複業で大事なのは目的の明確化!失敗談から学ぶ、複業成功のコツとは?
「複業で経験したことは本業でも活かすことができるので、Win-Winな関係を築けています」
そう話すのは、フィットネス業界で働いていた新卒三年目からインストラクターとして複業を始め、現在はHR領域で様々なお仕事をしている吉形 大介さん。
複業は本業にもメリットを与えてくれる一方で、落とし穴も潜んでいます。今回のインタビューでは、成功体験だけではなく、失敗談やそこから学んだ複業選びでみるべきポイントを伺いました。
*プロフィール
吉形 大介 氏/人事
#初めての複業 はフィットネスのインストラクター
新卒入社した会社では、インストラクターや店舗運営責任者など、現場のお仕事をメインに担当していました。ときどき転職フェアや内定者面談など、採用に関わるお手伝いをする中で、徐々に人事領域に興味がわいてきたんです。人事としてキャリアを歩みたいと思い、まずはキャリアアドバイザー(以下:CA)として経験を積むことにしました。その後もう一社挟み、現在はネクストフィールド株式会社で新卒・中途採用や人事制度設計、新規事業の立ち上げを行っています。
周りに複業をやっている人は少なかったのですが、スキルと収入アップを目指して始めました。ヨガ業界の中で有名な方々は、自分でサービスの立ち上げや集客までを行っており、自分もそんな風になるために経験を積みたいと思っていました。
そんな時に偶然友人から声がかかり、フィットネススタジオの空き時間に、自分でヨガクラスを担当することになりました。企画から集客、実施まで一貫して経験することができたので貴重な時間でしたね。
そうです。2社目に転職後は、クラウドソーシング型の複業を始めました。インストラクターからCAへの転職は、全く違う環境への挑戦。基本的なパソコンスキルやビジネスのお作法など一から勉強する必要がありました。業界に慣れるためにも、資料作成やデータ入力などの仕事を積極的に受けていましたね。
CAの経験を活かして、ダイレクトリクルーティングや、キャリアカウンセリングの仕事をしています。本業で人材紹介の新規事業にも携わっているのですが、集客する知見が全くないため、そのノウハウを複業で得たいという理由から始めました。収入面でも月に数万~10万ほどアップしたので、今後も複業に挑戦していきたいです。
複業での経験は、本業のパフォーマンスも高める
なぜその会社で複業をしたいのかという目的を明確にして、企業側に伝えることです。これは私の感覚ですが、採用をした後にきちんと稼働してくれるのかどうか、という点を不安に感じていらっしゃる企業が多い印象を受けました。だからこそ、複業をする目的が明確である人の方が、安心して仕事をお願いできるのではないかと思います。
また、本業と両立するためにも定期的にタイムログを取って、空き時間を探すようにしています。複業は時間の管理が大事になってくるので、皆さんにオススメしたいです。
プロフィールには面談で聞かれそうなことは具体的に記載するようにしています。たとえば稼働可能な曜日、連絡が可能な時間帯、経験したことのあるツールなどは細かく記載しています。
▼吉形さんの複業クラウド上でのプロフィール
スカウト代行の複業をしていた経験が、本業にも活きました。本業の会社ではダイレクトリクルーティングに力を入れてやってこなかったのですが、求人サイトでは出会えないような求職者層と出会えることを知ることができたので、本業の会社でも使ってみることにしたのです。その結果、目に見える成果として、新たに2名を採用することに繋がりました。
トラブルを防ぐために「契約書」と「面談」で意識すること
個別契約の部分はかなり見ていますね。トラブルに発展しがちなケースは、契約書に記載していない業務内容を頼まれたり、反対に複業者側が良かれと思って範囲外の業務をやってしまったりする場合です。
前者の場合、たとえばお互い仲良くなりすぎて、範囲外の業務を依頼されはじめると、報酬と見合わなくなってしまうケースが多いような気がします。後者の場合は、複業者側が良かれと思ってやった業務でも、企業側からすると想定外の追加費用を払う必要が出てくるケースです。このようなトラブルを防ぐためにも、契約書は必ず確認するようにしています。
やったことない業務でも『できます』と言ってしまい、苦しい経験をしたことがあります。人事領域の複業を初めてやるとき、スカウト代行の業務をしたことがなかったのですが、できますと宣言をしてしまいました。経験がないと時間がかかる業務なので、必要以上に時間がかかってしまったんです。
そのため、面談の段階でできないことはできないという勇気を持つことが大事だと思います。また、背伸びをするのであれば『経験はないけどやってみたい』という意思を伝えることが重要ですね。
正直、分からないです。フィットネス業界にいた頃は、今後生涯をかけてこの業界で生きていくという気持ちで働いていたので、今HR領域で仕事をしているなんて思ってもいなかったです。
急ハンドルを切ってキャリアを歩んできたので、5年後、10年後何をやっているのかは本当に想像ができません。ただロールモデルとして目指している方はいるので、その方に近い経験をして目標に近づいて行けたらなと思います。
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