ドラゴンボール超ブロリーが面白い

ブロリーがアクション!アクション!アクション!の連続でめちゃくちゃ面白かった。だけど単純なアクションだけじゃなくて、それをつなぐストーリーやキャラも面白かった。アクションについては劇場で確かめてもらうとして、キャラを中心に好きなシーンについて語ろう。
思いっきりストーリーについてネタバレしてるので、ストーリーが見たくない人は見ない方が良い

後俺はドラゴンボール超については、神と神しか見てないし、ドラゴンボール本編も穴あきで立ち読みした程度だから、DB知識に関してはにわかもいいところだ。変なところがあったらスマンな。

バーダック

物語は惑星ベジータが滅ぼされる前からはじまるのだが、悟空の父バーダックがカッコイイ!フリーザの全サイヤ人は惑星ベジータに帰還せよという命令に、周りは何も考えてなかったり、全サイヤ人が揃わないと征服できないような惑星があるのではと楽観視してる中、サイヤ人を絶滅させる気ではと語る(周りには冗談めかしているが)。この察しの良さが渋い!

そしてポッドを盗みカカロット(悟空)を地球に送り出すというのだが、この送りだしシーンも良い。子供に興味がなかったのに何でこんなことをするのかと妻ギネに尋ねられるが、戦いの中で救いたいと思った気まぐれかもしれないと語る(セリフは結構あいまい)。これが本当に気まぐれか、本心の誤魔化しかはわからん。だがポッド越しにカカロットと手を合わせるシーンが心に来る。

物語のはじまりからアクションの薄いシーンが結構続くが、面白い所が多い。ちなみにここの部分は「宇宙パトロールジャコ」に収録されている「ドラゴンボール-」のアニメ化。漫画だと理由は、お前(妻)の甘さが移ったからと結構そっけないセリフである。

フリーザ

コミカル面があるが徹底的にどうしようもない悪として描かれている。コルド王に代わって軍を率いると告げるため、惑星ベジータに来るところから映画は始まるがいきなり暴力を振るう。

新装備スカウターの性能を披露するのだが、有事に備えてと思われる隠れてフリーザに標準を合わせるサイヤ人を見つけだし建物ごと吹っ飛ばす。その後スカウターを500個支給するといい、足りなければいってくださいと丁寧に告げる。態度を崩さず、粛清と新装備の支給を行う所の冷徹さにゾワっときた。

理想の上司フリーザなんて語られることあるけど、こいつはこういうキャラだぞとストレートに突きつけられたみたい。

現代のフリーザの活躍だが、諸事情があって辺境の惑星にいたパラガスとブロリー親子を悟空抹殺のために利用。ブロリーは強力なのだが、鍛え抜かれた悟空には勝てない。パラガスがブロリーの限界というのだが、フリーザはクリリンが死んだことで悟空が覚醒したことを回想し、パラガスを殺す。そしてパラガスが殺されたとクサイ芝居をしてブロリーを覚醒させる。

滑稽で卑劣な手を平然とこなすところに、もう悪の塊すぎて救いようがない。ここはかなりしびれたシーン。

ちなみにフリーザはこの映画では死なないのだが、暴走したブロリーにはボコボコにされる。普段こういうのベジータの役割なのだが、ベジータは今回妙にかっこよく描かれているので、代わりをさせられたのかもしれない。

ブロリー

この映画の主役。旧作のブロリーは、はるか昔の記憶しかないのだが、ただ暴れているキャラという印象だった。今回は本来戦闘向きの性格ではないことをガッツリかかれている。ここらはテンポ悪く感じることもあったが、ブロリーに思い入れを作るには必要だったと思う

ブロリーの強さは大猿の能力を人間のサイズで引き出しているっていうところがスキ。原理的にはスーパーサイヤ人4と一緒かしら。

ブロリーの父パラガスは親としては問題があると周りにも言われるぐらいなんだけど、ブロリーは父のことは悪く言わないで欲しいというし、父の死を切っ掛けに覚醒することで、父への思いが伝わる。ここスキ

ブロリーが暴れまわるシーンは、どうするんだこれ、どう倒すんだという目で見ていたのだが、ゴジータが出てきてブロリーがボコボコにされると、ブロリーは本来悪い奴じゃないから、どうにかしてブロリーの暴走を止めてくれと同情的な目になった。ここらへんは演出の巧みさなんだろうな。

その他

ゴジータがカッコイイ。旧映画じゃ10分も活躍しなかったからガッツリ動くゴジータがよかった。特に最後のほうで決めた柱のようなエネルギーを打ち出すコンボカッコイイ!でも旧作のキメ台詞がないのはちょっと残念。後ベクウ(デブとやせ型両方)出てきたところは笑った。

ピッコロさんは映画で結構いいポジションにいると思っているのだが、今回も中々よい役どころ。ちゃんと自分の戦闘力じゃ活躍できないと見定めているところがスキ。

直接的な描写とか、言葉で説明しすぎと感じる部分はチラホラあった。

パラガスが仲間を撃つシーンの淡々さがスキ。サイヤ人の非情さを感じる。

悟空は自分はフリーザの命の恩人だから狙われないと思っていたが、ベジータはフリーザはそんなこと思わないと語るところがスキ。そしてフリーザを倒すためにベジータが鍛えていることも。

次回作への期待と不安

今回の話はフリーザとサイヤ人の因縁を描き、悪の帝王としてのフリーザ復活を告げる作品だと思っている。フリーザ対スーパーサイヤ人は続くだろう。フリーザの最後のセリフを考えるとクウラが来るかもしれない。このクオリティで再現されたクウラはどうなるのか楽しみだ。

だが今回これだけやったら次にコレを超えるものが作れるのかという不安がある。とくにフリーザ自体はブロリーに手も足も出ないほど弱い。悪としてスゴイが、ボスとしてはイマイチなのだ。仮にクウラが出てもブロリーより強いと思えない。クウラ自体はスキなんだけどね。

今回ブロリーが生き残って、悟空と修行する仲になりそうだがどう動くか。力は超すごいが制御できないって主人公向きだし、フリーザは仇である。それを考えると主人公として戦う所が見たい。
でもウーブみたいなポジションかなぁと感じる。ブロリーの能力がスーパーサイヤ人4を意識してるならGT関係を超にアレンジするみたいなのが続くかも?

邪悪龍の設定が出てくる?

さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます