スマートコンストラクション・コンテック(建設×IoT)関連の特許を調べる【前編】
最近スマート〇〇という表現が増えてきていますが、今回のWeekly特許検索では、建設分野のスマートコンストラクションを取り上げたいと思います。
今回は前編・中編・後編の3回シリーズで、スマートコンストラクションを例にIoT関連特許の検索方法について解説していきます。
スマートコンストラクションと検索すると、すぐにヒットするのがコマツのウェブサイトです。
ちょっと気になったので、スマートコンストラクションで商標検索してみたらコマツ(小松製作所)がしっかりと押さえていました(以下の2件以外にも様々なバリエーションの商標を出願・権利化しています)。
登録5768842 スマートコンストラクション
登録5768843 Smart Construction
そもそもスマートコンストラクションとは何なのか?コマツのウェブサイトから定義を拝借すると、
のようになっており、簡単にまとめると
・建設プロセスのデータを収集
・建設プロセスのデータを分析・可視化
・建設プロセスのデータを活用
IoT(モノのインターネット)の建設・建機版であると言えます。
特許庁から「IoT関連技術の審査基準等について」という資料が発表されているので、出願・権利化の側面からIoTについて知りたい方はご参照ください。
というわけで、今回はスマートコンストラクション=IoT×建設に関する特許について調べていき、IoT関連特許の探し方について学んでいきましょう。
1.調査対象技術の明確化-IoTを構成要素に分割する
まずはスマートコンストラクション=IoT×建設を特許検索マトリックスに書いてみると、
となりますが、IoTといっても「ビジネス関連発明の最近の動向について」のIoTのモデル図に説明されているように
①データ取得
②データ通信
③データ蓄積
④データ分析
⑤データ利活用
の5つのフェーズに分割されます。よって特許検索マトリックスは
のようになります。
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