彼女と過ごした日々は人生
「デカイ福袋買ってきた!コレ3000円だぜ!」
ゲーム機本体が入ってるような大きさだった。ナルくんはスゴイニコニコしているが、嫌な予感がした。
「これ……なんだよ?」
予感は的中した。限定版ギャルゲーが一本入ってるだけだった。
「ギャルゲーかよ。俺、FFとドラクエしかやらねぇのに」
ならなぜ買った?そんな疑問をよそにゲームをつける。
「買った以上やるか」
アニメと歌のOPが流れる。やる気の薄かった彼だが、OPを興味津々で眺めていた。
OPが終わり、ナルくんは自分の名前と誕生を入力。導入が始まる、かつて住んでいた町に、また引っ越してきたという設定らしい。
3つの選択肢が出る。
「これ、どれ選べばいいんだ?」
「最初の選択によって、出会えるキャラが変わるみたいだね」
「ひとまずこれ!」
この時の選択が僕を巻き込んで、ナルくんの人生を変えるとは、僕も彼も気づいていなかった。
【→親戚のお見舞いに行く】
さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます