テクノロジーは高齢化社会にどう向き合っていくのか?|高齢化社会 Vol.2
ANRIは、「未来を作ろう、圧倒的な未来を(Make the Future AWESOME)」をビジョンに掲げて投資・支援をおこなうベンチャー・キャピタルです。
本連載では、量子コンピューターや気候変動、ロボットなどのディープテックと呼ばれる最先端の技術や研究、それらが解決すべき社会的課題から「圧倒的な未来」を考えていきます。
人類が抱える問題に向き合う研究者や起業家、投資家などへのインタビューを通じて、私たちの未来を紐解いていきましょう。
2回目のテーマは「高齢化社会」です。
前回のインタビューでは、高齢化社会そのものの位置付けや、予防医療や治療後の予後管理におけるデジタルヘルスの有用性などについて考えていきました。今回は、その中でも糖尿病という具体的な疾病に注目して、デジタルヘルスとの関係を見ていきます。
糖尿病は、2019年における成人(20-79歳)の有病率が9.3%となっており、少なくない人が直面する病気です。また予防や予後管理の重要性も指摘されており、デジタルヘルスとの関係も深くなっています。
そこで今回は、株式会社Provigateの代表取締役CEOである関水康伸さんをお迎えして、ANRIの元島とともにお話を伺っていきます。(聞き手:石田健)
(左上:Provigate 関水 / 中央下:石田 健 / 右上:ANRI 元島)
── まず、簡単な自己紹介と事業のご説明をいただいても良いでしょうか?
関水:はい。私自身は東京大学大学院理学系研究科で博士号を取得した後、ひょんなことからコンサルティングの世界に入って、そこから香港にある金融企業に移りました。
香港にいる時、東大大学院工学系研究科 坂田利弥准教授からグルコースセンサーの会社を起業するという話を聞いたことが、この事業を始めるきっかけです。糖尿病の患者さんは、血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度である「血糖値」を測る必要がありますが、そのグルコースを測るセンサーをつくるということで、最初は「レッドオーションなのでやめた方が良い」と起業を止めるつもりでした。(笑)
ところが、その先生の話を聞くうちに非常に興味深いなと感じて、結局香港の仕事を辞めて日本に帰国、その先生と起業したことが始まりです。
坂田准教授は、半導体型の次世代シークエンサーの開発で世界的に素晴らしい研究実績を持っており、その技術を用いたアメリカのベンチャー企業は、7億ドルの評価額で買収されています。最先端の研究というだけでなく、実用化された技術という意味でも大きな可能性を感じて、起業に至りました。
── そこからProvigate社が生まれるんですね。
関水:そうです。起業当初は「涙に含まれるグルコース」を測る技術に挑戦していました。当時は、Googleもグルコースを測るスマート・コンタクトレンズを開発しており、技術への注目も高い時期でした。
ただ調査を進めていくうちに、より良いバイオマーカー(病状の変化や治療効果を示す指標)があるのではないか?と考えて、現在の事業に至っています。
── 現在の事業については、後ほど詳しく伺わせてください。まずは広く糖尿病という社会課題をどのように捉えていますか?
関水:日本の税収は約60兆円(2020年度)ですが、日本全体でかかっている医療費は約44兆円(2019年度)なので、ほぼ同等の規模感です。このうち糖尿病の医療費は、約1.2兆円にのぼります。(*1)また世界全体の医療費は、約7-8兆ドル(830-900兆円)と言われますが、このうち糖尿病だけで100兆円と言われています。
つまり日本に限らず世界的に見ても、糖尿病に投じている医療費は非常に巨大なものとなっています。医療というのは難しく、新たな技術や新薬によって健康な世界がつくれる反面、費用という意味では社会的コストが増大しかねない側面があります。
私は、起業する前に「医療の持続性」が積極的に貢献できない事業はやりたくないと考えていましたが、糖尿病はこの点において特徴的な疾病です。なぜならば数多くの疾患がある中で、糖尿病はある程度予防可能であり、いま見たような膨大な医療費も下げられる可能性があり、そして技術的にもシンプルな部分があるからです。言い換えれば、健康な世界をつくることと社会的コストを抑えることが両立できる可能性があるのです。
糖尿病で最も大切なことの一つは「血糖値」をしっかりとモニタリングすることです。しかし、今日では、血糖計は一部の患者さんにしか使われていません。国によりますが、日本の場合は糖尿病患者の1割も血糖計を使っていないのではないでしょうか。その背景には、今日の自己血糖測定機器が「痛い・高い・わかりにくい」の3つの課題を解決できていないからであると私たちは考えています。
これを体重計のように家で簡単に測ることができれば、糖尿病の予防や重症化を防ぐだけでなく、社会的コストである医療費も圧縮できるはずです。これは私たちの技術を活用すれば十分に可能な目標です。ゆえに、私たちは糖尿病にフォーカスしています。
(*1)合併症など含めると、より高額な費用になる。
(写真:Provigate 関水)
── 非常に面白い話ですね。
関水:日本人の三大死因は、がん・脳血管疾患・心疾患ですが、糖尿病はこの全ての危険因子となります。医療費の多くを占めますし、合併症を含めると非常に多くの人が関係する疾病です。(*2)
重症化した場合は透析をおこないますが、そのコストも非常に高くなっています。透析の費用は1人年間500万円程度ですが、世界的に見た場合は糖尿病の透析だけで7-8兆円の市場規模があると言われており、日本だけで1.6兆円にのぼります。
このように関係する人が多く、社会的コストも高い糖尿病ですが、国レベルで対策をおこなうことは容易ではありません。たとえば2000年からメタボ検診がはじまりましたが、はっきりとした効果は表れていません。ひとくちに「生活習慣病」と言っても、分かりやすい対策は打ちづらい事情があります。
また、医療のイノベーションが起きづらい課題もあります。一般的に、医療に関する技術は、手術に関する技術や病院で使う器具・薬など「医療機関の中のもの」が多くなります。しかし生活習慣病の患者さんは、99.9%の時間は病院の外で過ごしているわけですし、その療養に於いては「自助努力」に頼らざるのを得ないのが現状です。病院の外で患者さんを支える技術的進歩への重要性は比較的注目が集まりにくく、患者さんが技術の恩恵を受けられていません。
たとえば糖尿病の患者さんには管理栄養士による食事指導がおこなわれますが、日常生活でこれを上手く取り入れる難しさが在りますし、そもそも生活習慣病の患者さんの中には「病院に来ない・来られない」という前段階の課題もあるので、そういった方の問題を解決しづらくなっています。
(*2)日本糖尿病学会によれば、糖尿病関連の医療費は約15%を占め、死亡数割合では約30%を占める。
── なるほど。こういった事情を考えると(前回の記事で見たような)デジタルヘルスの強みが活きてくるという話ですかね。
関水:そうです。ただ、その課題も見えてきていると思います。
デジタルヘルスはここ10-20年盛り上がりを見せ、遠隔医療やAI、IoTなどがバズワードとなりました。しかし現在は、いわゆるハイプサイクル(新たな技術が黎明期・流行期・幻滅期・回復期・安定期の5つのフェーズを経て社会に定着する様子を示した言葉)の「幻滅期」にあると言えます。
こうしたバズワードや、その背景にあるスマホやセンシングなどの技術進歩によって「患者さんのデータをとにかく大量に取れば何か出来るかもしれない」という期待が高まったものの、実際に取得できたのはガベージ・データ(意味がないデータ)だったのかもしれないという現実も見えたからです。
患者さんも、毎日ガジェットに囲まれて細かくデータを測定することは現実的ではなく、お医者さんも、山盛りのデータを送られてきても診療で活かしづらい問題があります。デジタルヘルスが話題になりつつも、現実世界で活用でしづらい問題は残ったままであり、「幻滅期」に直面していると言えるでしょう。
