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映画『鬼滅の刃 無限列車編』の感想。
こんにちは。
さてさて、コロナもさることながら、世は空前の「鬼滅ブーム」です。
そんなブームの中、遂に自分もコロナを恐れながら、勇気を振り絞りって映画「鬼滅の刃 無限列車編」を遅ればせながら、観に行ってきました。
リアルに映画を観に行くのは「JOKER」以来です。(基本的に自分はよっぽどでない限り、劇場で映画は観ません。高いし。)
「鬼滅の刃 無限列車編」の興行収入は現在のところ302億円、歴代1位に迫る勢いです。
遂にはあのタイタニックをも超えてしまいました。これは正直なところ個人的に、コロナの影響も相まっているのでしょうが、異常だなと感じました。
前提として鬼滅の刃は元々好きな作品、なのですが、原作は未だほぼ読んではいません。。
ハンターハンターが連載されている時期にだけジャンプを毎週買っている私なのですが、ハンターハンターを見るついでに、他の作品も見ていました。
そのついでに少し見ていた中でも、絵柄がダントツで好きで見ていた作品が、鬼滅の刃でした。自分が鬼滅の刃に触れたきっかけはそんな感じで、元々絵だけでも単純に好きな作品です。
アニメのクオリティが思ったよりも高く、それがきっかけにもなって、空前のブームに繋がりました、しかし、鬼滅の刃は確かに良い作品ではありますが、世の異常な盛り上がり具合に、私は若干引いております。。
そんな感じで、原作に精通してるわけでもなく、アニメを全話見た程度の知識しかないので大した感想を書くことはできませんが、鬼滅の刃 無限列車編の感想を、そろそろ、ここに記していきたいと思います。
相変わらず前置きが長ったらしくてすみません。そろそろ本題です。
まだ観ていない人はネタバレ注意です。なのでダメな人はここで引き返してください。
まず最初にこの映画の感想を端的に言ってしまうと、まあとにかく
「煉獄さん追悼映画」の一言に尽きますね。
アニメの最終話からの続きがこの無限列車編なのですが、鬼滅隊の炎柱である実力者、煉獄杏寿郎の最初で最後の活躍が観れます。
そんな煉獄さんと炭治郎ご一行が無限列車に乗るところからが、その悲劇の始まりです。
最初は鬼滅隊の親分である親方様のシーンから始まるのが印象的。
無限列車に乗る煉獄さん、炭治郎御一行をまず列車内で最初に襲う、下弦の鬼「厭夢」(鬼滅はキャラの名が難くて覚えにくい。。)がその序章となっております。
この厭夢(えんむ)はアニメの後期あたりで、ラスボスである無惨のパワハラ粛清を免れた唯一の鬼で、かなり癖の強いキャラです。ですが全然自分の好みのキャラなので厭夢もお気に入りです。(無惨と趣味が唯一合った。)
厭夢は無惨の血によってパワーアップしていて、術の対象者に思い通りの夢を魅せることが可能な様で、煉獄さんも流石にヤバイかと思いきや、煉獄さんはこの程度では思い通りにはなりませんでした、
それはそうと夢の世界の、炭治郎君の家族との団欒が涙を誘う。あれが、炭治郎の理想の世界だったのだろう、というか、本来だったらあのままだったのだ。
しかし、もし炭治郎が鬼に家族をめちゃくちゃにされていなかったら、この鬼滅の刃という物語は初まらず、スクリーンの前に観ている自分や周りの観客はおらず、それどころか、日本中の人々が鬼滅の刃という物語に熱中することは無かったであろう。
それほどまでに、炭治郎というキャラが背負った悲しき業が、これでもかというほどにここに表れていた様に思える。
しかし現実世界がこの炭治郎君の物語に熱狂しているという皮肉に、久しぶりの家族との再会(夢)という感動の反面、悲しみやなんとも言えない感情が自分の中でも渦巻いた。
もしかしたら今思えば、後述の煉獄さんの死よりもこのシーンが一番泣けましたね。(本当に泣きはしませんでしたが、心で泣きました。)
炭治郎君は鋭い直感か、或いは無意識的な危機意識で、これは鬼が魅せる仮想世界だということに早々に気づき、自ら夢(理想世界)に残らず、辛い現実との直面で鬼との対峙を示してみせた、そして、自らの力で目覚めた。
伊之助、善逸の両名は未だに夢の中。
この2人の夢世界が非常にシュールでした。
善逸に至ってはシザーマンになってたような。笑
伊之助は本当に真っ直ぐな性格なので夢でも伊之助でしたね。
(そういえば禰豆子の夢って。。)
煉獄さんの夢の世界は、父親との対話で始まり、親に否定されるという、炭治郎と同じく、家族絡みの夢でしたね。煉獄さんと炭治郎君は共通する部分が多い。
そういえば炭治郎君の無意識の世界はあまりにも綺麗で、侵入してた人も改心する位でした、まあこれほどでないとこの物語の主人公は務まりませんね。
その後なんとか全員が目覚めましたが、最終的には厭夢は列車と一体となり、煉獄さんと炭治郎御一行に襲いかかる、が実力者揃いの中で、下弦の鬼が叶うわけもなく、厭夢はあっけなく敗れる。
炭治郎が負傷をおいながらも、かなりの活躍もあって、乗車客は一人として死人は出ませんでした。死人だらけのこの作風の中、この結果はかなり珍しい例なのではないでしょうか。
