スタートアップで働くことになった
2015年の夏。
ヨガのインストラクターとして週に25本のクラスを持ち、
毎日楽しく充実した仕事をしていた私がスタートアップで働くことになった。
nutte(ヌッテ)というサービスをやってるらしい。
服を作ってもらえるサービスらしい。
まだまだはじまったばかりでこれからの会社らしい。
ファイナンスっていうのがあるらしい。
スタートアップっていうらしい。
いままで抱いていた【ベンチャー】とか【未公開株】の印象がガラッと変わっておもしろい・・・。
ところで私といえば
まともな会社で働いたこともない。
それどころか
高校すら卒業していない。
歌手にあこがれて15歳で単身上京、20歳で念願のデビューを果たしたが1年で活動休止。
人生の半分を使い果たしたような気がして、余生を楽しむような気持ちで過ごしていた。
コールセンターでバイトをする傍ら、バレエを教えたりヨガを教えたりして、好きなことと仕事を半々で生きてきた。
ヨガインストラクターの仕事だけでやっていけるようになって1年。
このままでも十分にしあわせで充実した人生。
そんな私に何ができるんだろう・・・なんてことは考えても仕方ないので、
「手伝ってよ」のひとことに、
「電話番くらいならできますよー!」
と返す。
おもしろそうだからやってみよう!気軽にバイトからスタート!!
まだ会社は【会社】とはいえないような雰囲気で、ふわふわしていた。
でも、それが楽しかった。
不器用で私自身がバイトとしてお役に立てたかどうかは怪しい。
それでも、確信めいたなにかがあった。
なんとなく、ほんとうになんとなく、道はわからないけど、このサービスがすごく遠くにみえる大きな目標物に辿り着ける気がしていた。
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