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メタ思考トレーニング #自己用書籍要約

◆「一つ上のレベルから考える」メタ思考が必要な3つの理由
 ➀気づきを得られる
 ➁思い込みや思考の癖から脱する
 ➂上記2つを踏まえた創造的な発想ができる


◆メタ思考が最も苦手とする人たちの特徴
 ◇感情にまかせて行動する人
 ◇思い込みが激しい(ことに気づいてない)人
 ◇常に具体的でわかりやすいものを求める人
 ◇(根拠のない)自信満々の人
 ◇他人の話を聞かずに一方的に話す人
 ◇「自分(の置かれた環境)は特別だ」という意識が強い人


◆自己矛盾を探してみる 言っていることorやっていること
 ◇「批判する人って生産的じゃないよね」という批判
 ◇「他人の悪口をネットで言っているやつは許せない」というネットの悪口
 ◇「代案を出さずに反対するのはやめろ!」という反対意見
 ◇「人の話を聞くのが大事だ!」という一方的な押しつけ
 ◇「マニュアル通りにやるな!」というマニュアル
 ◇「私にはポリシーがありません!」というポリシー
 ◇「抽象化・一般化なんて無意味だ」という一般化
 ◇「人の言うことは鵜吞みにするな!」というアドバイス
 ◇「傾聴力が大事だ」という一方的講演
 ◇「うちの部下はできないのを他人のせいにするんだよ」という上司


【演習問題】顧客の気持ちになれない職業とは?
「ボク、船乗りになりたいんだけど泳げないんだよなぁ……」
「心配ないよ。僕のお父さん、パイロットだけど空飛べないから」
上記は自己矛盾の構造をうまくついたもの
Ans.たとえば、男性の産婦人科医や凶悪犯担当の弁護士など。


◆メタ思考トレーニング:「なぜ?」考えることを考える
  【演習問題】ボスから「ドローンについて調べて報告して」と言われた。次に取るべきアクションを一分間でなるべく多く挙げてください。
  Ex.インターネットで検索する、(社内でよく知ってそうな)誰かに聞いてみる、関連書籍を買う

  【解説】挙げたアクションを二つに区別してみる
  ➀「ドローンについて調べる」ということに対してどうやって「具体的に」「実行するか」に関してのアクション。Ex.)アメリカの導入事例をネットで調べる、入門書を読む、など
  ➁「なぜドローンについて調べる必要があるのか?」問題そのものに一度疑問を呈して、指示の目的を確認するためのアクション 
Ex.) 調査目的は何かの仮説を立てる、調査結果を何に使うのか確認する
  ➜メタ思考は=➁で、問題そのものについて考えることを意味する


◆メタ視点に上がるとはどういうこと?
  上位目的を考えるということ。そうすると別の手段を思いつく
  

真の問題発見                       問題解決方法の示唆


◆メタ思考の軸:Why思考の長所と短所
 長所……新しい発想を生み出すことができる
 短所……時間がかかる。立ち止まって考えるから。周りに面倒くさがられる


◆そのままやらずに「押し返す」
 フォード車を作った、ヘンリー・フォードは「もし顧客に何が欲しいのか尋ねたら、『もっと速い馬が欲しい』と答えただろう」と言った。
 もしフォードが顧客のリクエストにそのまま応えていたら、「フォード製の速い馬」を作ったはず。
 Why思考で「なぜ速い馬が欲しいのか?」を考えれば、顧客の「心の声」すなわち上位目的は例えば「早く安く安全に移動したい」だったりする。
 ➜手段は必ずしも「馬」である必要はなく、この問題を広い意味での解答は「自動車(のような馬に代わる移動手段)を安価に提供すること」

【演習問題】
●「この前の飲み会、時間が短かったね」
この場合の、➀そのままの意味ならどういう解決法がある?➁依頼主の「心の声」(Why=上位目的)は何か?➂Whyに応える、より良い解決法は何か?
➀=次回はもっと時間を長くする
➁なぜ?短く感じたのか=楽しかったから?飲み足りなかった、ある人と十分に話ができなかった
➂引き続き楽しんでもらえる会を提供する、別の特定の人と話せる場を設ける、など

●「交際費を部門別にまとめてください」
➀そのまままとめる→「で、どうするの?」「いや、そう言われたんでまとめました」はNG
➁「集めた情報をどう使うのか?」を確認する、ができない場合=仮説を立てる
仮説:部門別に着目。部門別に削減目標を決めるための検討をしている?
➂部門別にばらつく原因を考え、顧客別、地域別、月別までまとめて対策の仮説を考える
 ➜次に何を言ってきそうか?も読めるようになる