しかしこの後、更なる悲劇が。
突如として上弦の鬼、猗窩座(あかざ)が来襲。この映画におけるボスキャラです。(またまた難しい名前の鬼。。覚えるのも一苦労。)
これには誰もが予想外で、何故いたのかはよくわかりませんが、おそらく無惨が差し向けたのでしょう。
それにしてもこの猗窩座という鬼、声(石田彰さん)やその見た目も相まって、NARUTOの我愛羅に見えてしょうがなかった。笑
この猗窩座という鬼は、上弦の鬼だけあって、先の厭夢とは比べ物にならないほどの戦闘力の持ち主で、もはや強さの次元が段違いだった。
炭治郎達も先の戦いで手負いの状態、ほぼ無傷状態の煉獄さんしか、まともに闘える人物はおらず、いざ煉獄さんと猗窩座の戦いとなるともはや、ドラゴンボールの世界かの如く、2人の姿が全く捉えられない程の戦いとなった。
これには流石の炭治郎達も引いていました。苦笑
猗窩座は、どうやら根っからの戦闘狂で、力や強さに異常に拘り、鬼の中でもかなりの戦闘力の持ち主なのは雰囲気で明らかに判る。
強靭な肉体からの肉弾戦が得意な様で、煉獄さんの剣技すら諸共せぬ強さ。この鬼は本当に強い。。しかも肉体の再生能力付き。どうやったら勝てんの状態。
下手したらこの猗窩座一人で、柱の3人くらいを一気に相手にできそうなくらいの強さ。
さっきの異常な能力の持ち主の厭夢とはなんだったのかと思わせる程の力で、煉獄さんを圧倒し、あの煉獄さんもついに疲れが見えてくる。
猗窩座も煉獄さんの強さに惚れて、鬼になる事を勧め、しつこく勧誘してきますが、煉獄さんが誘いに乗るわけもなく、一方的に煉獄さんが体力を削られ追いやられていく流れとなりました。
確かに鬼になれば強くはなりますが、その様な事で得た力など本当の力ではないと、自分は考えながら観てましたが、煉獄さんや、炭治郎達もおそらく同じ考えで鬼と対峙していると思います。
闘いはピークを迎え、ついに煉獄さんが最終奥義を放ちますが、同時に猗窩座も煉獄さんの腹あたりを拳で貫いてしまった。
勝負は見えてしまったと思いきや、その瞬間、夜明けとなり太陽の日の光が差し込んでくる。
日の光が差すと同時にビビり出す猗窩座。このまま引き分けと持ち込もうと、煉獄さんも強い意志で猗窩座を離さない!
炭治郎と伊之助が助太刀しようとした瞬間、猗窩座が自らの腕を引きちぎり必死に逃走。
森の中へと消える。
ここでなんですが、太陽にビビって逃げる猗窩座の姿が、何故か自分と重なってしまったんですよね。何故かというと、コロナ(太陽)ウイルスにビビって映画館になかなか行けなかったからです。
ですが、コロナを恐れるのは正常ですよね。にも関わらずこの興行収入なので、日本中の人はコロナにビビらず観に行ってる訳なんですよね。。
まあそれはともかく、炭治郎達に看取られながら、なんと立ちながら煉獄さんは亡くなりました。享年20歳。僅か二十歳でこれほどの人物とは。。
観た人なら解るでしょう、とにかく煉獄さんの生き様が詰まりに詰まっておりました。それはもう感服する程です。そりゃ皆さん感動して泣きますわな。
自分も珍しく心の底から、「煉獄さんは負けてない」と炭治郎君と同じくして叫びたくなりました。
結果的には煉獄さんだけが亡くなってしまいましたが、事実上、その総てを燃やし尽くして行ってしまった。心をも燃やして。
太陽に浸すら怯えて人を喰い続けなければ生永ら得られない惨めな生き物である鬼、そして、人として立派に責務を果たした煉獄さん。
どちらが立派な生き様でしょうか。
煉獄さんはこの映画を通じて、人として立派な生き様を示してくれたと思いますね。なのでこの映画の異常なヒットに繋がっているのだと感じました。
鬼になっていくら強くなっても、惨めな生き様しか晒せないのですね。
さて、感想はこれくらいでしょうかね。
自分は原作を一切読んでいないので、全ては知り尽くしてはいませんが、今回は逆にそれが功を奏して良かったんじゃないかなと思えていて、予め物語の全てを知ってしまっていたら、これ程、感動はできなかったでしょうから。
前述で書きましたが、この鬼滅の刃のヒットの要因は、コロナウイルスも一因を担っている様にも思えていて、時代の風潮もあると思います。
もし、コロナがなかった世界でも、鬼滅の刃はヒットしているとは思いますが、これ以上か以下かは、想像の範疇に収まりますね。
まだ観ていない人はもはやおそらく少ないとは思いますが、観ていただきたいですね。コロナに注意しながら安全に。
さてここら辺で感想を終わりたいと思います。
最後におまけで、自分が最期あたりの煉獄さんを、思い出しながら描いた煉獄さんを載せて終わります。ワンドロで描きました。
ここまでこの様な長文を読んでくれた方へ、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。
原作も近々全巻揃えて読んでいこうかなと思います。それでは。
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