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夢にプーチンが登場すること

■プーチンが登場する悪夢

厳しいことを言うようですが、あなたがもし自分の中の相反する「ペルソナ」と「シャドー」を統合した経験がないなら、プーチンのことを責める資格はありません。
では、ごく普通に生きている私たち一般の「世界市民」にとって、「ペルソナ」と「シャドー」の統合とは、具体的にどのようなものなのでしょう。

私のパートナーであるSは、今年(2023年)の1月6日から2月19日にかけての45日間で、合計15個の「悪夢」をみたといいます。3日に一度は悪夢をみていた計算になります。もちろん、悪夢でない夢もみていたようですが、悪夢であればあるほど印象に残っているものです。
その15個のうち、7つ目(「悪夢月間」のちょうど真ん中あたり)にみた夢は特に強烈でした。おそらく生涯忘れることのできない夢になったでしょう。
本人の了解を得て、それだけ簡単にご紹介しておきます。
なお、本来は自分のみた夢をやたらに公開するものではありませんが、公共の利益に鑑み、それを了解してくれたSの勇気と献身に、この場を借りて感謝したいと思います。

「私が目立つことをしているという理由で、プーチンに捕まってひれ伏す。プーチンの手下の者に殴られ、お腹を蹴られ、右下の歯と左上の歯を抜かれ、ボロボロになり、別人になって別の名前をあてがわれ、北朝鮮のような国に送り込まれ、ある建物に入れられる。そこには普通の日常がある。」

このような強烈な悪夢をみたという報告を受け、私はさっそくドリームワークをやってみることを提案しました。
手法として用いたのは「夢の勇気」というもので、イメージ瞑想の中で、夢に登場した攻撃的な人物を呼び出し、思いつく限りの「加勢」を連れて来て、相手をコテンパンにやっつけた上で、攻撃の理由を問い質す、というものです。
彼女は、スナイパーのような存在を「加勢」として呼んで、プーチンをめった撃ちにした後、なぜ自分にひどいことをするのか問い質します。するとプーチンは一言こう答えたといいます。
「オマエを試すためだ」

■夢の中のプーチンが意味するもの

さて、彼女はプーチンに何を試されているのでしょう?
彼女から15個の悪夢の報告を受けたとき、それらの夢の意味をトータルで読み解いてみることを提案しました。その作業はたっぷり5~6時間に及ぶことになりました。
そのひとつひとつの悪夢を、ここではご紹介しませんが、とりあえずプーチンが登場する悪夢を簡単に読み解いておきましょう。
まず、一般論で言うなら、夢の中に登場する人物が何を表すかというと、次の3つの可能性があります。それが仮にプーチンだったときの意味も説明しておきます。

○(その人物が実在するなら)その人本人(の魂)
 これは、プーチン本人(の魂)が夢主に何かを伝えるために登場した、という意味です。
○その人物が象徴する何か(その人物のイメージでしか表現できない別の何か)
 プーチンだったら、「独裁制」「侵略戦争」「反・欧米世界」「激しい二項対立の一方の側」といった事柄の象徴の可能性があるでしょう。
○夢をみた本人の中の、その人物的要素
 夢主がプーチンに対して抱いているイメージや性質(たとえば「傲慢さ」「高圧的な態度」など)が、実は夢主本人にも備わっていて、夢がそのことを伝えるために、その性質がプーチンの姿となって現れる、ということです。

夢の中の登場人物は、基本的には、この3つの可能性の複合体だと思ってください。ただし、この3つの可能性のうち、真っ先に考慮する必要があるのは、やはり3つ目でしょう。
これを踏まえたうえで、Sのみた夢を解釈するなら、こんな具合いでしょうか。

「私の中の独裁者的要素が、私が目立つことをすることを罰しようとしている。それに対して、私がどう出るかを試そうとしている。何でも思い通りにしたがる自分と、厳しく自己統制しようとする自分が私の中で葛藤している。私の自己統制的な部分は、私の自己顕示欲を抑圧しようとする方向へ働く(「目立つことをするな。控え目にしていろ」といった具合い)。それに逆らおうとすると、私は自分で自分を厳しく罰する傾向にある。
この自己統制がエスカレートしたら、完全に自己のアイデンティティを失うことになる」