── 御社もその点に苦労したという話を聞きました。
関水:そうですね。先ほど述べた「涙に含まれるグルコース」はキャッチーですし、技術的には測定可能なところまで進みました。ところが現実世界での有用性(臨床有用性)を考えた時に、私たちも立ち止まる必要がありました。
そもそも糖尿病患者さんが血糖値を測るのは、正確にインスリンを打つため、もしくはインスリンを打った後に起こり得る危険な低血糖を察知する意味合いが中心的であることは理解する必要があります。インスリンは急性の副作用として、命に関わる危険な低血糖のリスクがあるためです。血糖値は大きく変動しますが、ここで測っているのは、ある時点における瞬間的な血糖値です。ところが、糖尿病の合併症リスクを測ったり、自身の状態を改善するためには、平均血糖値を測る必要があります。
つまり、糖尿病の患者さんが食事や運動などの生活習慣を改善することで、予防をしたり悪化を防ぐためには「行動変容」が必要であり、そこで求められるデータは瞬間的な血糖値だけではなく平均血糖値も重要だということです。
しかし平均血糖値を測るためには、たとえば指先を自己穿刺したり、ずっとセンサ針を皮下に挿入しておく必要があります。これは当然、患者さんにとっては苦痛となるため、平均血糖を手軽に測定する手段としては現実的ではありません。もともと私たちが注目していた「涙に含まれるグルコース」は、たしかに痛みもなく継続的に測れますが、血糖と涙糖の相関が安定せず、平均血糖の測定には向いていないことがわかったのです。
そこで私たちは、改めて現実世界で有用性のある平均血糖値を測ることの重要性に立ち返りました。加えて、忙しいお医者さんと患者さん双方に負担とならず、なるべく簡単かつ低コスト、いわゆる「低侵襲・低コスト・簡便」な計測方法が必要だと思い直したわけです。「臨床的に極めて意味のある、質の高いデータを必要十分量集めていくことが大事だ」という点に回帰したとも言えます。
そこで2015年の創業から向き合ってきた「涙に含まれるグルコース」から離れ、2017年からはグリコアルブミン(GA)という指標に注目していきます。
── グリコアルブミン(GA)について、詳しく教えていただけますか?
関水:グリコアルブミン(GA)は、血中に存在する糖化タンパク質で、平均血糖の代替指標です。基本的には微量の血液を用いてGAを測ります。大型の臨床検査装置で計測することは既に可能で、日本では保険適用もされており、広く使われています。私たちは、この測定器を炊飯器ほどの大きさまで小型化・低コスト化することで、週に1回・クリニック・薬局・自宅で計測できる世界を目指しています。
GAと同じ糖化タンパク質には、数ヶ月に1度通院して測るHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)もあります。HbA1cは約1-2ヶ月の平均血糖を表すもので、医療機関では主要な指標として使われています。
GAはHbA1cに代わる数値ではなく、それを補完するものです。イメージとしては、HbA1cの計測が「期末テスト」だとすれば、GAの計測はいわゆる「小テスト」のようなものです。漫然と授業だけを聞いて、自分の実力を確認しないままテストを受けて、点数が悪いことに初めて気付く状況を避けるために、週に1回の丁度よい塩梅で計測することで、自分の実力を少しずつ計測できます。
日常的に血糖モニタリングを行うことは、糖尿病の発症・重症化予防にとって重要な要素の1つだと言えます。しかし現在の血糖値測定は、先程述べたように「痛い・高い・わかりにくい」という三重苦にあり、大半の患者さんが日常的に血糖を測定できていない状態です。
そこで、この測定器と「小テスト」の結果をチェックできるアプリを組み合わせることで、患者さんの食生活や運動など生活習慣における「行動変容」を支えることが、私たちの事業になります。
── 日常で使えるバイオマーカーというわけですね。
関水:そうです。現実世界の有用性を考えた時、数ヶ月に1度となる通院の間には「診断の空白期間」があります。この空白期間に、どのように生活習慣を変えて、それを維持していくかが重要となるので、自宅でGAを計測できることが大事になります。
加えて言うと、デジタルヘルスと言えばアプリやガジェットでのデータ計測に注目が集まりますが、医学的な解釈が難しい心拍や血圧などとは異なり、GAの計測によって患者さんが自分の状態を直感的に把握できることもポイントです。言い換えれば、ガベージ・データにならない指標を把握するからこそ、「小テスト」が実現できるわけです。
── ここまで聞くと、GAが非常に便利なバイオマーカーだという印象ですが、なぜ今までこうしたアプローチが少なかったのでしょうか?
関水:HbA1cがスタンダードなバイオマーカーになったのは、ここ20年前後のことです。その間、HbA1cについては多くの臨床研究がなされるとともに、症例報告等も蓄積され、分厚いエビデンスが構築されてきました。その蓄積がGAよりも圧倒的に多いですし、強い信頼があるからこそお医者さんはHbA1cを重要なバイオマーカーとして見ています。
それは紛れもない事実だからこそ、実際に私たちもHbA1cを代替する指標としてGAを捉えているのではなく、患者さんの「成果指標」として捉えています。診断行為で用いるのではなく、患者さん自身が日常的に用いる「行動変容」の指標として、全く別物だと再定義しているわけです。
HbA1cは数ヶ月単位で変化する指標なので、この数値だけを見ながら生活習慣を変えていくことはモチベーションとして難しくなってしまいます。そこで、先ほど言ったように「小テスト」としての役割をGAに与えることで、生活習慣の改善という「行動変容」が数値にそのまま現れることから、患者さんを後押しすることが狙いです。
余談ですが、GAが行動変容マーカーとして着目されづらかった理由としては、一般的に「行動変容」が難しいというイメージも影響しているかもしれません。あるお医者さんに聞いた話ですが、糖尿病患者さんはお医者さんに「謝る」ことが多いそうです。たとえば「今月もこれを食べちゃった」とか「これを摂り過ぎてしまった」とか、自責の念が強いイメージでしょうか。だからこそ、お医者さんも患者さん自身も「行動変容」が容易ではないと感じる場面が多く、わざわざGAを用いて「行動変容」を促すという発想が生まれづらかったのかもしれません。しかし、私たちの臨床研究では、GAを週次モニタリングすることで、実際に患者さんが行動変容をし、様々な検査数値が改善する可能性が少しずつ見えてきており、学会でも発表をしています。これは、糖尿病患者さんがテクノロジーの支援さえあれば「行動変容できる」可能性を示していることにほかなりません。「糖尿病患者は行動変容できない」というスティグマを社会から取り除くことも、私たちの究極的な目標の一つです。
(写真:ANRI 元島)
── 投資家側としては、この「行動変容」というアプローチに興味を持たれたのでしょうか?それとも技術的な着目ポイントがあったのでしょうか?
元島:まず糖尿病自体が大きな社会課題であり、解決のために新しいアプローチが必要だという問題意識はありました。やはり関水さんから最初に聞いて興味深かったのは、GAを通じた「小テスト」の部分です。
レコーディングダイエットなんて言葉もありますが、自分が糖尿病になったときに数ヶ月単位のHbA1cだけでは、なかなか生活習慣を変えれないだろうと確信できました。デジタルヘルスとの相性含め、糖尿病を予防したり、罹患した人の悪化を防ぐ意味で、非常に重要なアプローチだと感じましたね。
── 今後はどんな展開を考えていますか?
関水:まずは、クリニックや薬局向けに測定器を販売していき、その後に家庭向け測定器の開発も進めていきます。
また長期的には、「診断の空白期間」において在宅で検体検査を行い、アプリを通じて「行動変容」を促すという体験が世界でもほとんど例がないので、その実証的エビデンスを積み上げていかねばなりません。
測定器のデータをアプリでチェックしていく、という「アナログセンサー + アプリ」の仕組みは、これからどんどん成果を生んでいくはずです。私たちの競争優位性は、アナログセンサーの知財や製造ノウハウですが、事業全体としては、そのセンサーが測定器に組み込まれ、インターネットに繋がり、計測されたデータがサーバーにアップロードされ、アプリにフィードバックが行き、多くの人が行動変容と習慣化を実現することがゴールになります。
これは何を意味するかというと、現状のパーソナル・ヘルスケアの世界では心拍数や血圧、気圧、GPSなど多くのデータを集めることができる環境が整った一方、現実世界の有用性としては、あまり高まっていない問題に繋がってきます。
医療データは単体では意味がないものの、複数データを掛け算すると価値がグッと上がります。たとえば脈拍について考えると、走っていれば脈拍は上がり、ジッとしていれば下がることは当たり前です。ところが「夜中の3時に、GPS上はジッとしている。気圧も変化しておらず、上下運動もないよう。しかし、Apple Watchを見ると脈拍は高い」というデータが取得できた時、はじめて疾患リスクが見えてきます。
しかし、よほど健康に関心が高い人以外は、わざわざ自分でガジェットを付けて、自身のデータを計測しません。これを「粘着性が低い」と言ったりしますが、本来的には血糖は「粘着性が高い」データのはずです。なぜならば糖尿病の患者さんは、重症化を防ぐためには、血糖を測る必要性があるからです。しかし、先程述べたように「痛い・高い・わかりにくい」という三重苦から、大半の患者さんが日常的に血糖を測れていない現状です。
