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研究者をもっと自由に

こんにちは。ANRIの元島と申します。今年6月からANRIにジョインしました。入社と4号ファンドレイズにあたって、自己紹介を兼ねてここまでを振り返りつつ、どういったことを考えているかを書き留めてみました。恥ずかしいですが、言語化大事ですね。

ANRI入社まで

略歴はせっかくなので一新された公式WEBをご参照ください。


大学院でふと「研究は好きだけど、これ向いてないぞ」と気付き、思い切って文転、震災を機に研究者と社会のギャップを埋めなければいかん、という謎の使命感に目覚め、大学等に補助金を出す国の機関である前職のJSTに辿りつき、新規立ち上げ中の出資事業に配属、意図せずベンチャー業界に身を置くことになりました。立上げ当初は何もわからず手探りでしたが、大学発ベンチャー支援は謎の使命感的にも、自分の性にもとても合っていて、この配属は人生でも、指折りのラッキーでした。

勝手に使命感を感じつつ、大変充実した仕事をさせてもらっていたのですが、時を経るにつれ、公的機関での限界も合わせて感じるようになりました。難しいなと思ったのは、予算と人(異動)です。公的機関って本質的に事業がロバストじゃないんですよね。そういうデザインなので当然なのですが。ある時、1年先の約束がどんどんしにくくなる自分に気が付きました。

JSTに愛着もありましたし、民間でこんなに青臭く仕事ができる環境があるのかの確信もなく、外に出るかどうかというのは大きな葛藤でした。そんな迷いを悶々と抱える中、タイミングよく鮫島さんに飲みに誘われ、抱えている課題感や今後必要とされる事などについて、熱く語り合ったことをよく覚えています。アンリさんや他のメンバーとも話をさせてもらう中で、同じような課題感を持ち、熱い思いと大きな挑戦をしようとしている人たちがいることに強く勇気付けられ、ぜひ一緒に新しい挑戦をしたいと決意しました。

快く送り出していただいたJSTの方々には心より感謝しています。でも、お世話になったJSTや官公庁、研究者等の方々に、「ああ、やっぱり。ぽくないもんね。」と言われまくったのには未だに納得していません(笑)。ちゃんと真面目にJST職員してたと思うんですけどね…

様々な制約の中で誠実に仕事をされている公的機関の職員や官僚の方々を心から尊敬しています。中にいる人にも外にいる人にもそれぞれにわかりにくいのかもしれませんが、とても難しくてとても大事な仕事だと思います。

ざっくりこんな経緯で、この6月にジョインしました。手前みそですが、面白い&すごい人たちと働いているなと日々実感します。まだまだ追いつけないところもありながら、必死に駆け抜ける日々は非常に刺激的で楽しいです。アンリさんのnote(ANRIのいいところが詰まっているので是非読んで欲しい!)にもありましたが、ANRIは起業家を応援する存在であろうとしています。自分自身も起業家や研究者の難しいけど大事な挑戦を明るくニコニコ笑いながら「やりましょう!」と言い続けられる存在でありたいなと思っています。

ANRIでも引き続き研究開発型ベンチャーへのシード・アーリー出資を担当します。一緒に挑戦していただける方はいつでもお声がけください!合わせて、エコシステム強化のために貢献できればと思っています。色々思うところはあって、インターネット側の知見も取り入れられるよう頭を捻っています。ここらへんディスカッションに応えていただける方々もいつでもお声がけください。

公的機関は青臭いことを真顔で言えるのがとても良いところだと感じていましたが、ANRIではさらに青臭く理想を追求できている気がします。エモと論理、両方大事にしていきたい。

今後やっていきたいこと

お仕事的には、単純に新しいことが好きで、面白いことを世に出したい、という動機も大きいのですが、個人的な長期テーマとして「研究者を憧れの職業にする」というのがあります。

大きなお世話と自覚していますが、自分が一度は憧れて、でもなれなかった職業が茨の道として語られるのはとても悔しい。もっと楽しそうに、幸せそうにしてて欲しいんですよね。東北民としては震災での断絶もきつかったですが、特に最近はネガティブなトピックが目立ちます。今年に入って、「誰が殺すのか」とか「危機」とか「消える」とか言われたい放題。(※本自体はそれぞれ読みどころがあって面白いです。)

一度、公的機関に居た身としては「誰か」だけが悪いとはとても思えないんですよね。わかりやすい「誰か」を敵にしたい気持ちはわかるんですけどね。よく槍玉にあげられる「選択と集中」にもJSTに居た身として色々思うところはあるのですが、これは長くなるのでまたの機会に…

もっと研究開発型ベンチャーの成功を増やすことは状況改善のひとつの道だと考えています。何事もまず兵站を確保する必要があります。兵糧が確保できれば、その場での徹底抗戦も戦う場所を変えることもできますし。起業→EXIT→研究というのもありですし、最近では、メルカリやZOZOのようなインターネット系ベンチャー企業でも基礎研究っぽいことをやっていたり、JREC-INから研究者の方が大学発ベンチャーに転職するようになっていたりと、アカデミア外でも研究ができる場合があります。実際のところ、アカデミアも数年の雇用が中心の今、特任〇〇のポストもベンチャーの研究者ポストもそんなにリスク変わらないのではないかと。ベンチャーから論文も出てたりしますし。

投資先に限らず結構募集ありますので、ご興味のある方はぜひご連絡を。先の宮﨑さんのnoteにも合ったように、選択肢を増やしていくのが大事かなと。ちょうど企業研究者からノーベル賞も出たことですし、思い切って新しい環境にトライしてみるのもありなのではないでしょうか。先日のnoteがきっかけでイベントも開催されるようです。

「大人が笑うのはな 大人は楽しいぜって子供に羨ましがられるため、人生は希望に満ちてるって教えるためさ」と言ったのは東雲さんですが、とにかく研究者あるいは博士取得者を増やすためにも、研究者がもっと楽しく研究できるようにしたいんですよ。ポジションとお金の話ばかりしてる場合じゃないという。やっぱりこういうニュース辛いので。(余談ですが、哲学博士とか文系博士ももっと活躍の場があると思ってます。)

上でも触れましたが本質的に公的資金での事業ってロバストじゃないんですよね。もちろん、国レベルの長期的な視点だからできることもあるはずですが、少なくとも現状、研究費を大幅増額するだけのエビデンスは(主に財務省的には)ないということになっています。

なので、エビデンスのためにもわかりやすく経済的なリターンを出すことはとても重要です。あわよくば、手に入れた自由なお金で研究する人がさらに成果を出せば、それもまた研究には自由な金が必要だというエビデンスになりますし。そうやって、もっと研究に色々なお金の流れができればいいなと思っています。

全てがお金だけの問題ではないですし、全研究者がお金を稼ぐ必要はないと思いますが、明らかに研究者全体ではお金を稼げているというが状態ができれば、もう少しアカデミアにも余裕が出て、楽しく自由に研究する研究者も増える、、、といいなと思っています。

ちなみにもうひとつの道は科学者もちゃんと政治やるということだと思ってますが、これまたいつかの機会に。

いずれにしても我々は資本主義で民主主義な世の中に生きているのだから、基本的には最後の最後は資本で殴るか選挙で殴るしかありません。変革のためには発言力を得るしかないのです。わくさん的に言えば、「やりたいことやりてぇなら偉くなれ」です。室井さんになる人が必要です。基礎研究は大切にしつつ、起業(資本で殴りに行く)or立候補(政治で殴りに行く)していきましょう!起業ならサポートします!立候補なら応援します!w

とりあえずお茶でもいいので気軽にお声がけくださいませ。

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