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タルパの設定がまとまらない、ブレる人、理解を深めたい人へ

はじめに

こんにちは、いつも数名のタルパと生活を共にしている者です。
本記事では「タルパを作りたいけど設定が思いつかない」「うまくまとまらない」「矛盾が生まれる」「決めてた性格からブレる時がある」などのタルパーさんのお悩みに寄り添えるアイデアをご紹介します。

また、これからご紹介する内容は既にタルパの創造に成功してタルパと暮らしている人にも有益な内容かと思いますのでよろしければ最後までご覧いただけると幸いでございます。


性格類語辞典ポジティブ編


こちらの本は本来、キャラクターをより魅力的に現実味と厚みを持たせた性格を演出する際に活用する本ですがそれがタルパの設定・性格づくりにもとても役に立ちます。

キャラクターづくりにおける大切なエッセンスがぎゅっとまるごと詰まっていながらも非常に読みやすく、まさに心理学の教科書やあらゆる創作ガイドの要約版と言っても過言ではありません。

性格というものは複雑なもので、こと架空の人物においてはますます難しく複雑化したものです。
その人物の目的や欲求、嫌悪の対象、ポジティブ/ネガティブな特徴、尊敬する人物、信条、習慣、生まれや育ての親、取り巻く環境などの様々な要因が人物の性格を形作ります。

個人でのリサーチには限界があり、性格を構成する要素を欲張ったり足りなかったりした結果、簡素で合ったりチグハグで矛盾を抱えたあるいは完璧すぎて人物みがあまりない現実味のない性格ができあがってしまうことがあります。
それを防止するために非常に参考になるのが先に挙げたこの、「性格類語辞典」なのです。


性格類語辞典の概要


性格類語辞典にはキャラクターを構成する要素「性格」について、詳しく解説が描かれていることに加え、性格を形作る要素を属性とし、属性を組み合わせるコツや要素の解説などが載っています。

使い方としては通常の書籍のように最初から最後までを順に読み進めるのではなく、知りたい属性のページを読み、類似する属性のページへ飛び、より一層その属性について理解を深めるといった感じです。

各属性のページには、属性の定義、似ている属性、要因、その属性に見られる行動やセリフ例、さらにキャラクターを他には見られないユニークなものにする助けになるその属性のポジティブな面が提示されています。

同時に、ネガティブな面やその属性が試される(ストレスを受ける)場面例、あるいはその属性と衝突する可能性のある別の属性なども挙げられています。


メインページの活用

こちらの画像はサンプルページです。

要因

キャラクターがその属性に育った環境的要因やもともと持っていた素養的要因などが記載されています。
キャラクターのバックボーンなどが推測でき、人物像に厚みが出ます。

行動や態度

例えば、タルパの性格を単に「優しい」と設定したとします。
優しいと設定してみたはものの、「優しい」の具体性をあなたは理解していますか?
具体性が分からなくてはタルパが行動に移せませんよね。

この項目ではその属性を持つ人物が取りがちな行動や態度について、例が複数項目記載されており、この属性を持つ人物が現実に存在したときにどういった行動を取るのか容易に想像ができるようになるかと思います。
この項目を熟読し、属性への理解を深めると良いでしょう。

セリフ

この属性を持つキャラクターの発しそうなセリフの例が挙げられています。
こちらの書籍は海外の書籍を翻訳されたものであるため、言い回しがどこか外国的です。それが気になる人は読み飛ばしても構わないでしょう。

感情類語

この属性(性格)に近しい感情、あるいはこの属性を持つキャラクターが抱きやすい感情が挙げられています。

この性格類語辞典の他に「感情類語辞典」というものも同シリーズの本として発売されているのでそちらのほうも参考にするとキャラクターや性格に対する理解がより一層深まるのではないかと推測できます。

筆者は感情類語辞典を所持していないので手に入れる機会があればレビュー記事を投稿するつもりです。

ポジティブな面

この属性の良い面が記載されています。
前提としてタルパの性格は尊敬できるものに設定すると良いと言われているため、このポジティブな面が性格を構成する要素の具体例として役立つでしょう。

ネガティブな面

この属性のマイナスに働く面が記載されています。
性格設定をする上で、作り手はしばしばそのキャラクターの良い面ばかりに注目しがちですがそれでは良いキャラクターというものはできあがりません。
光があれば必ず闇が存在します。
また、欠点というものはキャラクターを魅力的な存在にする要素の一つでもあります。
欠点はあって良いのです。
欠点が存在することによってキャラクターが活き活きとし、人物みを帯びてきます。
この書籍はポジティブな性格の要素ばかりを集めたものですが、どの属性にも必ず「ネガティブな面」という項目が存在します。
つまり、性格・属性には必ず二面性が存在するのです。