●「コンペで他社さんに決めたのは価格の差です」
➀「値下げ」する=負けた原因が価格なら、自分のせいではないと思考停止してしまう
➁真の意図=性能や機能などの割には高かった、など。自分のアピール不足に気づく
➂次回の反省として客先の人間関係や意思決定のプロセスを把握する、あるいは情報収集や上司への根回しをいかに入念にやって価格重視のコンペに持ち込まないかといった方策が出てくる

数字に訴えることはアイデア貧者の最後の拠り所であることを肝に銘じる。
数字で語ることが重要なのは「誰にでも納得性がある」からだが、「誰にでも理解できる」こと自体が、思考が止まっている人でも理解できることを皮肉にも意味している

 「値段のせいで負けた」「予算が足りないからできなかった」という言葉を一切禁句にする
 「自分に何ができただろう?」考えるためには、「お金のせい」や「時間のせい」にはしてはいけない
時間やお金というのは「次元の低い」表現方法である


●「新商品を紹介しに来てください」
➀紹介しに行く。新商品情報を多く入手し、納得のいくプレゼンをする。客先「で、どうしたの?」
➁その先に何を考えてるのか?→そもそもなぜ購買を検討しているのか?
➂競合からのリプレース→競合製品やサービスとの比較、来年度の予算取り→支払方法のオプションを提示、ランニングコストを含めたトータルコストにも言及
●「こんな商品じゃ売れませんよ。この業界(会社、国)は特殊なんだから」
 ➀売るのをやめよう、企画を見直そう→反映した仮説を提案→この前のなんで変えちゃったの?などと、コロコロ変わる相手の意見に右往左往することに
 ➁発言者の視野の狭さのせい?新しい活動に反対したいから?変化を嫌っている?という仮説
 ➂「問題は特殊なこと」ではない。なぜそう思っているのか?何が本当に特殊で一般化できるか見極める。→特殊なことをどうすべきか本来の目的と照らし合わせて考える


◆メタ思考のもう一つの軸、アナロジー
 類似のものから推論する。つまり、似ているものから借りてくる 
 「ざっくりと」理解したり大きな方向性や、仮説を考えたりするのに向いている思考法
 アナロジーのプロセスは「抽象化」+「具体化」
 抽象度が上がれば上がるほど、つまりメタのレベルが上がれば上がるほど汎用性が上がるために遠くの世界が一緒に見えてくる
「具体→具体」だとパクリとなる。一切の抽象化なしだから


単なるパクり アナロジー
可視化度 目に見える 目に見えない
表層度 表層的 根本的(本質的)
関係性 単品の類似 関係・構造の類似
発見難易度 簡単に気づく 一見わからない
具体性 具体的 抽象的

◆なぜアナロジーが重要なのか?
 不連続な発想を生み出すことができるから。⇔論理思考(一貫性、連続性)
 【アナロジー=飛躍を起こす】⇔【ロジック=飛躍がないことを目的としたもの】
 ➀現状にとらわれない新しい発想ができること
 ➁抽象化によって新しい概念を理解することができる
  Ex.)Fintechなどの新しい概念を、知っている概念で理解できるようになる。「たとえ話」の力。
 ➂複雑な事象を他者に簡単に説明するため
  ➁で自分の理解ができる=他人への説明にも有効である。「サッカーにたとえると……」など


◆アナロジーの弱点
 「荒っぽく」「大雑把な」議論になりがち。
 厳密な証明を論理的に積み上げるのに向いている思考法ではない


◆アナロジーを翻訳にたとえると?

◆アナロジー思考:順番や流れを借りてくる
 物事を個別事象で捉えるのではなく、大きな流れでとらえると、そこにある種の「共通パターン」が見えてくる
 多くのビジネスパーソンが日本史や世界史を学ぶ一つの理由がここにある。
 Ex.)『刑事コロンボ』は他のミステリーと決定的に違うところがある。大多数が犯人捜しがメインであるのに対し、コロンボは犯人との心理戦である、ところ。
 同じ構成で有名なのが『古畑任三郎』で、話を順番を同様にすることで他のミステリーとある点で一線を画している。→何か? ➜「超大物スター」を犯人役として出演させることができる点
 『古畑任三郎』のような、犯人と心理戦の構成でなければビッグスターをキャスティングできない。
 →なぜか? キャスティングの時点で犯人がわかってしまうから。犯人捜しの醍醐味が無い


◆常識を打破するためのアナロジー
 【演習問題】
 「水」と「安全」の共通点はなんでしょう?   ➜水と安全はタダ、という常識

上記を踏まえて、みんなが当たり前だと思っている「常識」は、簡単に常識ではなくなるということ、その常識が崩れる一つのパターンとして特定の地域や業界で特定だと思われていることに、このようなことが起こりやすいということ。Ex.)水はヨーロッパでは「買う」ものだった

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