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【図解】マネージャーと陰陽座と赤木しげる

『ハイアウトプット マネジメント』アンドリュー・S・グローブ

第二部まで読んで図書館の返却期限になってしまった。また改めて続きを読もう。

ミーティングにおけるマネージャーの立ち振る舞いについての図解が載っていた。軸ラベルの位置など、多少改変あり。

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はじめは自分が活発に発言して議論を盛り上げるが、メンバーが活発になってきたらマネージャーはさりげなく引っ込むべし、という主旨。マネージャーも活発なままだと脱線する危険性がある。

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この図を見て、思い出したものがふたつある。
まずは、私が愛してやまない妖怪ヘヴィメタルバンド・陰陽座のベースボーカル瞬火の、二流で結構の話。

どこの誰が言ったのか、バンドってのは
演者が盛り上がって、聴衆が白けている
これが三流
演者が盛り上がって、聴衆も盛り上がっている
これが二流
演者は淡々としてて、聴衆はそれでも盛り上がる
これが一流

だったら、我々は二流で結構。一緒に盛り上がりたいじゃないか。
陰陽座は"超二流"のバンドを目指します!
一緒に盛り上がろうぜ!

※正確な出典が不明(よく言ってるらしい)のため、下記noteから引用させていただきました。

この発言、監督者→演者(=自分)部下→聴衆(=他者)と置き換えてみると、冒頭のミーティングとマネージャーの図と同じ構造であることがわかる。

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陰陽座は聴衆といっしょに盛り上がりたいので、一流の立ち位置を目指すつもりはない、二流で結構だと言い切っている。なお、瞬火のMCは長いことで有名(脱線はしていないはず)。

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そしてもうひとつ、天 天和通りの快男児(福本伸行)の赤木しげるの発言だ。他の強者たちの麻雀を見て到底追いつけないと自信を失い、好きだったはずの麻雀から離れた「ひろゆき」に対する、赤木なりの激励の言葉。

成功を目指すな…… と言ってるんじゃない……!
その成否に囚われ…… 思い煩い……
止まってしまうこと…… 熱を失ってしまうこと…
これがまずい…! こっちの方が問題だ…!
いいじゃないか…! 三流で…!
熱い三流なら上等よ……!
まるで構わない…… 構わない話だ… だから…
恐れるなっ…!
繰り返す……!
失敗を 恐れるなっ……!

自分が熱を失わないこと・活発であることが重要で、他者・結果がついてこない状態(=三流)でもかまわない、失敗を恐れるな、と説いている。10代のころの尖った「アカギ」しか知らない人には想像できないかもしれないが、後進を激励する中年の「赤木しげる」は最高にかっこいい。

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趣味の話に走ってしまったが、脱線ゾーン(マネージャーもメンバーも活発)に入ったっていいじゃないか、というのが結論。

メンバーの活発さに任せたり、熱量に流されずに判断したりするタイミングはあるが、メンバーの役割モデルになることもマネージャーの業務のひとつ。失敗を恐れず活発な態度で臨むことが、その手段になると心得た。

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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。