ちょうどこの時期、私は「ヤル気を伸ばす」という記事をシリーズで書いていました。人があることを行動に移す裏には、どんな「動機」が隠れているか、といったテーマです。簡単に言うと、自己の内面から自主的に行動が促されているか、それとも外側から誰かに「統制(強制)」された結果なのか、といったことです。
それを読んでいたSは、自分がいかに「統制」されている(されてきた)かを思い知らされていたようです。つまり、過去に受けた「統制」が自分の行動規範として定着してしまっていて、それが自分で自分の首を絞めてしまっている、といった状態です。
確かにこの悪夢が言わんとしていることを大掴みにするなら、必要以上の自己統制を警告している夢だと解釈できるでしょう。しかし、実はそれだけではないのです。
Sの報告によると、面白いことに、歯を抜かれるのは恐怖であると同時に、不要なものを取り除かれたような清々しさもあった、というのです。通常の夢の読み解きでは、「歯」とは、自分がよって立つ信念、習い覚えて慣れ親しんでいる規範といった事柄を表します。歯は、栄養素を咀嚼して体内に取り込む手段ですから、そこから転じて、自分の中に取り込んで、生きる基盤となっている社会的な規範を表すわけです。それが抜き取られるとは、まったく新しい(もっといい)信念や規範に取って代わることを意味します。だからSは一種の清々しさを感じたのでしょう。では、Sはどんな新しい信念を手に入れようとしているのでしょうか?
さらに私は、この夢の最後の「そこには普通の日常がある」という部分にも注目しました。この感覚は一種の「諦念」のようなものでしょうか、それとも真の「安定」が訪れる暗示でしょうか?

■15個の悪夢をトータルで読み解く

さて、Sの15個の悪夢をトータルで読み解いてみると、非常に興味深い結果が出ました。まず全体的に見て驚かされるのは、彼女の「自我」と彼女の「無意識」が、まるで一連の問答をしているような印象を抱く、ということです。つまり、彼女が内面で演じている「葛藤劇」に対して、彼女の無意識がひとつひとつ解答を与え、方向づけているようなのです。
では、試しにそれをシナリオ化してみましょう。これがいわば、「悪夢月間」の45日間にSの内面で起きていた心理的ドラマということです。
※「●」の部分が一個の夢のメッセージだと思ってください。

●無意識
あなたは今、自分の社会的アイデンティティを必死に探していますね。確かにそれはあなた自身を輝かせ、あなたの歩みを容易にすることになるでしょう。

○自我
それはわかっています。でも今私は強いプレッシャーを感じていて、孤独で、どこをどう探したらいいのかわからないのです。

●無意識
どうやら、あなたの中の男性性がプレッシャーをかけているようですね。その男性性はあなたに言うのです。
「オマエは社会的にちゃんとした恥ずかしくない仕事や肩書を持っていないじゃないか」
確かにあなたは、自分のスタイルが時代遅れで、今の規範に合っていないと思っているかもしれません。しかしその一方であなたは、自分は仕事ができる人間で、ファン(特に女性ファン)も多く、何でも思い通りにできる、とも思っています。それが今のあなたが抱える葛藤です。

○自我
確かにそういう葛藤はあるかもしれません。
しかし現実問題、私は自分の得意なこと、やりたいことで生活できていません。

●無意識
では、今までのあなたの活動実績を振り返ってご覧なさい。実はあなたはそれらの実績を「古証文」のように感じ、それから目を背けているのです。あなたはそれらの実績を掘り起こすことにお金や労力を払おうとしていないのです。あなたはそれらを些細で頼りないもののように感じているようですが、実は意外にしっかりあなたと社会を結びつけてくれるものなのです。
その「古証文」の意義や価値を、今の自分の視点で読み直して、新しい解釈で発表し直してご覧なさい。そのことに払うお金など大した金額ではありません。

