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中国人民解放軍は特許出願しないのか?

先日「中国人民解放軍がコロナ治療薬として期待される「アビガン」の特許を取得」というニュースがあり、

その中で

特許に詳しい関係者が「中国のCNIPAは3月29日付でアビガンに関する『用途特許』を認めました」と明かす。
「中国国内で特許が成立したことは、中国語の文書で公告されています。人民解放軍が特許を申請するというのは極めて異例で、非常に驚きました。いずれにしても、中国国内の話にとどまるとは思えません。人民解放軍は世界各国で特許の権利を行使できるよう動いているはずです」

と、特許に詳しい関係者のコメントが紹介されています。

私が気になったのは太字・下線部の

人民解放軍が特許を申請するというのは極めて異例

です。

さて、中国人民解放軍が特許出願するのは極めて異例なのでしょうか?

答えはNoです。

Google Patentsでざっと調べてみます。

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135,692件がヒットしました(2021年5月29日時点)。

中国人民解放軍が出願していると言っても、実は中国人民解放軍の付属機関が多数ありますので、それらの機関から出願されています。

ニュースで取り上げられた医薬品関連=A61Kに限定しても5,266件ヒットしました。

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”特許に詳しい関係者”がどういう素性の方は知りませんが、詳しいのでしょうか?

Google Patents等でも簡単に調べることができますので、ぜひとも確認してからコメントしていただきたいものです。

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