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ホコリを落として、身軽に、気軽になる。

なんてタイトルを付けたけど、「気軽」って明らかに誤用なのはわかってます 笑

数日前に、落とした消しゴムを拾おうと机の下を覗き込んだ際に、ホコリや髪の毛が固まって落ちているのに気が付きました。周りを見渡してみると、ほかにも四隅なんかにいろいろなゴミが散らかっている。

確かに、このところ面倒くさがって掃除をサボリ気味でした。
「近いうちに掃除しないとなぁ」

とはいえ、今住んでいる部屋を掃除すると数十年分のホコリが出てきそう、ということもありなかなか踏ん切りがつかずにいました。

そんな後ろ向きだった自分の背中を押したのは、「本当は去年渡そうと思っていたけれど」と言いながら母がくれた一冊の本でした。

「あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと ひとり暮らしの智恵と技術」です。

万事がうまく行っていたのなら、昨年の大学院入試に合格をして今年の春から一人暮らしの予定でしたからね・・・。そんな本を一年越しに受け取ったのです。

読んでみると、筆者が”母親”として子供に伝えたかったんだろう、という考え方や知識がギッシリと詰まっていました。その優しさに触れ、読んでいるだけで心が温かくなるような気がしました。

自身の清潔感を保つために部屋の掃除に気を付けて、こまめに汚れを取ったり、掃除をルーティンに組み込むように、とありました。

「自分も掃除をしたい」と考えが浮かび、即掃除を開始。
自分でもこの行動力にびっくりしました。

筆者である辰巳渚さんと、自分の母の想いを感じ取ったからかもしれません。


普段生活している二部屋の隅まで掃除をすること2時間半。
こんなに熱中して掃除をしたのは生まれて初めてでした。

掃除を終えて、部屋を見渡すと、ゴミがなくなっただけでなく空気が清涼になったのような気がしました。背筋がまっすぐになったような気がして、数か月ぶりに「豆を挽いてコーヒーを淹れよう」なんて気にまでなってきたのです。

掃除するだけでここまで人の心が変わるのかと驚きました。

掃除大事ですね。


その本が教えてくれたのは、掃除など一人暮らしのことだけではありません。いい本だったなと思いながらページをめくると、2年前、筆者の辰巳さんが原稿を完成させた直後に事故で亡くなったと書いてあり驚きのあまり呆然としてしまいました。

そして本のあとがきは当時20歳の息子さんが書いていたのです。
書いてあった情報から推察するに、息子さんは自分と同年代。

昨日の記事にもつながることですが、親孝行は早いうちにしておかないといけないと改めて痛感しました。大学院に進学するため、よくある初任給で両親にプレゼント、というのは難しそうです。では何ができるか。

自立して、とりあえず日常のことを自分一人でも回せるようになり、健康で研究に打ち込む姿を見せることは一つの親孝行になると思います。

自分のためにも、両親のためにも早く自立した生活をできる人間になりたいと思いました。

頂いたサポートは、南極の植物を研究するために進学する大学院の学費や生活費に使わせていただきます。