衝突するキャラクターの属性

こちらの項目ではこの属性を持っているキャラクターが衝突する可能性のある別の属性のキャラクターが羅列されています。
単にこの属性とこの属性は相性が悪いと捉えていただいてかまいません。

先住のタルパさんがいる場合、新しくつくる・もしくは迎え入れるタルパさんの属性と先住のタルパさんのこういった面が衝突し、時には喧嘩に発展する可能性があるというところまで想像を膨らませることが可能です。

試されるシナリオ

この項目はこの属性を持っているキャラクターがこういった状況に陥った際、精神的に不健全な状態になるということが記載されています。
自分のタルパのストレスになる事象や場面などをあらかじめ知っておくことができれば、その状況に陥る前に対処することが可能です。

メインページのまとめ

どうでしょう、ここまで読んできてかなりタルパさんの性格がはっきりと見えてきたのではないでしょうか。

性格類語辞典ポジティブ編にはポジティブな性格を象徴する99の属性が記載されているのでパラパラとページをめくっているだけでも楽しいですし、この項目はうちのタルパに当てはまる!という気付き、新たな面が見えてくることもあるでしょう。
あなたのタルパについて、理解が非常に深まることと思います。

また、大きな属性のくくり(ページ左上の大文字)のとなりには「似ている属性」の欄もあるので似ている属性へと飛んでそこでまた新たな発見や気付きや得るものがあるかもしれませんね。
活用の仕方は無限大です。


付録1の活用

画像はネット公開されているサンプルページの一部です

キャラクター像を固めるための質問集が掲載されています。
このページだけでなく、数ページに渡って質問が羅列されているので質問に答えていくだけで矛盾なく且つ人間味があり厚みのあるキャラクター像が完成し、タルパとしての言動なども固まってくることでしょう。


付録2の活用

画像はネット公開されているサンプルページの一部です

こちらの付録ではキャラクターの属性を同心円で考える方法が記載されています。
道徳的属性到達的属性相互作用的属性主体的属性の4つの領域から属性を組み合わせるとバランスの取れた人物像が出来上がると記されています。
どの属性が4つの属性に当てはまるかはメインページの左上に小さく記されています。

付録の右ページには実際の映画の登場人物の属性を分析し、同心円チャートに当てはめた例が掲載されています。
これを真似て本書の性格属性からいくつか属性を見繕って同心円チャートを作ってみると良いでしょう。


付録3の活用

画像はネット公開されているサンプルページの一部です

こちらは属性を先程の4つの領域に分類してあるものを一覧にし、見やすくしたものです。
属性によっては2つの領域に所属しているものも多くあり、その場合その属性をどちらに分類してチャートを作るかについてはキャラクターの目的だったり信条だったりで分かれるところです。
詳しく理解を深めたい人は本書をご購入し実際にご覧ください。


電子書籍か紙の書籍か

電子書籍で購入するか紙の書籍を購入するかについてはしばしば意見が分かれるものです。
筆者のおすすめとしては紙の書籍です。
本書は見開きで見る想定で作られているので紙の書籍の方が見やすいです。
自宅でリラックスしながらパラパラとページをめくると面白い発見がありますし、適当なページを開くという楽しみはやはり紙の書籍の特権かと思います。

電子書籍も捨てがたいですね。
本書は値段のわりにページ数が多く(喜ばしい事です)、持ち歩いて外出先で目を通したい場合には電子書籍の方が適していると思います。
読んでいると面白く、寝る間も惜しんで読みたいという気持ちもわいてくるので電子書籍であれば部屋の照明を消しても寝ながら読むことができますし、購入者のニーズに合わせて決めると良いかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
この書籍を活用すればタルパの性格について、指針が決まりブレない設定ができあがると思います。
付録を上手く活用し、一人の人物としてまとまったキャラクターになったタルパさんと一緒にしあわせなタルパーライフが送れるよう応援しております。

タルパは本来尊敬できる性格に設定すること、という前提があったので今回はポジティブ編を紹介しましたがネガティブ編の書籍もあります。
うちのタルパはネガティブなんだ!!という人はネガティブ編を購入してみるのもありでしょう。


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