ゲームプランナーのメンタルケア:黒い星に気をつけろ!
ゲーム開発は楽しいときもあればしんどい時もあり、多くの時間はしんどい気もしますが、やはり楽しい時もあり…というように、結構な時間をしんどく過ごします。
しんどさのほとんどはメンタルに来ますが、その中でも強烈なのが「黒い星」です。
…造語なので、世間一般で通用する言葉ではありません。
私は仕事が辛くなった時に「黒い星が増えた…」と考えるようにしています。
黒い星とは何か?
黒い星とは「今日終わらなかったタスク(業務)」のことです。
なぜ、こんなもったいぶった名前をつけているのか?
それは終わらなかったタスクが心の中でうずいてストレスを増やす様子が、まるで輝く星のよう、それも黒い星のように感じられたからです。
黒い星は心を蝕む
1つでも黒い星が生まれてしまうと、帰宅してからも、風呂に入ってもベッドに入っても、朝も昼も夜も…それは心の中で輝き続けます。
その明かりはギラギラと神経を蝕み、確実にあなたのメンタルを削っていきます。
実感として、1つの星であれば日常生活を送れますが、3つともなると危険信号です。漫画やアニメを見ようが、友人と過ごそうが、家族と過ごそうとも頭から業務の不安が離れず、気が休まらなくなります。
黒い星が生まれたら早急に片付けるようにしましょう。
しかし、そもそも片付けられないから黒い星は生まれているわけで…
黒い星の片付け方①:タスクスケジュールを階段状にしよう
黒い星が生まれている状況は「タスクが積み重なって並走している」状況です。
これを階段状にして、複数のタスクが同時に進行しないようにしましょう。
しかし、そもそもタスクが終わらないからスケジュールが破綻して並走し始めているわけです。階段状が理想だとしても、現実は厳しい。もはやどうすることもできないのか…?
黒い星の片付け方②:上司に助けを求めよう
上司の仕事は期限内に必要な作業を終わらせることです。
その中には部下であるあなたのタスクも含まれています。
部下の遅れはプロジェクトの遅れ、プロジェクトの遅れは上司の責任…ということで、遅れが見えてきて黒い星が生まれてしまったら、即座に上司にヘルプを頼みましょう。
相談は早いほど良いです。早いほど、いろいろな対策を講じることができるので。あとあとの発覚になるほど、傷は深くなり、対処コストも増えていきます。
しかし、上司が頼りにならない場合は…?
黒い星の片付け方③:とにかく周囲にアラートを出しまくろう
上司に言っても埒が明かない場合は、せめて周囲に「今自分は大変な状況にある」ことを伝えましょう。
開発進行に問題がことが伝われば、上司以外の誰かが助けてくれるかもしれません。
少なくとも、全体への影響を抑えるために何らかの対策が行われるはずです。
プライドが邪魔をするかもしれませんが「今の自分には手に負えない業務だったが、次回は頑張ろう」とポジティブに考えて将来へとつなげましょう。
あまりにもしんどい場合は「上司のマネジメントが悪い」と考えるのも悪くありません。実際、それも1つの要因です。ただ、それも次回の改善につなげるように意識しましょう。
それでもどうしようもなかった場合…
上司も周囲も助けてくれず黒い星は数を増すばかり。
そうした状況が続く場合は悔しいですが退職・転職を考えたほうが良いかもしれません。
黒い星の数も危険ですが、長期間輝き続けるのも危険です。
精神を病むといろいろなものを失いますし、また回復も困難です。
黒い星の存在を自覚して、その数が増え始めたらメンタルの危険信号だと考え、解消すべく迅速に動きましょう。
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