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卒論から1年。読んだ人に面白いと思ってもらえる文章を書けるように勉強するぞ

卒業した研究室のslackに、後輩が卒論を提出したことを報告する投稿がありました。自分が卒論を出してからもう1年。”あっ”と言う間もなかったきがします。

卒論執筆中は指導教官の先生から非常に、数えきれないほどのご指導を賜ったのですが、その中でも印象的なのが文章の書き方です。
それまでは文章なんて普通に書けるもんだと思っていましたが、ちゃんとした人が読むと自分の文章は細部が非常に稚拙だったということを思い知りました。「てにをは」の使い方、比較する文章中の単語の並べ方など、読者がすんなりと理解するための工夫が全くされていないことを痛感しました。

卒論が終わってから先生に勧められて読んだ本田勝一「日本語の作文技術」。途中途中で挟まれる筆者の政治的主張は相容れないと感じる部分は多かったものの、そのわかりやすい文章を書くための技術は非常にためになるものばかりでした。それからの1年はそこで学んだことを活かして、大学院入試で提出する志望理由書、小論文試験対策などに取り組んできました。そうした実践を通して技術は卒論執筆時よりも大幅に高まったと思います。

しっかりと論理的でわかりやすい文章を書くための技術を習熟する過程の思わぬ副産物として、自身の内面をより正確に把握できるようになったことが挙げられます。文章を書くことは自分についた蛇口からタンクいっぱいになった心情という水を出すことで、文章力はその蛇口に取り付ける浄水器のようなもの。文章力が上がると、あふれる勢いのまま水を出すこともできるし、ろ過してきれいにして飲みやすい水を出すこともできるようになる。その時々にあった方法で水を出しているから、心を落ち着けることも、中身がどうなっているのかも精査できる。

リゾバ中の寮の自室にある文章術の本2冊に加えて、数日後にもう1冊レトリックの本が届く予定です。これからは、改めて文章の書き方を学んで人に面白く読んでもらう文章を書く技術を高めていきたいと思います。

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