つまり、この血糖データが集まるデータベースを構築して、それ以外のデータと組み合わせることができれば、臨床有用性は飛躍的に高まると考えています。このデータは、医療はもちろんのこと、コンビニやスーパーなど中食のレシピ、フィットネスや保険など様々な分野で活用できるからです。もちろん個人情報の保護は大前提ですが。
現状のパーソナルヘルスケアはデータが分断して存在していますが、血糖という本来的には「粘着性の高い」データを主軸として溜めていきます。そして利用者の皆さまが必要とされる、よりよいサービスを共創して行くことのできる事業者さんとパートナーシップを結びながらよりよい社会を構築していくことが、目指している世界観です。
(左上:Provigate 関水 / 中央下:石田 健 / 右上:ANRI 元島)
── なるほど、事業機会としても非常に大きいわけですね。
元島:今回のテーマである、高齢化社会との関係も深いです。糖尿病は高齢者の罹患率が高く、今後ますます高齢化が進んでいく上で、社会的課題としても大きな問題となっていくはずです。
関水:そうですね、その意味では糖尿病に関するスティグマを解決したい想いもあります。糖尿病患者さんは「甘いもの好きなの?」とか「若いのに珍しいね」と言われたり、「本当に行動変容するの?」とか「自己責任でしょ」と思われることが多いのです。こうした発言や認識により多くの患者さんが傷ついていますが、そうした認識は誤っています。私たちの臨床研究データを見ると、GAによる「小テスト」を通じて、患者さんが「行動変容」する力は十分にあると感じています。この糖尿病に関する様々なスティグマを解決することは、非常に重要だと思っています。
特に高齢化していく社会では、長い人生で糖尿病とどのように付き合っていくかも大事です。低糖質な食事ばかり摂ってしまうと、高齢者の方にとっては栄養が足りなくなる弊害もあります。一概に血糖が高い状態が悪いわけではなく、酒量をコントロールするように、糖質量あるいは合併症リスクをコントロールしながら、上手く付き合っていくことも重要になるわけです。その意味で、高齢化社会における糖尿病へのアプローチは、ますます重要になっていくのではないでしょうか。
── ありがとうございました。
本インタビューを最後までご覧いただきありがとうございます。
ベンチャーキャピタルANRIでは、「未来を創ろう、圧倒的な未来を」をビジョンに、投資を通じて、より良い未来を創ることを目指し活動しております。
気候変動や環境問題に取り組んでいる研究者の方、このような社会課題を解決していきたいという志しの高いベンチャーキャピタリスト志望の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
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■ ANRI採用情報
関水康伸
株式会社Provigate 代表取締役CEO
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程修了。専攻は動物発生学。経営コンサルティング企業にてヘルスケアを中心に様々なプロジェクトを経験したのち、香港のプライベート・エクイティを経て、株式会社Provigateを創業。最近の趣味は熱帯魚の飼育。世界最小の淡水フグであるアベニー・パファーの繁殖に試行錯誤している。
元島 勇太
ANRIベンチャーキャピタリスト プリンシパル
東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻修士課程卒業後、株式会社リサ・パートナーズにて経理・企画業務に従事後、科学技術振興機構(JST)でのベンチャー出資事業の立ち上げを経て2019年ANRIに参画。
主な投資先はZip Infrastructure、Harvest X、CARESPACE、エニシア、KiQ Robotics、Provigate等。
石田健(イシケン)/ インタビュアー
ニュース解説者/The HEADLINE編集長
大学院での研究生活を経て、2015年には創業した会社を東証一部上場企業に売却。 現在は個人としてYouTubeやTV、雑誌などでニュース解説をおこなう他、IT企業の経営やエンジェル投資家として活動中。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程(政治学)修了。
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