○自我
そうは言うけれど、生活が苦しい現状で、効果が期待できるのかどうかわからないようなものに、たとえ少額でも投資なんかできません。

●無意識
どうやら、あなたの中に余計なものが溜まっているようですね。
それはストレスだったり、未消化のまま溜まっている不純物だったり、行き過ぎた節約志向だったり、自分で自分を統制し過ぎる傾向だったりします。それらはあなたの女性性を傷つける結果になりますよ。

○自我
なるほど、その理屈はよくわかります。でも、実際にお金がなく、収入のあてもないのに、「節約するな」と言うのですか?

●無意識
あなたはまだ現状の自分がわかっていないようですね。
今のあなたは、本来スムーズにいくはずのものが滞っているのです。自分には居場所がないと感じ、思うようにならず、ストレスだらけで、道に迷っている状況なのです。

○自我
そうですよ。そんなことわかっています。だからどうしろと言うんですか?

●無意識
ではハッキリ申し上げましょう。
今のあなたは、ザックリ言うと、大きな二つの「力」を失っているのです。
ひとつは日常生活を支える根本的な推進力の部分、もうひとつは逆境をはねのけて自己実現に向かおうとする「持ちこたえる力」です。
それらを取り戻すのに、過去の実績を再評価するのにかかる資金の30倍ぐらいの資金が必要になるかもしれませんよ。

○自我
今自分が抱えている現実の課題を提示してくれるのは有り難いですが、ではどうしたらいいのか、もっと具体的に方策を教えてください。

●無意識
(ここでSは例のプーチンの夢をみせられます)
あなたはどうも察しが悪いようなので、このあたりであなたのもっとも根本的な問題点を指摘しておきましょう。
あなたの中の独裁者的要素、つまりあなたをもっとも統制的にコントロールしようとしている部分が、あなた本来の振る舞いや、自由に自己表現することを抑圧しているのです。この自己統制がエスカレートしたら、あなたは完全に自己のアイデンティティを失うことになるでしょう。

○自我
ひぇ~、それは困ります!
それは絶対にイヤです!
どうすればそれを避けられるんですか?

●無意識
では、これから具体的な対処方法を見ていきましょう。
まず第一に、あなたは「義務」と「禁止」に凝り固まっているのです。すなわち「~しなければならない」と「~してはいけない」の虜なのです。
それをひとつひとつ取り除いていきましょう。
まず、あなたは「自分は人を癒さなければならない」と思い込んでいますね。その思い込みから解放される必要があります。

○自我
なるほど、確かにご指摘の通りです。では、どうすればそこから解放されますか?

●無意識
結論を急がないで。
その前に、そのような「自分で自分を檻に閉じ込める」ということが、どんな気分のものなのかをハッキリ味わっていただきましょう。
(これに関する夢をみせられる)
どうですか?

○自我
頭がボーッとし、意識が朦朧として、何も考えられない、何も表現できない感じです。

●無意識
そうでしょうね。
では、その朦朧とした状態で、どんな不都合が生じるのかをハッキリさせておきましょう。
その状態では、日常のことに気を取られる傾向にあり、自分の内面や精神的な部分に注意を払うことができなくなるのです。
それはちょうど、左(自分の内面)にハンドルを切りたくても、ウィンカーが壊れているようなものです。

○自我
そうなんですね!?
では、意識して自分の内面や精神面に注意を向けることにします。

●無意識
それはいいですね。
ただ、そうなると若干の問題も生じます。
あなたは自分の「地下世界」に潜り込むことになりますが、そこは人間の混沌とした欲望でできていることを見せられ、そこから出られなくなるような感覚も味わうでしょう。

○自我
それはイヤです。
それを避けて通るには?

