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ともしび
何かを諦める時
自分にあった灯火が、
思っていたよりも
ずっとずっと
小さくか弱いもので
とてもじゃないけど
大それた大きな夢には
炎を届けられないことを
どうしよもなく知ってしまった時
その
ほんの微かなともしびを
両手で包んで
握りつぶすこと。
思っていたよりもその両手に負った
火傷は
大したことなくて。
それがまた、やはり、
自分の程度を知ってしまうようで。
それなのに
跡ばかりが残って、消えない。
でも
その痛みを忘れてしまったら
忘れてしまったら。
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