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苦手なことも、基礎を固めて練習すれば人並みにはなれる

自分にとって「苦手」といえば、物理や数学が真っ先に思い浮かびます。
∫、dx 、sin cosなんかをふんだんに含んだページいっぱいの数式見た瞬間には頭がフリーズして理解するのを拒もうとしてしまいます。

それは高校時代にそれらの勉強に躓き、ちゃんと理解できなくなったころからです。苦手意識から勉強を避け、理解もできないままにテストを受けて悪い点数を取って、より苦手意識を高めるという負のループ。

とはいえ、苦手なものといえばほかにも思い浮かびます。
そう、例えば格闘ゲーム。

ガチャガチャとレバーを動かし、ボタンを連打して即死コンボで相手を完封する。動画を見たりする分には楽しめるものの、実際に自分でやろうとするとコンボを覚えられず、覚えたコンボを入力したつもりでも技が出なくて焦って負ける。

そのため、長らくほとんど手を出さなったゲームジャンルの一つでした。

ただその格闘ゲームが、大好きなtype moonから出るとなれば話は別。
シナリオ見たさに購入するのです。
(同シリーズの過去作はすでに買ったことがあるのですが、コマンド入力できず、封印済みなのです)

格ゲー初心者ながらも、今度こそはと一念発起してチュートリアルをしっかりやって、ストーリーモードに。normal難易度で何とかクリアできました。

すべてのストーリーを見た後に解放される「ボスラッシュ」を始めてみると、CPUの強さがそれまでの比ではありませんでした。ドンドン技を決めるし、ドンドンつかんでくるし、こっちの技はガードしていく。

いやいや勝てないよ!!となりながらも、コンテニューができるため、1-6戦は試行数を稼いでなんとかかんとかクリアして最終戦にたどり着きました。

案の定めちゃめちゃ強く、アッサリと負けてしまいました。
「コンテできるでしょー」と甘く考えていたのですが、まさかの最終戦のみコンテができない仕様。しかも、勝敗によってエンディングが分岐するという・・・。

どうするかと、しばし悩んだ結果「特訓」をすることにしたのです。
ボスラッシュで使用するキャラの技の出し方、各技の特性を指に覚えこませて、トレーニングモードで最終戦のCPUと何度も何度も対戦する。

これまでの自分だったら、クリアすることを投げ出していたかもしれません。実際、過去作は投げ出してますからね。でも、大学院入試の勉強を通じて「苦手と思ったことでも基礎から立ち返って、何度も練習すればある程度はできるようになる」と身をもって学んだ今の自分は投げ出さなかったのです。

こんなに格ゲーをプレイしたことはないというくらいやってました。
最高難易度のCPUには全然勝てず一方的に殴られるのですが、徐々に相手にダメージをいれられるようになり、少し弱くしたCPUならかなりの確率で勝てるようになり、ボスラッシュにも勝てるビジョンが描けました。

そこでボスラッシュに再挑戦するも、前回よりも多少やれるようになったものの、あっさりと負けてしまいました。

ならばと、トレーニングモードで最高難易度のCPUを倒せるようになるまで連戦に次ぐ連戦。最初は全く歯が立たなかった最高難易度のCPU相手にも勝ち筋が見えるようになりました。

3度目のボスラッシュにて、無事にクリア!!

最終戦に勝利した瞬間は、感極まって「よっしゃー!」と叫ぶライアン(22歳)の姿がありました。


まさか大学院入試で学んだ経験がこんな場所に生かせるとは思いもしませんでした 笑

練習の甲斐あって、今では別キャラを最高難易度CPUにしても勝てるようになりました 笑

苦手意識から遠ざけるだけじゃなくて、挑戦してみたいと思ったことは、基礎からじっくりとやれば人並みにはなると改めて学ぶよい機会になりました。

大学院浪人の勉強の中でも、そのことを感覚として学べたことは最も大きな収穫だったかもしれないです。

たかがゲームとはいえ、「飽食終日、心を持ちうる所なきは、難きかな。博奕なるものもあらずや、これをなすはなお已むに賢れり」、ってやつですね。(勉強したての故事を使いたがる←)


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