●無意識
それは避けて通れません。
あなたの目標は、自律的になり、独立独歩で人生を歩むことです。
それは、たとえるなら遊園地のアトラクションに一人で乗るようなものです。
それは「痛み」を伴うかもしれませんが、清々しい痛みとも言えます(まさにこれは、Sがプーチンの夢で経験させられた、歯を抜かれるときの痛みと清々しさ)。
あなたにとって「自立」とは、嬉しくないことや不快なことも経験することかもしれませんが、それは避けて通れないのです。それは、人が生きることで発する「裏側の不快さ」だと思ってください。

○自我
う~ん、厳しいですね。
具体的にどんな「不快さ」を経験することになるのですか?

●無意識
では、ひとつのパターンを味わってもらいましょう。
人生を歩むとは遊園地のアトラクションに乗るようなものだと言いましたが、実際にひとつのアトラクションを味わっていただきましょう。
(これに関する夢をみせられる)
どうですか?

○自我
私は皆の流れに乗りそこなって、暗い部屋に閉じ込められ、逃げ出したくても外に出られず、非常ボタンを押しても誰も助けに来ない、そんな感じです。

●無意識
そうでしょうね。
ある意味、これであなたの問題点がハッキリしました。
まずあなたは、物事を急ぎ過ぎています。急いで結論を出そうとしていますが、結局自分で自分にプレッシャーをかけているだけなのです。
急いで人生の「試験」に合格しようとしていますが、準備不足なのです。
あと2年ぐらいは試行錯誤が続くと思ってください。

○自我
え~、あと2年も・・・?!
もう少しスピードアップできないんですか?

●無意識
ひとつだけ方法があります。
それは、あなたが抱える根本的な問題に真っ先に取り組む、ということです。それが解決できれば、すべてが好転するでしょう。
それは、あなたの中の男性性と対峙し、それから目を背けず、しっかり対話し、そのうえで、結局自分はどうしたいのかハッキリ態度決定する、ということです。
あなたの中の男性性は、あなたを厳しく統制し、高圧的で、挑発的で、ときに暴走する傾向があります。しかし、その一方で、あなた自身そうした自分の男性性を頼りにし、それに依存している面もあるのです。
結局あなたは、自分の中の男っぽさが嫌だと思いつつ、それに依存しているのです。
あなたの中の傷ついた男性性から逆襲を受けている、とも言えるでしょう。
そこでご提案です。
自分の中の男性性にこう語り掛けてください。
「あなたは本来、私を導く役に立つ存在であって、私を抑圧したり、挑発したり、脅迫したりする存在ではありません。
私はあなたではありません。私はあなたの存在を認めるけれども、私はあなたではないのです。
私の人生は私が主役です。あなたはあくまで脇役です。」

さて、以上が、Sの15個の悪夢を読み解いた結果を、「無意識と自我の対話」というかたちに置き換えてみたものです。
もうおわかりだと思いますが、夢は本人にとって、まるで有能な「個人カウンセラー」ないし「心のホームドクター」のように振る舞っています。いきなり核心に触れるのではなく、無理なく、本人が受け取れるところから少しずつ、もつれた心を解きほぐしているような印象を抱きます。本人が抱える問題点も、その解決策もすべて、本人のみた夢に暗示されている、というのは驚愕に値します。夢(しかも悪夢)の役割とは、まさにこれなのです。
この15個の悪夢を読み解いてみて、一貫して言えることは、Sの中の男性性が、Sを激しく攻撃してくると同時に、問題を解決するカギも握っていて、ときに非常に協力的に振る舞いもする、ということです。
その二面性と、それへの対処の仕方が最後の夢に示されている印象です。

