理想を目指して挫折した3年目
はじめに
みなさんこんにちは
平賀信吾(NOB)です~
あなたは今から過去3年前の2月28日、どのように過ごしていたでしょうか?
その日は私にとってもう一つの誕生日であります。
3年前(2016年)の2月28日、私は社会の中で自分の理想の居場所を作るべく行動を始めました。
それから3年間、多くのことがありました。
※過去の2年の記録
1年目:なぜ当事者が集まる居場所を作ろうと思ったのか?について考えたみた
2年目:理想の生き方を目指して、2年間行動してみた結果
まず先に結論として申し上げるなら、3年前に構想した行いは今回失敗に終わりました。
つまり結果は挫折です。(T_T)
この事実を受け入れるまで割と時間が掛かりましたが、まぁ今はある程度消化できた状態です。(実は半年以上前にこのBlogは大体書き切っていました。しかし中々公開する気になれなかったというのが本音です 苦笑)
どのように挑戦して、どのように失敗したのか?
今回はその3年間のまとめとして感じてきた多くのことや、そして今後の方向性について語りたいと思います。
それではどうぞ
お時間がお在りでしたらよろしくお付き合いください。m(__)m
①3年前に欲しかったもの/何を目指そうとしたのか?
3年前までの私は、自分の過去の経験をずっとマイナスに感じておりました。
自らに起こる不幸や生き辛さの数々を、全てその過去が由来するものと捉え、誰か他の人や社会に救ってもらうことを期待しておりました。
結果としてそんな機会と出会えることは無く、そのままうつ病になり、更には会社を首にもなりかけるのですが・・・(-_-)
そこから改めて社会における自分の立場を知ったことで逆に腹を括る覚悟ができたのか(苦笑)、どうせ生きるなら今後はやりたいことを第一に優先して生きようと思うに至りました。
※※※
その時何を願ったか?
考えた結論の一つが「過去の形はどうであれ、今の自分を好きになれるようになりたい」ということでした。
単純な話、自分を好きになるために誰かから肯定してもらいたかったのです。
なので、私は過去と今の現実を受け入れ、未来を理想に変えるべく行動を始めました。
※そう思うまでの詳しい経緯についてはこちらから
「17歳のきみへ」 30歳を過ぎてようやく人生を動かし始めた人間の話
②3年間掛けて行ってきたもの
では具体的にどのような行動を起こしたのか?というと
1、過去の自分の経験を必要としてくれる人が自由に集まれる場所を作る。
2、そのための資金集めや人を集める方法として、やりたいことを分かりやすく伝えるためにNPO法人を作り、自分の行動の意志を世間に示す。
ということでした。
⇨離婚の子どものコミュニティ「BrandNewMorning」
なぜNPO(非営利組織)を選んだのか?
ここまで考え行動を移すまで、ずっと一人で行ってきたわけではありませんでした。ですので、他の人と「行動した結果に対し何かを分け与え合う」という考えが極自然なことだと感じておりました。
自分の利益のためだけに行動を起こそうという気も無かったので、自然と非営利の組織を目指すようになりました。
具体的な方向性が固まったら後は行動に移すだけだったので、自分なりにNPO法人設立のための勉強をしたり、新しい仲間を増やすために宣伝をするなど行動をしてまいりました。
③「なぜ失敗に終わったのか?」いくつかの問題点から振り返る
正直な話、団体を興し、活動を続けていればいつか理想の状態へ近づけると思っていました。(苦笑)
ただ現実はそんなに甘くありませんでした。( ´Д`)
なぜ上手く行かなかったのか考えた結果、いくつか問題が見えてきました。
⑴物理的な問題:人が集まらない
⑵コミュニケーションの問題:他人の気持ちが分からない
⑶モチベーションの問題:自分の行動と本心がズレている?
この辺の反省点について述べてみたいと思います。
(当時はこの順で反省しましたが、今これらの反省点の流れを見て振り返ると、割とスタートの地点で間違っていたのがよく感じ取れます^^;)
⒈人を集められない
まずは物理的な問題です。
NPOとは言え、団体を作り継続的な活動を行う以上、企業の経営と同じだと思いました。
続けるためには、「事業費」も「時間」も「アイデアを生み出す源泉となる情報源」など、とにかく多くのものが必要でしたし、そのためにも何らかの成果を日々獲得していかなくてはなりませんでした。
しかし、とにかく人が集まらない!! (lll-ω-)
ホント当時は無人島にいるような気分でした…(/ _ ; )
活動の継続において、ここは重大でした。
人が来ないので色々施策を行いますが、それでも明確な効果が現れません。その内モチベーションも落ちていきます。
※施策の例
・HPやSNSで情報を投稿し続けても、中々相手の直接の行動(具体的にはメールでの問い合わせなど)に繋がらない
・外部のイベントや催し物で挨拶しても、具体的に参加してくれるところまで興味を持ってくれる人と出会えない
・自分たちでイベントを開催しても、新しい参加者が増えない
結局のところ、仕事でいう「営業」が足りていなかったということでしょう。
自己アピールが必要なのに、行動に自信がなかったためか、積極的に前へ出ることをためらってしまいました。
ですので、私は活動の対象である当事者の方を見ているようで見ておりませんでした。
彼らは実際何を望んでいたのか?
これを直接聞くことも無く、頭の中で自己完結したイメージ像に向かって、ひたすら宣伝をしていたということです。
これでは中々結果に繋がりづらいですよね(ーー;)
※※※
考え方が柔軟であればすぐに方針転換をし、そのひたむきさを持って街へ繰り出て、人々に宣伝用のチラシを配るなど行動できたと思います。
ターゲットが親子関係で悩みを抱えた若者だったので、彼らと実際会えそうな場所へ頻繁に出向くべきでした。
例えば都内近郊なら渋谷とか、新宿とか
他にも学生が集まっていそうな街などが良かったかもしれません
「実際の悩んでいる人たちに直接会うということが大事」
この考えに至った時には、残念ながら既に自分の行動力やモチベーションはほぼ尽きておりました。
⒉一人ひとりの願いに沿えていない?
続いての問題点はコミュニケーションにおける失敗です。
私は団体の活動を通して、参加者個々人の人生観を変えたいと願っておりました。
自分が変わろうと行動したように、相手も当然変われることを願っているだろうと・・・
しかし「変われる」とはいったいどのようなことを指すのか?
細かいところまで深く考えていなかったように思えます・・・
別に外見を変えたかったわけではないです(笑)
話してみると、相手は案外変化を求めていなかったりしているということは割と多くありました。
私は相手も変わりたがっていると勝手に思い込んでいましたので、自らの考えを全面に押し出すように行動していきましたが、それが間違いだったと後になって気付きます。
結果として、行動を共にしてくれていたメンバーのことを深く顧みることもできず、その後お互い求めているものに齟齬が生じるようになりました。
「誰かを自分のように大事にできないのは、自分自身を大事にする方法を知らないから」
後々になり、友人に言われた言葉です。
「自分を大事にするって難しいなぁ」と未だに悩みます。
人と関わるということは、自分の心に成熟が求められていると深く考えさせられました。
⒊自分の本心はどこに行った?
最後は、モチベーションを保つ上での根本的な問題です。
これは利用者が来ないことを友人に相談した時に気付かされました。
私が(団体の活動をしていて)「自分が会いたいと感じている人が来ないのはなぜか?」という質問をしたのに対して、
「理想とする人たちと出会えない環境自体、実はあなたがずっと作り出していたのでは?」と返され、ようやくその事実に気付かされたです。
初めからやっていた方向性がズレていたということでしょう。
違う、そっちじゃない
当時活動の理想としてイメージしていたものは、団体に参加してくれた人たちと一緒に新しい価値観を作っていくという姿でした。
お互いが協力して楽しみながら、辛い過去を糧として新しい未来の希望へ繋げることができたら、そこから大きな意識の転換が可能になると思っていたのです。
しかし、その人たちが来たいと思える場所を作れていなかったのですから、理想としていたような方と多く出会えるわけがありません。
根本部分を間違えていたことにより、私のターゲット設定や施策は、どんどん幻の相手を掴もうと突き進んでいくことになります。
袋小路に迷う込むのも仕方のない話です。(T_T)
これは相談するまで気付けなかった自分のミスです。物事を考える際は、誰かに相談しイメージを確認してもらう必要性を感じます。
※※※
それらが積み重なった結果、団体は解散するという決断に至りました。
一人で色々やり過ぎたのでしょう。
同時に、組織を作って物事を動かすという方法論自体にもこだわり過ぎたと感じております。
柔軟に考えれば、組織化の話などはもっと人が集まった段階で考えればよく、
単に個人で色々動く中で、自分の理想に合う方法を順次選択していけば良かったのではないかと思います。
組織化にこだわり、巻き込む形で大勢の人に協力を求めたりしてきたのですから、結果的に失敗してしまったことは反省の至りです。
これらの経験から、心に余裕を持つ柔軟な姿勢が欲しいと感じるようになりました。
④挑戦と失敗から得たもの
とはいえ反省ばかりではありません。
こうして自分の想いを実現すべく一連の行動したことにより、得たものも多くあります。
学びとしては、自分が「苦手ではないこと」や「得意だと気付けた行動」が分かってきました。
※例
・文書作成:調べ物/調査、情報分析、結果のまとめを当日から翌日にはある程度形にして提出できる
・新しくて参加者が楽しめるコミュニケーションについて考えることが好き
・企画(自分が作りたいもの)への呼びかけ
・人と話しているときに新しいアイデアが生まれやすい
等々
これはこれまで深く意識してなかったことですが、今後理想の人生を目指す上で役に立つ気付きであったと思います。
今は出来ることを更に増やし、より幅広く人の役に立てていけたらと考えております。
⑤今後の進む道
現在私の生きる上での叶えたい願いは、
「自分が選んで決めたことを通して、他者に喜んでもらいたい。
そしてその結果を見て、さらに自分自身にも喜びを感じられるようになりたい」
といったことです。
行動自体は誰かへ貢献する意識を大事にすることに変わりはないでしょう。
今後は
1、他者貢献意識の高い人がやりたいことの実現を手伝う(具体的にはNPOへのボランティアや就職、ソーシャルビジネスの起業の手伝いなど)
2、ネット上に「マイクロコミュニティ」のプラットホームを作り、利用する人の満足度を上げる
3、自分の好きな街で、そこに住む人たちが喜びを感じられるパブリックで流動的な居場所を作る
といったことに挑戦していけたらと考えております。
1については最近こんなことを学びました。
専門的な知識を学びに行ったことで、相談と言うものに対する姿勢に少し自信を深めることができました。
今後もより多くの人との交流を通して、表題通り「適切な地図」を渡せる人になりたいです。
※※※
2は元々ネット上に色々なコミュニティが集まる場所(ブドウの実をくっつけたような)作りたいと思っていたので、その構想についてのお話です。
これまでコミュニケーションやコミュニティについて色々考えてきましたが、やはり人生を充実させるには多くのコミュニティ(居場所)を持っていることが大事なのではないかと考えております。
ネットでならその仲間も見つけやすいと考えたので、いずれはVRや多言語を合わせて参加する人が面白いと思うものを作ってみたいですね。
※※※
3は「喫茶ランドリー」さんというステキなリアルのコミュニティの存在を知ってから、自分もこれまでの経験を通してそういう場所を作りたいと思うに至りました。
これは2を補完する意味合いもあります。
ネットとリアルの両方を渡り歩く、良いコミュニティの作り手を目指したいです。
全てを一気に行うのではなく、少しづつ実現の機会を伺いながら経験を積んでいきたいと思っております。╭( ・ㅂ・)و
さいごに
一昨年(2017)、去年(2018)、そして今年(2019)と毎年2月28日に1年の振り返りをするようにしているのですが、今年は不思議と苦しさが少ないです。( ・∇・)
マイナスばかりを見るより、行った作業の中からプラスの出来事に注目するようになったからかもしれません。
※※※
多分これまでの流れを考えれば、人生の理想の状態を叶えるまでは長い道のりが続くでしょう。(例えば、住みたい街に住み続けるだけでもお金は多く掛かりますから)
しかし行動していれば、そこに辿り着くためのヒントへ近づく機会は増えると思います。
今後もゆっくりではありますが、自分の信じた行いに準じて生きて生きていければと考えます。
それでは、毎日を生まれ変わるつもりで頑張っているあなたへ今年も送ります
Happy Rebirthday to you (*・∀・*)ノ
何らかのアクションをいただけると、一人で記事を書いてるわけではないのだと感じられ、嬉しくて小躍りしちゃいます。