HAPPY VOTING!(仮)はじめます
今秋予定の衆議院議員選挙&三重県知事選挙、安濃町ではこの秋に2回の選挙が行われることになります。まだ日程が確定していない部分もありますが、HAPPY VOTING!(仮)を開催することをここに宣言します!
まだ全貌は固まっていませんが、投票済証明書を持参してアノウラボにお越し頂いた方や同条件で期間内に安濃古道具店で商品をご購入頂いた方などに、何らかのサービスを提供できればと思っています。決まり次第改めてご紹介しますが、まずは「なぜこんなことを始めようとしているのか」を知ってもらえればと思います。
どうしてそんなことするの?
投票率を上げる、という分かりやすい目的がありますが、単に「選挙行ってきたらこんなお得なサービスあるよー!」「投票終わったらアノウラボに遊びに来てねー!」みたいなことではありません。
日本では、18歳になると私達の代表を選挙で選ぶことができる権利が与えられます。(=選挙権)同様に、一定の年齢になれば自分が選挙に出る資格も得られます。(=被選挙権)どちらも権利なので「義務=絶対やらなくてはいけない」ことではありません。義務化されていないので、もちろん罰則規定もありません。
でもそれは今の話、100年ほど前の日本はそうではありませんでした。
選挙は本当に「権利」なのか?
日本の選挙の歴史は、1889年に公布された大日本帝国憲法及び衆議院議員選挙法からスタートします。当時は「直接国税15円以上納める25歳以上の男子」に選挙権が与えられていたそうで、これに該当したのは国民全体の約1%程度だったと言われています。試算の仕方にもよりますが、現在の価値だと年間1000万円以上の税金を納めていたという見解もあります。
1925年には25歳以上の男子全員に選挙権が与えられますが、それでも男性のみ。第二次世界大戦が終戦する前までは、女性・破産者・貧困者・6年以上の懲役や禁錮に処せられた者・華族の当主・現役軍人などには選挙権は与えられていなかったそうです。
現在の選挙の形になるのは、戦後1946年に公布された日本国憲法から。ここでようやく20歳以上の男女に選挙権が認められます。現在では年齢が更に引き下げられ、18歳以上の男女に選挙権があります。
当初は70%を超えるような投票率が1990年あたりからどんどん下がってきて、現在では投票率50%を切るようなところも少なくありません。地方選によっては20〜30%代の投票率のところもあったりします。
義務ではなく権利だとはいえ、これでは自分達の代表を自分達の投票で決めるという「選挙制度」そのものを、自らの手で破綻させているようにも感じます。
政治と自分達の生活はつながっている
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている現在。未だ続くコロナ禍で、またこれまでのコロナ対策等を通じて、政治と自分達の生活が密接につながっていることを強く実感した人も多くいると思います。私自身も「今のままではダメだ」と思うことがありますし、様々な立場や現場で起きている当事者ならではの苦労や不安が、国や都道府県・市町村のコロナ対策等と一致していないと感じることもあります。
ある地域で、コロナ禍での選挙にも関わらずコロナ前より投票率がUPした、という事例がありました。コロナ禍において、投票行動による感染リスクは正直ゼロではありません。でもそのリスクよりも「自分達の投票によって政治(=自分達の生活)を変えたい」という意識が高まっているのではと感じました。この発想だとコロナが終息に近づくにつれてまた投票率が低下してしまう可能性もありますが、危機感がきっかけで投票行動や有権者の意識変化につながったのなら、とても大きいことだとも思います。
でも私が思う選挙への考えは、それとは少し異なります。
自分達で自分達の代表を選べる「喜び」がある
選挙制度がはじまった1889年は国民全体の1%しか投票できませんでした。有権者でなく国民全体なので、今の制度(18歳以上)に置き換えて考えるとほんとにほんのひと握りの人しか投票できなかったことになります。
でも現在はそうではありません。日本国民で18歳以上であれば誰でも投票できます。(都道府県や区市町村の場合はその地域に3ヶ月以上住所があることが必要)それって「義務」でも「権利」でもなく「自分で自分達の代表を選べる喜び」があると思うんです。
その喜びを心から感じるためにも、選挙について真剣に考え自ら情報収集し自らの手で投票したい。それを多くの人とシェアし共に楽しみたい。少し乱暴な言い方ですが、ある種の「お祭り」みたいな感じで選挙を捉えています。
選挙がもっと身近になり更に楽しめるような機運が高まれば、投票率は確実にUPすると思うし「立候補してみよう!」と考える人も増えるかもしれません。選挙や政治に対する見方や考え方も変わってくると思います。
本来なら個人向けのサービスを提供したい訳ではありませんが、コロナ禍で各地のイベントやお祭りが中止を余儀なくされている中「数多くの人々が集うような場や機会」を作ることは容易ではありません。
なので現時点では「個々で何かを楽しんでもらえるもの」を色々検討しています。
私自身も、若かりし頃にはあまりよく考えずに投票したことも正直ありました。反省も込めてその頃の自分を自分なりに振り返ってみると
①投票を「権利」ではなく「義務」として捉えていた
②投票には行くがその内容(誰に入れるか等)や意味について深く考えていなかった
③選挙や政治のことについて友人や同僚などと話したことがなかった
がありました。そのような状態では、たとえオンライン投票が普及したとしても投票行動が少し楽になるだけで、根本の部分では何も変わりません。
まずは自分達の意識を変えていくこと。
そして投票率を少しでもあげること。
それにつながる何かを、アノウラボとして何が提供できるのか。公示日前までに色々考えてみます。
ステキなアイデアがあれば是非アノウラボまでご連絡ください。
HAPPY VOTING!
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