これで、例のプーチンの悪夢に示された二つの謎も解けたのではないでしょうか。
歯を抜かれたのに、清々しい気分もあったのは、まさに新しい規範を手に入れたからです。それは、自分の中の男性性に振り回されるのでなく、それとしっかり向き合い、それの言い分に耳を傾け、そのうえでそれを飼い慣らす、といったことです。
もうひとつ、「北朝鮮に送られた後に待っている普通の日常」とは、まさにこうした根本的な問題に取り組んだ後に待っている平凡だけれども安定した日常ということでしょう。
ちなみに、なぜ右下と左上の歯が抜かれたかというと、私の解釈では、右下は現実の社会的な生活を表し、左上は精神的(内面的)な状態を表すからです。つまり、人生におけるこの異なる二つの側面を、いったん取り出して冷静な比較検討対象として吟味し、それらに対する新しい規範(ものの考え方)を改めてその位置にはめ込むために、いったん抜かれたのでしょう。さらにご参考までに、右上の歯は肉体的な健康などの「物理的側面」を表し、左下の歯は他者とのコミュニケーションや文化的側面を表す、と私は解釈しています。これはちょうどケン・ウィルバー理論の「4象限」の考え方に合致しています。

■「ペルソナ」と「シャドー」の統合

さて、なぜ長々とSのみた悪夢の分析に紙面を費やしたかと言うと、この試みがウクライナ戦争の終結とも直接的に関係しているからです。
Sの中の統制的で攻撃的な男性性は、彼女に社会的なルールや慣習を強迫的に押しつけてきます。彼女がそれを踏み外し、勝手気ままに振る舞おうものなら、厳しく罰を与えようとします。それは彼女のペルソナの部分でしょう。つまり彼女は厳しく自分を統制している自分を社会的に演じているわけです。世間からそう見られている方が、何かと都合がいいからです。しかし、それとは反対に彼女のシャドーは、自信満々で、何でも自分の思い通りに事を運びたがり、何事にも束縛されず、自由で解放されていたいと思っています。
ここで重要なことは、シャドーの方向に傾くことではありません。ペルソナとシャドーを統合した新たな自分を構築することです。その方法として夢が示しているのは、彼女のペルソナが押しつけてくる「義務」と「禁止」を、「権利」と「責任」に変換することでしょう。「権利」とは、社会的な責任の範囲内で有効となるものです。つまり他者や社会との友好な関係性の中で、いかに自由に解放されたかたちで自己表現を行なうか、という問題です。言い換えるなら、「権利」とは、あくまで社会的責任の文脈の中で発揮されるものである、ということです。それが実現できて、初めて彼女は安定した状態になれるのです。
彼女が自分の中のプーチン的男性性をうまく飼い慣らすことができるなら、自分の味方として働かせることもできるでしょう。夢はそのことも暗示しています。

実際のプーチンは、独裁的で攻撃的なペルソナと、欧米に迎合したいと思っているシャドーとに分裂しています。そして、現在のプーチンは、独裁者としての自分に完全に同一化(固着)してしまっているわけです。そこから「脱同一化」することこそが、戦争終結への第一歩なのです。
プーチンのシャドーを見る限り、プーチンが欧米諸国にコンプレックスを抱いていることは明らかです。そのコンプレックスの裏返しとして、欧米化しようとするウクライナに侵略戦争をしかけている、と言っても過言ではないでしょう。別の言い方をするなら、ロシアよりもうまく「欧米化」しようとしているウクライナに嫉妬している、と言ってもいいでしょう。こうしたシャドーのあり方が、独裁者・侵略者としての自分(ペルソナ)を正当化してもいるのです。
もしプーチンがそうした自分のコンプレックスに気づき、自分の中の独裁者を飼い慣らすことができるなら(つまりペルソナとシャドーを統合できるなら)、「責任(国際協調)」の中で「権利(自国の自律性)」を主張する、といったこともできるようになるはずです。そうすれば、独裁制をしくこともなく、他国を侵略することもなく、欧米諸国と対等に渡り合うことも可能なのです。それこそが、大国のリーダーとして、統合された真のあり方のはずです。プーチンはそうなれる素質を持っているとも言えます。
プーチンがそれに気づくためには、繰り返しますが、世界中の一人でも多くの人が自分の中のペルソナとシャドーを統合し、それがはっきりとした世界的トレンド(ムーブメント)になり、それによって新しい国際世論が形成されることです。

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