば新婚旅行で行ったフィンランドでは夏の間だけ毎日のようにイベントが行われています。
フィンランドにはヘヴィメタル編み物世界選手権とか変わったイベントがたくさんあるようで、
夏の期間に刺激を爆発させているのでしょう。
ムーミンパパも暖かくなるとよく冒険に出かけています。

毎日の新しい刺激はいらないけれど、定期的に刺激をもらって感性を磨いていきたい。
新しい刺激が少しだけ混ざって自分の新しい価値観になるんだと感じています。
来月は春中盤、新芽がどんな花を咲かせるのか楽しみです。

芽が出るタイミングは人それぞれ


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