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研究者の選択肢の1つ

ANRIの宮﨑です。ANRIには昨年からジョインしており、主には技術系スタートアップに関っています。今回の4号ファンドの設立に伴って、自己紹介も含めてANRI noteに初登場してみました。


これまで

幼少期は東南アジアとアメリカで過ごし、小学校の高学年から関西で育ちました。大学から上京をして東大の建築学科に進学するも、よりサイエンスをやりたいと思い専門を変えことにしました。東大の薬学部を卒業して、スタンフォード大学医学部の大学院で博士号を取得しました。

西海岸の天気の下で研究に打ち込めたのは、それはそれは最高の時間・経験でした。博士論文は“不良タンパク質の細胞内ストレス応答”というテーマで書きましたが、最近の液-液相分離のブームを見ると懐かしく感じています。博士号取得後は東海岸に行くかと思いきや、縁あって西海岸にて株式会社ニコンで新規事業関連に携わった後に、ボストン・コンサルティング・グループで主にヘルスケアの新規事業のプロジェクトに従事していました。

両社とも楽しく働かせて頂いてましたが、お世話になったアカデミアの研究者に近い場所で仕事をご一緒したいと思いが強くなりました。きっと多くの方と同様に自分もご多分に漏れず、自分もANRIをインターネット系のVCとして認識していたので、全く興味ありませんでした。

ただ、友人としてもアンリさんと日本のスタートアップについて話していた中で、Andreessen Horowitzの掲げる”Software is Eating the World”ではないですが、ANRIとしてインターネットだけでなく科学技術そのものに覚悟を持ってやっていくことに共感した次第です。そして、2018年からANRIに入りました。


今後やりたいこと

研究者にとって研究の起業・事業化がもっと身近な普通の選択肢に日本もなればと思っています。選択肢になった上で、正しいチャレンジができるようになればなって感じています。

日本のスタートアップを考える上で、個人としては専門を変えた期間が与えてくれたものは小さくなかったと思っています。このギャップイヤー的なモラトリアム中に、シベリア鉄道に乗る・インド放浪する・ワールドカップを見るに加えて、いわゆるインターンとかも複数しました。結果的にこれがスタートアップ界隈の人たちを知るキッカケになり、アンリさんにも初めて会ったのも確かこの時期でした。

渡米中もなんとなく日本のインターネットスタートアップ環境を眺めているうちに、だらだら渋谷辺りでランチ付き合ってくれていた友達が起業していたり、当時のルームメイトと居候(かつ、毎晩ウイイレで負かしていたやつ)が起業していたり、家族ぐるみで遊んでいる人達も上場したり買収されたりしました。

彼・彼女たちの過程を見ていく中で、確実にエコシステムが強固になっていくのを感じておりました。実際に自分が日本に帰国した時には、インターネットのスタートアップのエコシステムは自分が日本にいた数年前とは別物になっており、起業や転職ということが普通になっているのを目の当たりにしました。


もう一つの考えるキッカケは、西海岸で長く過ごしている中で、周りの研究者が普通に民間企業に転出したり、会社を興したりが活発に行われているのを実体として見たことでした。大学院生やポスドクの人がそのまま会社を興すのも幾つもあり、”あ、この段階・この技術で会社を作ってしまうんだ”ってのが、何も知らない中で良くも悪くも感じていました。大学の産学連携機関・弁護士/弁理士・VC等の事業化の支援をしている人らを巻き込みながら、薬や製品を作るために資金調達や上場・買収されています。

同じ学科の教授の会社が数百億円で製薬会社に買収されたり、数十億円規模の大型の資金調達をしたり、気づいたらフェイスブックに買収されていたり。これらの背後ではハッピーな帰結な会社ばかりではないですが、ナイスなチャレンジとして彼・彼女達はその後も大手製薬や大手IT企業等に入社しています。スタートアップが1つのキャリアになっているのを感じました。


インターネットも科学技術もスタートアップのチャレンジが社会のエンジンとしてアメリカでは認識されています。日本でもこの10年でインターネットの文脈ではスタートアップは普通のものになってきましたが、科学技術の分野では未だ日本発のスタートアップというとペプチドリーム含めて数件であり、代表格は常にペプチドリームという感じがしています。日本の研究者の皆さんの優秀さからして、ここの層がもう少し厚くなっても良いなって思っています。

ただし、良い発見・発明があっても、取得している特許が弱い・事業化する経営者がいない・正しくリスクを取るお金がない等と課題を挙げていくとキリはありません。これだけの課題が簡単に上がってくると反対する人は沢山出てきます。某産学連携の方とかに真顔で、”日本のお金じゃ絶対に無理だよ”や”そもそもVCはいらん”って言われました。

上記の課題だらけであるけれど・あるからこそ、ANRIとしてインターネットだけでなく技術系スタートアップを普通にする事に取り組んでいきたいと思っています。実際、少しずつ身近な人達が技術系のスタートアップに入ってきました。大学時代にサークルの敵チームにいたやつが大手メーカーを辞めて起業したり、東大で博士取った友人が大手製薬からスタートアップの経営陣に参画したり、自分と同じように学部卒業後にアメリカの大学院に行った人が起業したりと。スタートアップ自体でなくても、お世話になっている弁理士さんでも元研究者の方々が活躍されています。研究している人・いた人達は、もっともっと色んなことが出来ると信じています。


彼・彼女達のような研究者・起業家達と今後の5年・10年の挑戦をご一緒しながら、研究者のスタートアップという選択肢が普通になればと思っています。科学技術は普遍であるが故に、自ずと世界と向き合うことになり、皆で常に大きな挑戦していきたいと思っています。


というわけで

課題が山積みであるからこそ、色んな人の助けを得てようやく達成できると思っています。自分の技術を事業化したい先生・ポスドク・学生さんだけでなく、技術の事業化の為には、研究所の産学連携の方・技術が分かる弁理士の方・技術スタートアップの経営に興味のある方・スタートアップと連携に熱い大企業の方等、是非お力添えください。そもそも日本のVCって何?ANRIって誰?って話のでも大歓迎です。気軽にお茶でも行きましょう。

ANRIお問い合わせ

また、理系の学生さんのキャリアも何かお役に立てればって思っています。アカデミアや大企業だけでなく、海外大学院・博士号からの外資系・スタートアップ周り等、自分の経験から話等で気軽にご相談いただければと思います。スタンフォードの天気は最高なので、バイアスはご容赦ください。

Yusuke Miyazaki


P.S.

こんなチームを一緒に作ってくれる医師・博士の仲間やインターンの方、お待ちしてます。今も博士号取得者・取得中の方にお手伝い頂いています!

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