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Another works創業、革命前夜〜リリース1年記念note〜

2019年9月2日に正式リリースしたSaaS型複業マッチングプラットフォーム「Another works」ですが、無事1周年を迎えることができました。

1年を記念して、Another worksをリリースするまでの軌跡・リアルを伝えることができればと思い、noteを書こうと決めました。
これから起業を考える方、そして、Another worksのメンバー、未来の仲間にも読んで欲しいと思い、PCに向き合っています。インタビューなどでは言っていない内容も赤裸々に書こうと思っています。

思い出話だけだとつまらないと思うので、最後の方に「複業採用を成功するために重要なこと」を少し解説しています。是非最後まで読んでみてください!

また、2020年5月7日に創業1年を記念して1年間で活用してよかったサービスもまとめていますのでこちらも良ければ読んでください!

私を変えた二人の人物

少し私の過去の話をします。大学3年の初夏に新卒採用コンサルを行う株式会社リアライブの2期目にインターンとしてジョインしました。「入社3年後のミスマッチをなくす」という企業理念と就活領域のカリスマである代表の柳田さんと働きたいと思いお会いしたその日に「インターンで入社したい」と決めたことを今でもその日の風景ごと覚えています。入社してからは我武者羅に働きました。学生時代の遊ぶお金なんか正直どうでもよく、他の学生が得ることができない圧倒的成長とビジネス経験を求め、環境を変えました。夏休みに1週間イタリア旅行に行った時もリアライブでの仕事が楽しすぎて現地の移動時間はずっと仕事をしていました(笑)。コロッセオの中でSNSマーケの業務をやっていたのはイタリアの長い歴史の中でも私だけだと自負しています。

私がインターン在籍中の2年間でリアライブ社は大きく成長をしました。オフィス移転も経験して、学生では勿体無いほどの景色を見ることができました。そんなリアライブ社で2名の人物から私は影響を受けました。

一人目は代表の柳田さんです。”ベンチャーとは何が大切か”を背中で見せてくれました。まさに「キングダム」で王騎将軍が信にみせた「将軍の見る景色」。トップの目には会社がどのように見えているのか、裁量も持たせていただきながら、謙虚に地道にコツコツ泥臭く経営する大切さを学び、絶対自分もいつか起業したいと心に決めました。今でも柳田さんには個人的な経営メンターとしてお世話になっています。


二人目は私のリアライブ時代の後輩、近岡くんです。彼は大学1年生の時に営業インターンとして参画し、圧倒的なアクション量と成果を出して2年生のときには内定承諾の末リアライブ社に入社しました。私は毎月MVPの選考を柳田社長と実施し、表彰スライドを作成しておりましたが近岡くんを表彰しなかった月がないくらいに圧倒的な活躍だったと記憶しています(今でも大活躍しているので本当にすごい)。彼からは「年齢や雇用形態なんか関係なく、優秀な人材が参画すれば会社は成長できる」ということを学びました。間違いなく今のビジネスへの原体験になっています。まさに”企業は人なり”。柳田さんと近岡くんには今でも本当に感謝をしています。

人で困っていない企業は存在しない

ご縁があり、新卒で株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー(現株式会社パソナJOB HUB)に入社しました。一般的には中途人材紹介や派遣紹介のイメージが強い同社ですが、私が配属された部署は新規事業でフリーランスや顧問・パラレルキャリア人材など業務委託人材を専門とする新規部署でした。3年間ほど同事業のセールスとして土日も寝る間も惜しんで新規営業に従事してました。累計で数百社の起業家と商談をして業務委託人材を提案しました。

そこで気付いたことは「人で困っていない企業は存在しない」ということです。ベンチャーだけではなく、誰もが知る大手企業でさえも人で困っています。例えば、Webサービスの新規事業を立ち上げようとしているある大手企業から、業務委託人材が欲しいと依頼を受けたことがありました。当時、その企業にはwebエンジニアが1人もいない状態であったにもかかわらず、業務委託でプロジェクトに参画できるエンジニアやマーケターを数名紹介したら業務委託の方々だけでチームが作られ、事業の立ち上げを成功させた実体験があります。

怒りが覚悟に、そして起業を決意

「人で困っていない会社は存在しない」。これは普遍的なものだと今でも自信をもって言えます。くわえて、ベンチャー企業や中小企業は潤沢に資金がある訳ではありません。「人は欲しいけどお金がない」「業務委託でも成約手数料が高すぎる」という理由で失注することが多くありました。(30-50万円ほど成約手数料だけで費用がかかってしまいます...。)

そこで私は思いました。「必要な時に、必要なタイミングで、必要なスキルを持つ人材を、お金を気にせずに仲間にできる」理想郷のような採用の世界観を作りたい、と。

しかし、実現するためには既存の人材紹介ビジネスの構造自体に問題がありました。企業が人材会社を通して人を採用した場合、マッチング成立時には人材会社に高額の紹介料を払わなくてはなりません。
ビジネスなので仕方がないですが紹介料の高さが原因で、人材会社を通した採用ができず、人手不足に苦しむ企業の方々にも数多く出会ってきました。その他にも(ここでは言えないですが)構造的に変革が必要な部分は多くあります
しかし、大きな組織の渦の中で改革を起こすにはスピードが遅すぎるという歯痒さを覚え、それは同時に怒りに昇華し、私が変革する必要があると使命感と覚悟が芽生え、起業を決意しました。(その後、株式会社ビズリーチ社で1年間武者修行し、M&A領域のプラットフォーム事業の創業メンバーを経て起業しました)

Another worksの着想はみんな大好きなNetflix?

「必要な時に、必要なタイミングで、必要なスキルを持つ人材を、お金を気にせずに仲間にできる」という私が目指す世界観を実現するために異業種のビジネスモデルを調べ尽くし、最終的にはNetflixから発想を得ました。

月額課金すれば「好きな時に、必要なタイミングで、自分のニーズを満たす映画やドラマを、お金を気にせず何本でも見れる」という神のようなサービスだと思いました。

そうして生まれた事業が今の「Another works」です。プラットフォームとしてデータベースを公開しサブスク型で月額料金を頂戴する代わりに、高額な成約手数料は一切無料、企業と個人が直接契約でき紹介会社に月々の中間マージンを発生させないモデルです。

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あえて職種を特化しない、総合型のプラットフォームとして挑戦しようと思いました。なぜなら、企業の成長フェーズに応じて人材ニーズが変わる事は明白であり、Another worksは全職種網羅することで常に企業様と伴走しながらどのようなジャンルでも対応したかったからです。

親友の悩みから決めた"複業"プラットフォーム

ある日、大学時代の親友と渋谷で飲みに行きました。その友達はとある超大手企業から複業をするために複業解禁している会社に転職をしていました。

親友 「最近、ベンチャー企業で複業始めたんだよね」
大林 「良いね!複業で何やってるの?」
親友 「新規事業の立ち上げ!」
大林 「面白そうだね!でも困ってるベンチャー多いよね!」
親友 「本当にそう、とても喜んでもらえてる!」
大林  「そう言えば、どうやって複業先と出会ったの?」
親友  「それが大変でさ。」
大林 「何が大変だったの?」
親友 「気軽に企業と出会える複業求人サイトって無くて」
大林  「人材紹介とかは?俺の前職とか!」
親友 「初めての複業だからハードル上げたくなくて...」
大林 「(なるほど...)で、どう出会ったの?」
親友 「●●●(転職サービス名)から100社に"複業で採用してください"って連絡したんだよね。そこで今の複業先だけ返信があって決まった!」

誰もが知る有名な企業で活躍する非常に優秀な友人が、ここまでしないと複業できないのはおかしい。人で困っていない企業は存在しないのに。
複業したい時に、気軽に手軽に複業ができるサービスあればもっと働き方、人生は良くなるんじゃないか。

私は想像しました。個人は無料で登録することができ、煩雑な職務経歴書や面談は不要。複業したい時にWeb上に並んでいる複業求人を選んで、自由に企業に連絡をすることができる。企業からは成約手数料を取らず、お金による期待値のGAPは存在せず、気軽に複業スタートできる、そんな世界観を。ここから「Another works」はスタートしました。親友には今でも心から感謝しています。

出会いの数だけドラマがある、仲間集めスタート!

Another worksを大きく分けると、正式リリース(2019/9/2)を基準に、「革命前」と「革命中」に分かれます(勝手に言ってます笑)。「正式リリースまで一緒に走って欲しい!」と言って仲間集めをスタートしました。前職のビズリーチ社で「事業創りは仲間探しである」という社内文化がありました。この考えは今のAnother worksも大切にしています。現にリリースするまでの「革命前」は全員リファラル採用です。
ここで私が何回も読んでいる経営バイブル本の一つを紹介しておきます。是非これから起業を目指す人は読んでみてください!

出会いの数だけドラマがあります。今のCOOの新井とはフリーランスが集まる交流会で知り合い、一発で意気投合して事業内容も伝えずに「複業でもいい!一緒に事業をやろう!」と握手をしました。最初はプロボノでAnother works立ち上げに関わってくれて、正式にCOOとして正社員として覚悟を決めてくれました。

CDOのkimは共通の知人が開催する飲み会(男4人での広尾オシャレ飲み)で初めて出会いました。少し話しただけで分かりました。この人、ただ者ではない、と(笑)。グッドデザイン賞も受賞している超イケてるデザイナー。
ただ、ちょうどAnother worksのロゴを作りたいと思っていたのでダメ元で打診をし、(お酒の力もあったのか)快諾をもらえました。

ロゴが出来上がり、データを開くと、今のAnother worksのロゴがありました。当然ではあるのですが凄いことでした。私の想いをロゴという形で完璧に表現してくれたからです。
私はkimさんにロゴについて何も修正依頼をしませんでした。その代わりに、CDO就任を依頼しました。笑
さすがにその時はお酒の力も無く、改めて会食をすることになりました。
kimさんが選んでくれたオシャレな新宿のイタリアンで正式にオファーをして握手をしました。

たくさんドラマはあります。最初のLPのデザインをしてくれたのは複業エンジニアの奥さんで、そのデザインをコーディングしたのは、別の複業エンジニアの彼女さんだったり。笑

起業を通じて、人との繋がりの大切さを心から学びました。
人脈とは、ただ相互で知っているという状態ではなく、互助関係にある状態を真の人脈というのだと思っています。

Another worksリリースに向けて猪突猛進

最高の革命仲間が揃い、Another worksリリースに向けてとにかく走り抜けました。プロダクトチーム、タレント向けマーケティングチーム、セールスチームに分けて、それ以外は全員大林、という状態で最初はチームを作りました。

正社員は0人です。全員複業でAnother worksはスタートしました
プロダクトチームは土日に集まって缶詰でMTGし、平日は朝と夜の時間で開発を進めました。
タレント向けマーケティングチームはFacebookコミュニティを運営し、初期タレント獲得に向けて懸命に交流会企画など実施しました。
セールスチームは、必死に色々な企業様にAnother worksの魅力を説明をしました。
正直な話、体力的には限界突破をし続けている状態でした。が、精神的には無限に働けるくらい楽しく、Another worksの名前が目の前の人に認知されるだけでも幸せに感じていました。

事業のピボットは一切なく、2019年9月2日のリリースに間に合うことができました。当時のプレスリリースがこちら。

1年前のプレスでは「今後の展望」で下記のようなコメントを。

▼今後の展望
Another worksが目指す世界観は、「仕事における第2,第3の居場所を提供し、人生の選択肢を広げる」ことです。弊社は、「挑戦する全ての人の機会を最大化する」をミッションに掲げています。複業マッチングプラットフォーム「Another works」を通じて、新しい挑戦をしたい全ての人の選択肢を増やし続けていきます。自分のスキルをもっと伸ばしたい人、未経験の職種にチャレンジしたい人、色んな企業で働いてみたい人、週末に地方活性化に携わってみたい人などにサービスを通して機会をつくりたい。そして、その崇高な挑戦を「Another works」を通じて実現できるよう常に進化し続けます。

今の想いと全く変わらず、着々と近づけてるのではないかと思います。

とにかく、全員が「Another works」みたいなサービスがあったらいいのになぁという想いを持ちながら、自分たちが使いたいサービスを自分たちで作りました
複業だけで作った複業マッチングプラットフォーム。
それが「Another works」です。

複業採用を成功するために重要なこと

最後に、Another worksの創業〜リリースを通じて、最高のチームとは高スキルを持ち合わせているチームではなく、①全員が事業への共通の想いと②関わる目的を持ち合わせるチームを言うのだと思うようになりました。

当時のAnother worksは複業を当たり前の世の中にする、という共通の強い想いをもっていました(もちろん現在も)。かつ、関わるメンバーがそれぞれ複業をする目的をもっていました。
複業をする目的は様々です。自分の市場価値を上げたい、腕試しをしたい、本業以外の仕事の居場所を作りたい、新しいスキルを身に付けたい、など。

複業採用において経営者(責任者)はしっかりコミットするべきです。①と②を持ち合わせた人と出会うことができれば最高です。①のみであれば②の選択肢を一緒に考え、見出してあげる努力をすべきです。②のみであれば経営者がその事業が創り出す未来を提示し、共感を生み、同士になってもらう努力をすべきです。

上記は複業採用を成功する上で非常に重要な要点だと思うので、何か参考になればと思います。

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Another worksのこれから

Another worksは複業したい時に複業できる世界観を実現します。企業も必要な時に、必要なタイミングで、お金を気にせず、必要なスキルを持つ人を仲間にできるようにAnother worksが複業採用のインフラになります。

また、挑戦する全ての人の選択肢を最大化するために、複業について徹底的に研究し、Another worksも多くの挑戦をしていきます。是非これからのAnother worksを楽しみにしてください!


最後に、長文にはなりましたが読んで頂きありがとうございます!
少しでもいいな、と思った方は「スキ」「ハート」を押してください。

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