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市場規模データの収集と推測

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。

私は日ごろ、知財情報(中でも特許情報)を中心に様々な情報収集を行い、テクノロジートレンドや競合他社状況などを分析して、クライアント企業の各種戦略立案の支援をしています。

もちろん特許情報分析だけで完結するご依頼もあるのですが、特許情報だけで分かることも限られていますので、特許以外の情報も合わせて収集・分析します。

ちなみに知財業界では特許以外・知財以外の情報を非特許情報・非知財情報と呼ぶことがありますが、私はこの呼称は特許・知財以外の情報に対して失礼なのであまり使っていません(そのあたりの考え方は以下のnote参照)。

本記事では特許以外・知財以外の情報、中でも新規事業開発・新規テーマ探索等を行う際に必要となる市場規模データの収集方法と推測方法について解説していきます。

なお、本記事の末尾で私が利用している有料のマーケットデータベースについても紹介していますが、記事の本編で紹介しているのは無料で利用できる情報源です。

1. 市場規模データを収集する際に・・・

まず市場規模データを収集するにあたって、対象となる製品・サービスの分解能をしっかりと定義しておく必要があります。

簡単な例で説明すると、

1)AI製品・サービスの市場規模
2)AIを用いた医療画像診断装置・サービスの市場規模

の2つを知りたい場合、1>2となるのはすぐに理解できます(2は1に包含されています)。

また、

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